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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco適応型セキュリティアプライアンス(ASA)ソフトウェアおよびCisco Firepower Threat Defense(FTD)ソフトウェアのCLIにおける脆弱性により、認証されたローカルの攻撃者が、該当デバイスの基盤となるオペレーティングシステム(OS)で任意のコマンドを実行する可能性があります。
この脆弱性は、ユーザが提供するコマンドの入力検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、デバイスに認証され、特定のコマンドに対して巧妙に細工された入力を送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は基盤となるオペレーティング システムでルート権限を使用してコマンドを実行できる可能性があります。この脆弱性を不正利用するには、攻撃者は有効な管理者レベルのクレデンシャルを持っている必要があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-asa-ftd-cmd-inj-SELprvG
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性の公開時点では、次のシスコ製品に影響を与えていました。
- ASAソフトウェアリリース9.13から最初の修正リリースまで
- FTDソフトウェアリリース6.5から最初の修正リリースまで
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が Cisco Firepower Management Center(FMC)ソフトウェアに影響を及ぼさないことを確認しました。
詳細
Cisco FTDソフトウェアには、ネイティブモードとマルチインスタンス(MI)モードの2つの展開モードがあります。
ネイティブモードでは、管理者は常に基礎となるルートシェル(エキスパートモードと呼ばれます)にアクセスできます。したがって、この脆弱性は、ネイティブモードのCisco FTDソフトウェアの展開には影響を与えません。
MIモードでは、エキスパートモードを手動で設定する必要があります。したがって、基盤となるルートシェルへのアクセスを許可されていない悪意のある管理者は、この脆弱性を不正利用してその制限をバイパスする可能性があります。
Cisco ASAソフトウェアでは、基盤となるルートシェルにアクセスする正当な方法はありません。したがって、すべてのCisco ASAソフトウェアの展開がこの脆弱性の影響を受けます。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
発行時点では、次の表に記載されているリリース情報は正確でした。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
左の列はシスコソフトウェアリリースを示し、右の列はリリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこの脆弱性に対する修正を含むリリースを示しています。
ASA ソフトウェア
Cisco ASA ソフトウェア リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
9.131 より前 | 脆弱性なし |
9.13 | 9.13.1.21 |
9.14 | 9.14.2.13 |
9.15 | 9.15.1.10 |
1. Cisco ASA ソフトウェアリリース 9.7 以前および 9.10 については、ソフトウェアのメンテナンスが終了しています。この脆弱性の修正を含むサポート対象リリースに移行することをお勧めします。
FTD ソフトウェア
Cisco FTD ソフトウェア リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
6.51 より前 | 脆弱性なし |
6.5.0 | 修正済みリリースに移行。 |
6.6.0 | 6.6.42 |
6.7.0 | 6.7.0.2 |
1. Cisco FMC および FTD ソフトウェアリリース 6.0.1 以前および 6.2.0、6.2.1 については、ソフトウェアのメンテナンスが終了しています。この脆弱性の修正を含むサポート対象リリースに移行することをお勧めします。
2. 6.6.0コードトレインの最初の修正済みリリースは6.6.3でした。ただし、CSCvx86231に関連するアップグレードの問題のため、推奨リリースは6.6.4です。
Cisco FTD ソフトウェアの修正済みリリースにアップグレードするには、次のいずれかの操作を行います。
- Cisco Firepower Management Center(FMC)を使用して管理しているデバイスについては、FMC インターフェイスを使用してアップグレードをインストールします。インストールが完了したら、アクセス コントロール ポリシーを再適用します。
- Cisco Firepower Device Manager(FDM)を使用して管理しているデバイスについては、FDM インターフェイスを使用してアップグレードをインストールします。インストールが完了したら、アクセス コントロール ポリシーを再適用します。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は 、シスコ内部でのセキュリティテスト中に Ilkin Gasimov によって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2021-APR-28 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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