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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
2020 年 2 月 28 日、APPGATE は CVE-ID CVE-2020-10188 に関するブログ記事を公開しました。これは Telnet サーバ(telnetd)の脆弱性に関する内容です。
この脆弱性に関する詳細は、「詳細 」セクションを参照してください。
シスコでは、この脆弱性に対処するソフトウェア アップデートをリリースする予定です。本脆弱性に対処する回避策がいくつかあります。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-telnetd-EFJrEzPx
該当製品
シスコは製品ラインを調査して、この脆弱性により影響を受ける可能性がある製品を特定しました。「脆弱性が存在する製品」の項には、影響を受ける製品の Cisco Bug ID を示します。Cisco Bug は Cisco Bug Search Tool で検索可能であり、回避策(使用可能な場合)と修正されたソフトウェア リリースなど、プラットフォーム固有の追加情報が記載されます。
脆弱性のある製品
次の表に、本アドバイザリに記載された脆弱性の影響を受けるシスコ製品を示します。
製品 | Cisco Bug ID | Fixed Release Availability |
---|---|---|
永続的な Telnet が設定されている場合の Cisco IOS XE ソフトウェア | CSCvu66723 | 詳細については、Cisco Software Checker で確認してください。 |
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
Cisco IOS XE ソフトウェアは、デバイスに永続的な Telne t機能が設定されている場合にのみ影響を受けます。Cisco IOS ソフトウェアおよび Cisco IOS XE ソフトウェアの VTY 回線に使用される Telnet サービスは影響を受けません。
永続的な Telnet のステータスの判別
あるデバイスに対して永続的な Telnet の機能が有効化されていることを判別するには、デバイスにログインして、show running-config | include transport type persistent telnet コマンドを CLI で使用し、グローバル設定に transport type persistent telnet input<name> コマンドがあるかどうかを確認します。コマンドが出力を返さないかエラーメッセージが表示される場合、永続的な Telnet は設定されていないため、デバイスは脆弱ではありません。
現在利用可能な概念実証コードを影響を受けるデバイスで使用すると、CPU の使用率が高くなります。デバイスを回復するには、電源の再投入が必要です。
セキュリティ侵害の痕跡
Router#show processes cpu platform sorted | include telnetd
5827 5714 99% 14% 14% R 193015808 in.telnetd
5713 5600 99% 14% 14% R 196431872 in.telnetd
5599 5486 99% 15% 15% R 194543616 in.telnetd
5485 5372 99% 15% 15% R 207822848 in.telnetd
5371 5258 99% 15% 15% R 209567744 in.telnetd
5257 5144 99% 15% 15% R 209879040 in.telnetd
回避策
永続的な Telnet 機能を無効にし、代わりに永続的なセキュアシェル(SSH)を使用します。詳細については、 『Console Port, Telnet, and SSH Handling configuration guide』を参照してください。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
Cisco IOS および IOS XE ソフトウェア
Cisco IOS ソフトウェアおよび IOS XE ソフトウェアの脆弱性による侵害の可能性を判断できるよう、シスコでは Cisco Software Checker を提供しています。このツールにより、特定のソフトウェアリリースに該当するシスコ セキュリティ アドバイザリ、および各アドバイザリで説明されている脆弱性が修正された最初のリリース(「First Fixed」)を特定できます。また該当する場合、そのリリースに関するすべてのアドバイザリの脆弱性が修正された最初のリリース(「Combined First Fixed」)を特定できます。
お客様は、Cisco Software Checker を使用して次の方法でアドバイザリを検索できます。
- ソフトウェアと 1 つ以上のリリースを選択します。
- 特定のリリースのリストを含む .txt ファイルをアップロードする
- show version コマンドの出力を入力する
検索を開始した後で、すべてのシスコ セキュリティ アドバイザリ、特定のアドバイザリ、または最新の公開資料に記載されているすべてのアドバイザリが含まれるように検索をカスタマイズできます。
また、15.1(4)M2や3.13.8SなどのCisco IOSまたはIOS XEソフトウェアリリースを入力して、そのリリースがCisco Security Advisoryの影響を受けるかどうかを判断する場合にも、次のフォームを使用できます。
デフォルトでは、Cisco Software Checker の結果には、Security Impact Rating(SIR)が「重大」または「高」の脆弱性だけが含まれます。「中間」の SIR 脆弱性の結果を含めるには、Cisco.com にある Cisco Software Checker を使用して、検索をカスタマイズするときに [影響の評価(Impact Rating)] の下にあるドロップダウンリストの [中間(Medium)] チェックボックスをオンにします。
推奨事項
Telnet は安全なプロトコルではありません。シスコ製品では、代わりに SSH または HTTPS を使用することをお勧めします(サポートしている場合)。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、このアドバイザリで説明されている脆弱性に対して概念実証段階のエクスプロイトコードが入手可能であることを認識しています。
このアドバイザリで説明されている脆弱性の悪用に関する情報は Cisco PSIRT に寄せられていません。
出典
この脆弱性は、CVE-ID CVE-2020-10188 がシスコ製品に及ぼす影響を調査している際に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | ソフトウェアチェッカーテキストの破損したフォームを修正。 | 修正済みソフトウェア | Interim | 2020 年 7 月 8 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Interim | 2020 年 6 月 24 日 |
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