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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco RV110W、RV130、RV130W、RV215W シリーズルータの Web ベースの管理インターフェイスで複数の脆弱性が確認されました。管理者権限を持つ認証されたリモートの攻撃者が任意のコマンドを実行する危険性があります。
これらの脆弱性の詳細については本アドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-rv-routers-injection-tWC7krKQ
該当製品
脆弱性のある製品
次の表に、このアドバイザリに記載された 1 つ以上の脆弱性の影響を受けるシスコ製品を示します。
製品 | Cisco Bug ID | 脆弱性のあるリリース | 修正済みリリース |
---|---|---|---|
Cisco Small Business RV110W Wireless-N VPN ファイアウォール | CSCvt28218、CSCvt28233 | 1.2.2.5 以前 | 1.2.2.8 以降 |
Cisco Small Business RV130 VPN ルータ | CSCvt28203、CSCvt28229 | 1.0.3.54 以前 | 1.0.3.55 以降 |
Cisco Small Business RV130W Wireless-N Multifunction VPN ルータ | CSCvt28203、CSCvt28229 | 1.0.3.54 以前 | 1.0.3.55 以降 |
Cisco Small Business RV215W Wireless-N VPN ルータ | CSCvt28223、CSCvt28237 | 1.3.1.5 以前 | 1.3.1.7 以降 |
これらのデバイスの Web ベースの管理インターフェイスは、ローカル LAN 接続またはリモート管理機能経由で利用できます。デフォルトでリモート管理機能は、影響を受けるデバイスでは無効になっています。
デバイスでリモート管理機能が有効になっているかどうかを確認するには、ローカル LAN 接続で Web ベースの管理インターフェイスを開き、[基本設定(Basic Settings)] > [リモート管理(Remote Management)] を選択します。[有効(Enable)] チェック ボックスがオンになっている場合、そのデバイスではリモート管理が有効になっています。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
Cisco RV110W、RV130、RV130W、RV215W シリーズルータの Web ベースの管理インターフェイスで 2 つの脆弱性が確認されました。管理者権限を持つ認証されたリモートの攻撃者が任意のコマンドを実行する危険性があります。
これらの脆弱性は互いに依存していないため、一方の脆弱性を悪用しても他方の脆弱性を悪用する必要はありません。
脆弱性の詳細は以下のとおりです。
Cisco Small Business ルータのコマンドインジェクションに対する脆弱性
この脆弱性は、Web ベースのインターフェイスで、スクリプトへのユーザ入力が適切に検証されないことに起因します。Web ベースの管理インターフェイスにログインできる管理権限を持つ攻撃者は、影響を受けるデバイスに悪意のあるリクエストを送信することで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。攻撃者がエクスプロイトに成功すると、ルート権限を用いて、基盤となるオペレーティングシステムに対して任意のコードが実行される危険性があります。
バグID:CSCvt28203、CSCvt28218、CSCvt28223
CVE ID:CVE-2020-3268
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:7.2
CVSSベクトル:CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
Cisco Small Business ルータのスタックオーバーフローに対する脆弱性
この脆弱性は、Web ベース管理インターフェイスのユーザ入力の境界制限が不適切なことに起因します。Web ベースの管理インターフェイスにログインできる管理権限を持つ攻撃者は、影響を受けるデバイスに悪意のあるリクエストを送信することで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。攻撃者がエクスプロイトに成功すると、ルート権限を用いて、基盤となるオペレーティングシステムに対して任意のコードが実行される危険性があります。
バグID:CSCvt28229、CSCvt28233、CSCvt28237
CVE ID:CVE-2020-3269
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:7.2
CVSSベクトル:CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html に記載のシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
シスコでは、Cisco RV110W、RV130、RV130W、RV215W シリーズルータのファームウェアリリース 1.0.3.6 以降、1.2.2.8 以降、1.3.1.7 以降でこれらの脆弱性を修正しました。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、このアドバイザリで説明されている脆弱性に対して概念実証段階のエクスプロイト コードが入手可能であることを認識しています。
Cisco PSIRT では、このアドバイザリに記載されている脆弱性のいかなる悪用も認識していません。
出典
これらの脆弱性を報告してくださった Kai Cheng 氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2020 年 6 月 17 日 |
利用規約
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