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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Small Business RV340 シリーズ ルータの Web ベースの管理インターフェイスに複数の脆弱性があるため、認証されていないリモートの攻撃者が、制限されたユーザとして、基盤となるオペレーティングシステム(OS)で任意のコマンドを実行する可能性があります。
これらの脆弱性の詳細については本アドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-rv-osinj-rce-pwTkPCJv
該当製品
脆弱性のある製品
これらの脆弱性は、リリース 1.0.03.19 またはそれ以前のファームウェアを実行している場合、次の Cisco Small Business ルータに影響します。
- RV340W デュアル WAN ギガビット Wireless-AC VPN ルータ
- RV340 デュアル WAN ギガビット VPN ルータ
- RV345 デュアル WAN ギガビット VPN ルータ
- RV345P デュアル WAN ギガビット PoE 対応 VPN ルータ
これらのデバイスの Web ベースの管理インターフェイスは、デフォルトでローカル LAN 接続経由で利用できますが、そこで無効化することはできません。インターフェイスは、リモート管理機能を有効にすることで、WAN インターフェイスを介して使用可能にすることもできます。デフォルトでは、リモート管理機能は、影響を受けるデバイスで無効になっています。
デバイスでリモート管理機能が有効になっているかどうかを確認するには、ローカル LAN 接続で Web ベースの管理インターフェイスを開き、[基本設定(Basic Settings)] > [リモート管理(Remote Management)] を選択します。[有効(Enable)] チェック ボックスがオンになっている場合、そのデバイスではリモート管理が有効になっています。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、これらの脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、これらの脆弱性が次のシスコ製品に影響を与えないことを確認しました。
- RV160 VPN ルータ
- RV160W Wireless-AC VPN ルータ
- RV260 VPN ルータ
詳細
これらの脆弱性は依存関係にはなく、いずれかの脆弱性をエクスプロイトするために別の脆弱性をエクスプロイトする必要はありません。
これらの脆弱性の詳細については、次のとおりです。
Cisco Small Business RV340 シリーズ ルータのコマンドインジェクションの脆弱性
Cisco Small Business RV340 ルータの Web ベース管理インターフェイスの脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が該当デバイスで任意のコマンドを実行する可能性があります。
この脆弱性は、不十分なユーザの入力検証に起因します。攻撃者は、該当するデバイスに悪意のある要求を送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。攻撃者は、エクスプロイトに成功すると、基盤となる OS で任意のコマンドを実行できるようになります。
この脆弱性に対処する回避策はありません。
CVE-ID:CVE-2020-3451
バグID:CSCvu40103
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:7.3
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:L
Cisco Small Business RV340 シリーズ ルータのリモートコード実行の脆弱性
Cisco Small Business RV340 シリーズ ルータの Web ベース管理インターフェイスの脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が該当デバイスで任意のコードを実行する可能性があります。
この脆弱性は、Web ベース管理インターフェイスでの、スクリプトへのユーザ入力の境界制限が不適切なことに起因します。非常に大きい値を含む細工された要求が該当デバイスに送信されると、この脆弱性がエクスプロイトされる危険性があり、結果的にバッファーのオーバーフローが発生します。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は一時的にインターフェイスプロセスのパフォーマンスを低下させたり、基盤となるOSで任意のコードを実行したりする可能性があります。
この脆弱性に対処する回避策はありません。
CVE-ID:CVE-2020-3453
バグID:CSCvu49391
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:7.3
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:L
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
シスコは、Cisco Small Business RV340 シリーズ ルータ ファームウェア リリース 1.0.03.20 以降のこれらの脆弱性を修正しました。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性のエクスプロイト事例とその公表は確認しておりません。
出典
シスコは、これら脆弱性の報告にあたり、Trend Micro の Zero Day Initiative(ZDI)より受けた協力につき、0x00string に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
3.0 | 修正済みソフトウェアの可用性を更新 | 修正済みソフトウェアの概要 | Final | 2020年9月30日 |
2.1 | [概要(Summary)] セクションの誤字を修正しました。 | 要約 | Final | 2020年9月17日 |
2.0 | 脆弱性に関する詳細を更新し、修正済みリリースに関する情報を更新して、セキュリティ影響評価を上昇させました。 | 要約、詳細、脆弱性が存在する製品、修正済みソフトウェア | Final | 2020 年 9 月 16 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2020 年 9 月 2 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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