Medium
Medium
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Small Business RV110WおよびRV215WシリーズルータのWebベース管理インターフェイスにおける脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者がデバイスから機密情報(デバイス設定など)をダウンロードする可能性があります。
この脆弱性は、HTTP要求の不適切な許可に起因します。攻撃者は、有効なユーザが最後のリブート以降にデバイス上で特定のファイルを開いた後にのみ、ルータのWebベース管理インターフェイスの特定のURIにアクセスすることで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は機密情報を表示できますが、これは制限する必要があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-rv-info-dis-FEWBWgsD
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性の公開時点では、次のCisco Small Businessルータおよびファームウェアリリースに影響がありました。
- リリース1.2.2.8より前のRV110W Wireless-N VPNファイアウォールのリリース
- リリース1.3.1.7より前のRV215W Wireless-N VPNルータ
最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
これらのデバイスの Web ベース管理インターフェイスは、ローカル LAN 接続またはリモート管理機能経由で利用できます。デフォルトで、リモート管理機能はこれらのデバイスでは無効になっています。
デバイスでリモート管理機能が有効になっているかどうかを確認するには、管理者が Web ベース管理インターフェイスを開き、[基本設定(Basic Settings)] > [リモート管理(Remote Management)] を選択します。[有効(Enable)] チェック ボックスがオンになっている場合、そのデバイスではリモート管理が有効になっています。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性がCisco Small Business RV130 VPNルータまたはCisco Small Business RV130W Wireless-N多機能VPNルータには影響を与えないことを確認しました。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
ただし、必要でない場合は、リモート管理機能を無効にすることでこの脆弱性の攻撃対象領域を縮小できます。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
公開時点では、次のCisco Small Businessルータとファームウェアリリースにこの脆弱性に対する修正が含まれています。
- RV110W Wireless-N VPNファイアウォールリリース1.2.2.8以降
- RV215W Wireless-N VPNルータリリース1.3.1.7以降
最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
Cisco.com の Software Center からこのソフトウェアをダウンロードするには、次の手順を実行します。
- [すべてを参照(Browse All)] をクリックします。
- [ルータ(Routers)] > [スモールビジネス向けルータ(Small Business Routers)] > [Small Business RVシリーズルータ(Small Business RV Series Routers)] > [RV110W Wireless-N VPNファイアウォール(RV110W Wireless-N VPN Firewall)] または [RV215W Wireless-N VPNルータ(RV215W Wireless-N VPN Router)] > [ワイヤレスルータのファームウェア(Wireless Router Firmware)] を選択します。
- 左側のペインからリリースを選択します。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性を報告していただいた Quentin Kaiser 氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2020 年 7 月 15 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
本アドバイザリの記述内容に関して情報配信の URL を省略し、単独の転載や意訳を施した場合、当社が管理した情報とは見なされません。そうした情報は、事実誤認を引き起こしたり、重要な情報が欠落していたりする可能性があります。 このドキュメントの情報は、シスコ製品のエンドユーザを対象としています。