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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco FXOS ソフトウェアの Cisco Firepower Chassis Manager(FCM)の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が、該当デバイスでユーザに対してクロスサイト リクエスト フォージェリ(CSRF)攻撃を実行できる可能性があります。
この脆弱性は、FCM インターフェイスの CSRF 防御が不十分であることに起因します。攻撃者は悪意のあるリンクにクリックするよう標的ユーザを誘導することで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は任意のリクエストを送信し、標的ユーザになりすまして不正なアクションを実行する可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-fxosfcm-csrf-uhO4e5BZ
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性の影響を受けるのは、Cisco FXOS ソフトウェアが次のプラットフォームで実行されている場合です。
- ASA ソフトウェアを非アプライアンスモードで実行している Firepower 2100 シリーズアプライアンス
- Firepower 4100 シリーズ アプライアンス
- Firepower 9300 シリーズ アプライアンス
注:Firepower 2100シリーズアプライアンスは、Cisco ASAソフトウェアユニファイドイメージバンドルに含まれているCisco FXOSソフトウェアを基盤オペレーティングシステムとして使用します。
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- Firepower 1000 シリーズ アプライアンス
- ASA ソフトウェアをアプライアンスモードで実行している Firepower 2100 シリーズアプライアンス
- FTD ソフトウェアを実行している Firepower 2100 シリーズアプライアンス
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html に記載のシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表では、左の列にシスコソフトウェアのリリースを記載しています。右側の列は、リリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けているかどうか、およびこの脆弱性に対する修正を含む最初のリリースを示しています。
Firepower 4100 および 9300 シリーズアプライアンス
Firepower 4100シリーズおよびFirepower 9300セキュリティアプライアンス用FXOSソフトウェア:CSCvo94700
Cisco FXOS ソフトウェア リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
2.2 より前 | 修正済みリリースに移行。 |
2.2 | 修正済みリリースに移行。 |
2.3 | 修正済みリリースに移行。 |
2.4 | 修正済みリリースに移行。 |
2.6 | 修正済みリリースに移行。 |
2.7 | 脆弱性なし |
2.8 | 脆弱性なし |
Firepower 2100 シリーズ アプライアンス
Cisco ASA ソフトウェアの統合イメージバンドルに含まれる Cisco FXOS ソフトウェアを、基盤となるオペレーティングシステムとして使用している Firepower 2100 シリーズアプライアンス
Firepower 2100シリーズ向けASAソフトウェア:CSCvp75856
Cisco ASA ソフトウェア リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
9.8 | 修正済みリリースに移行。 |
9.9 | 修正済みリリースに移行。 |
9.10 | 修正済みリリースに移行。 |
9.12 | 修正済みリリースに移行。 |
9.13 | 脆弱性なし |
9.14 | 脆弱性なし |
注:Firepower 2100シリーズアプライアンスは、ASAソフトウェアを非アプライアンスモードで実行している場合に影響を受けます。
注:Firepower 2100シリーズアプライアンスは、ASAソフトウェアリリース9.8からサポートされています。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2020 10月 21日 |
利用規約
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