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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Firepower Threat Defense(FTD)ソフトウェアが管理接続のセッションタイムアウトを処理する方法の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が該当デバイスへのリモート管理接続の構築を引き起こし、その結果、サービス妨害(DoS)状態が発生する可能性があります。
この脆弱性は、特定のTo-the-Boxリモート管理接続のデフォルトセッションタイムアウト期間が長すぎるために存在します。攻撃者は、巧妙に細工された大量のリモート管理接続を該当デバイスに継続的に送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。その結果、時間の経過とともにこれらの接続が蓄積されます。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はリモート管理インターフェイス(RMI)またはCisco Firepower Device Manager(FDM)の応答を停止し、他の管理機能をオフラインにして、DoS状態を引き起こす可能性があります。デバイスを通過するユーザトラフィックは影響を受けず、DoS状態はリモート管理のみに切り分けられます。
この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-ftd-mgmt-interface-dos-FkG4MuTU
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点では、この脆弱性はリリース6.4.0.9より前のCisco FTDソフトウェアリリースとリリース6.5.0.5に影響を与えました。
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコでは、この脆弱性が Cisco 適応型セキュリティアプライアンス(ASA)ソフトウェアおよび CiscoFirepower Management Center(FMC)ソフトウェアに影響しないことを確認しています。
セキュリティ侵害の痕跡
この脆弱性が不正利用されると、管理者はコンソールまたはロギングファイルに次のシステムエラーログメッセージを表示する可能性があります。
HTTP: [mpm_worker:error] server reached MaxRequestWorkers setting, consider raising the MaxRequestWorkers setting
管理者は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)に連絡してデバイスログを確認し、この脆弱性がエクスプロイトされているかどうかを判断することをお勧めします。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
発行時点では、次の表に記載されているリリース情報は正確でした。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
左の列はシスコソフトウェアリリースを示し、右の列はリリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこの脆弱性に対する修正を含むリリースを示しています。
Cisco FTD ソフトウェア
Cisco FTD ソフトウェア リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
6.1.01 より前 | 修正済みリリースに移行。 |
6.1.0 | 修正済みリリースに移行。 |
6.2.0 | 修正済みリリースに移行。 |
6.2.1 | 修正済みリリースに移行。 |
6.2.2 | 修正済みリリースに移行。 |
6.2.3 | 修正済みリリースに移行。 |
6.3.0 | 修正済みリリースに移行。 |
6.4.0 | 6.4.0.9 |
6.5.0 | 6.5.0.5(リリース予定) Cisco_FTD_Hotfix_H-6.5.0.5-2.sh.REL.tar 以降 Cisco_FTD_SSP_FP1K_Hotfix_H-6.5.0.5-2.sh.REL.tar 以降 Cisco_FTD_SSP_FP2K_Hotfix_H-6.5.0.5-2.sh.REL.tar 以降 Cisco_FTD_SSP_Hotfix_H-6.5.0.5-2.sh.REL.tar 以降 |
6.6.0 | 脆弱性なし |
1. Cisco FMC および FTD ソフトウェア リリース 6.0.1 以前については、メンテナンスが終了しています。この脆弱性の修正を含むサポート対象リリースに移行することをお勧めします。
Cisco FTD ソフトウェアの修正済みリリースにアップグレードするには、次のいずれかの操作を行います。
- Cisco Firepower Management Center(FMC)を使用して管理しているデバイスについては、FMC インターフェイスを使用してアップグレードをインストールします。インストールが完了したら、アクセス コントロール ポリシーを再適用します。
- Cisco Firepower Device Manager(FDM)を使用して管理しているデバイスについては、FDM インターフェイスを使用してアップグレードをインストールします。インストールが完了したら、アクセス コントロール ポリシーを再適用します。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は、シスコ内部でセキュリティテストを実施中に、Santosh Krishnamurthy によって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | FTD リリース 6.4.0 および 6.5.0 の Hot Fix を更新。 | 修正済みリリース | Final | 2020 年 5 月 15 日 |
1.2 | 修正済み FTD リリース 6.4.0 ソフトウェアのリリースに関する情報を更新。 | 修正済みリリース | Final | 2020 年 5 月 6 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2020 年 5 月 6 日 |
利用規約
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