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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Unified Communications Manager(UCM)と Cisco Unified Communications Manager Session Management Edition(SME)の Tool for Auto-Registered Phones Support(TAPS)の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が該当デバイスでディレクトリトラバーサル攻撃を実行できるようになる可能性があります。
この脆弱性は、該当デバイスの TAPS インターフェイスに対するユーザ入力の検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、巧妙に細工された要求を TAPS インターフェイスに送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。不正利用に成功すると、攻撃者がシステム内の任意のファイルを読み取れるようになる可能性があります。
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処するソフトウェア アップデートを提供しています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-cucm-taps-path-trav-pfsFO93r
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、脆弱性のあるソフトウェアリリースを実行しており、自動登録機能が有効になっている次のシスコ製品に影響を与えます。自動登録機能は、デフォルトでは有効になっていません。
- UCM
- UCM SME
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
自動登録が有効になっているかどうかの確認
管理者は、次の手順で自動登録が有効になっているかどうかを確認できます。
- Cisco Unified Communications Manager Serviceability で、[ツール(Tools)] > [コントロールセンターの機能サービス(Control Center - Feature Services)] の順に選択します。Control Center-Feature Servicesウィンドウが表示されます。
- [サーバ(Servers)] ドロップダウン リスト ボックスから、Cisco Unified Communications Manager サーバを選択します。Unified CM サービスの [データベースおよび管理サービス(Database and Admin Services)] 列のリストに TAPS サービスが表示されます。
- ステータスを確認します。TAPS がすでに有効になっている場合は、[ステータス(Status)] が [有効(Activated)] と表示されます。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html に記載のシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表に示すように、該当する修正済みのソフトウェア リリースにアップグレードすることをお勧めします。
Cisco UCM および SME メジャーリリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
10.5 より前 | 10.5(2)SU9 に移行 |
10.5 | 10.5(2)SU9 |
11.0 | 11.5(1)SU7 に移行 |
11.5 | 11.5(1)SU7 |
12.0 | 12.5(1)SU2 に移行 |
12.5 | 12.5(1)SU2 |
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性を報告していただいた、Booz Allen Hamilton 社の Brenden Meeder 氏と Lawrence Lauderdale 氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2020 年 4 月 15 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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