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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco StarOS の IPv6 実装の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が対象デバイスでサービス妨害(DoS)状態を引き起こす可能性があります。
この脆弱性は、着信する IPv6 トラフィックに対する不十分な検証に起因します。攻撃者は巧妙に細工された IPv6 パケットを対象デバイスに送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者がデバイスの予期しないリロードを引き起こし、DoS 状態を引き起こす可能性があります。
本脆弱性は、IPv6 トラフィックの場合に影響が及びます。IPv4 トラフィックは影響を受けません。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-asr-dos-zJLJFgBf
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、Cisco StarOS の脆弱なリリースを実行しており、ベクトルパケット処理(VPP)機能を有効にしている次のシスコ製品に影響を及ぼします。VPP 機能はデフォルトで無効になっています。
- Cisco ASR 5000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ
- Cisco Virtualized Packet Core-Single Instance(VPC-SI)
VPP 機能が有効になっているかどうかを確認するには、管理者は show task table process vpp_main all コマンドを使用できます。コマンドにより vpp_main プロセスがリストされている場合、この機能は有効になっています。次に、VPP 機能を有効にした出力例を示します。
[local]swch# show task table process vpp_main all
task parent
cpu facility inst pid pri node facility inst pid
---- ---------------------------------------------- -------------------------
1/0 vpp_main 1005729 5729 0 all - 0 0
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html に記載のシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
Cisco StarOS Major Release | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
21.15 より前 | 21.15.31 に移行. |
21.15 | 21.15.31 |
21.16 | 21.16.4 |
21.16.c | 21.16.c11 |
21.16.d | 21.16.4 に移行. |
21.17 | 21.17.4 |
21.18 | 脆弱性なし |
21.19 | 脆弱性なし |
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2020 年 8 月 5 日 |
利用規約
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