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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco FXOS ソフトウェアと Cisco UCS Manager ソフトウェアのローカル管理(local-mgmt)CLI における脆弱性により、認証されたローカル攻撃者が、該当デバイスの基盤となるオペレーティングシステムで任意のコマンドを実行できるようになります。
この脆弱性は、入力に対する不十分な検証に起因します。攻撃者は、細工した引数を特定のコマンドに含めることで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は Cisco UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクトを除いた影響を受けるすべてのプラットフォームにおいて、現在ログインしているユーザの権限を使用して、基盤となる OS で任意のコマンドを実行できるようになります。Cisco UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクトでは、インジェクションされたコマンドは root 権限で実行されます。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20200226-fxos-ucs-cli-cmdinj
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、Cisco FXOS ソフトウェアまたは Cisco UCS Manager ソフトウェアの脆弱性のあるリリースを実行する次のシスコ製品に影響を与えます。
- Firepower 2100 シリーズ
- Firepower 4100 シリーズ
- Firepower 9300 セキュリティ アプライアンス
- UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- Firepower 1000 シリーズ
- MDS 9000 シリーズ マルチレイヤ スイッチ
- VMware vSphere 向け Nexus 1000 Virtual Edge
- Nexus 1000V Switch for Microsoft Hyper-V
- Nexus 1000V Switch for VMware vSphere
- Nexus 3000 シリーズ スイッチ
- Nexus 5500 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 5600 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 6000 シリーズ スイッチ
- Nexus 7000 シリーズ スイッチ
- Nexus 9000 シリーズ ファブリック スイッチ(アプリケーション セントリック インフラストラクチャ(ACI)モード)
- スタンドアロン NX-OS モードの Nexus 9000 シリーズ スイッチ
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
Cisco FXOS ソフトウェア
次の表では、左の列にシスコソフトウェアのリリースを記載しています。中央の列は、リリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性に該当するかどうか、および、この脆弱性に対する修正を含む最初のリリースを示しています。右の列は、リリースがこのバンドルに記載されたすべての脆弱性の影響を受けるかどうか、およびどのリリースにそれらの脆弱性に対する修正が含まれているのかを示しています。
Firepower 2100 シリーズ アプライアンスは、基盤となるオペレーティングシステムとして Cisco FXOS ソフトウェアを使用します。これは、Cisco ASA ソフトウェアの統合イメージバンドルまたは Cisco FTD ソフトウェアの統合イメージバンドルに含まれています。
Firepower 2100シリーズ向けASAソフトウェア:CSCvo42654
Cisco ASA ソフトウェア リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース | アドバイザリのバンドルに記載されているすべての脆弱性に対する最初の修正済みリリース |
---|---|---|
9.8 |
9.8.4.3 |
修正済みリリースに移行。 |
9.9 | 9.9.2.47 | 9.9.2.66 |
9.10 | 9.10.1.10 | 9.10.1.37 |
9.12 | 脆弱性なし | 9.12.3.7 |
9.13 | 脆弱性なし | 9.13.1.7 |
Firepower 2100シリーズ用FTDソフトウェア:CSCvo42654
Cisco FTD ソフトウェア リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース | アドバイザリのバンドルに記載されているすべての脆弱性に対する最初の修正済みリリース |
---|---|---|
6.2.2 |
修正済みリリースに移行。 | 修正済みリリースに移行。 |
6.2.3 | 6.2.3.12 | 6.2.3.16(2020 年 4 月) |
6.3.0 | 6.3.0.2 | 修正済みリリースに移行。 |
6.4.0 | 脆弱性なし | 6.4.0.8 |
6.5.0 | 脆弱性なし | 6.5.0.2 |
Firepower 4100シリーズおよびFirepower 9300セキュリティアプライアンス用FXOSソフトウェア:CSCvo42634
Cisco FXOS ソフトウェア リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース | アドバイザリのバンドルに記載されているすべての脆弱性に対する最初の修正済みリリース |
---|---|---|
2.2 より前 |
修正済みリリースに移行。 |
修正済みリリースに移行。 |
2.2 | 2.2.2.91 | 修正済みリリースに移行。 |
2.3 | 2.3.1.144 | 2.3.1.179 |
2.4 | 2.4.1.234 | 修正済みリリースに移行。 |
2.6 | 脆弱性なし | 2.6.1.187 |
2.7 |
脆弱性なし |
2.7.1.106 |
Cisco UCS ソフトウェア
次の表では、左の列にシスコソフトウェアのリリースを記載しています。中央の列は、リリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性に該当するかどうか、および、この脆弱性に対する修正を含む最初のリリースを示しています。右の列は、リリースがこのバンドルに記載されたすべての脆弱性の影響を受けるかどうか、およびどのリリースにそれらの脆弱性に対する修正が含まれているのかを示しています。
UCS 6200、6300、および6400シリーズファブリックインターコネクト:CSCvp44202およびCSCvp44232
Cisco UCS ソフトウェアリリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース | アドバイザリのバンドルに記載されているすべての脆弱性に対する最初の修正済みリリース |
---|---|---|
3.2 より前 | 修正済みリリースに移行。 |
修正済みリリースに移行。 |
3.2 | 3.2(3n) | 3.2(3n) |
4.0 | 4.0 (4g) | 4.0 (4g) |
4.1 |
脆弱性なし |
脆弱性なし |
関連情報
Cisco Nexus スイッチに最適な Cisco NX-OS ソフトウェア リリースの決定に関してサポートが必要な場合は、以下の推奨リリースに関するドキュメントを参照してください。 セキュリティ アドバイザリでより新しいリリースが推奨されている場合は、そのアドバイザリのガイダンスに従うことをお勧めします。
Cisco UCS に最適なリリースを確認するには、デバイスのリリースノートに記載されている推奨リリースに関するドキュメントを参照してください。Cisco MDS シリーズ スイッチ
VMware 向け Cisco Nexus 1000V スイッチ
Cisco Nexus 3000 Series Switches
Cisco Nexus 5500 プラットフォーム スイッチ
Cisco Nexus 5600 プラットフォームスイッチ
Cisco Nexus 6000 Series Switches
Cisco Nexus 7000 Series Switches
Cisco Nexus 9000 Series Switches
ACI モードの Cisco Nexus 9000 シリーズ スイッチ
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | ASA と FXOS リリースを追加。 | 修正済みソフトウェア | Final | 2020年3月6日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2020 年 2 月 26 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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