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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco E メール セキュリティ アプライアンス(ESA)およびシスコのコンテンツセキュリティ管理アプライアンス(SMA)向けの Cisco AsyncOS に搭載されている電子メール メッセージ フィルタリング機能で脆弱性が確認されました。認証されていないリモートからの攻撃者が該当システムで実行中の内部プロセスを繰り返しクラッシュさせ、その結果、サービス妨害(DoS)状態が発生する危険性があります。
この脆弱性は、電子メールの添付ファイルの検証が不十分であることに起因します。細工されたファイルが添付された電子メールメッセージが該当デバイスを使用して送信されると、この脆弱性がエクスプロイトされる危険性があります。 エクスプロイトに成功すると、攻撃者は特定のプロセスを繰り返しクラッシュさせることができます。その結果、AMP(高度なマルウェア制御)とメッセージトラッキングの機能が共に完全に麻痺し、電子メール処理のパフォーマンスが著しく低下します。
該当プロセスの再起動後、このソフトウェアは同じ添付ファイルのフィルタリングを再開し、該当プロセスのクラッシュと再起動が繰り返されます。DoS 状態が繰り返し引き起こされる恐れもあります。この状況から復旧するには、手動による操作が必要になる場合があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20200219-esa-sma-dos
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性の影響を受けるのは、Cisco ESA および Cisco SMA の仮想アプライアンスとハードウェアアプライアンスで脆弱性のある Cisco AsyncOS ソフトウェアリリースを実行している場合です。Cisco AsyncOS ソフトウェアは、Cisco AMP またはメッセージトラッキング用に設定されています。
脆弱性が存在するリリースについては、このアドバイザリの「 修正済みソフトウェア」のセクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコでは、この脆弱性が Cisco Web セキュリティアプライアンス(WSA)に影響を及ぼさないことを確認しました。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
この項の該当する表に示すように、適切なリリースにアップグレードすることをお勧めします。次の表では、左列が Cisco AsyncOS ソフトウェアのメジャーリリースを示します。右側の列は、リリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けているかどうか、およびこの脆弱性に対する修正を含む最初のリリースを示しています。
Cisco ESA: CSCvo89192
Cisco AsyncOS メジャー ソフトウェア リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
111 より前のリリース | 11.0.3-251 に移行 |
11 | 11.0.3-251 |
12 | 12.5.0-059 |
13 | 脆弱性なし |
Cisco SMA: CSCvo89182
Cisco AsyncOS メジャー ソフトウェア リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
111 より前のリリース | 11.0.1-161 に移行 |
11 | 11.0.1-161 |
12 | 12.5.0-633 |
13 | 脆弱性なし |
Cisco クラウド E メールセキュリティ(CES)には、サービスソリューションの一部として Cisco ESA と Cisco SMA デバイスが含まれています。シスコは、このソリューションに含まれる製品について、定期的なメンテナンスを行っています。お客様から Cisco CES サポートに連絡して、ソフトウェアのアップグレードを要求することもできます。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は Cisco TAC サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2020 年 2 月 19 日 |
利用規約
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