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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Data Center Network Manager(DCNM)の REST および SOAP API エンドポイントとアプリケーションフレームワーク機能にある複数の脆弱性が原因で、認証済みのリモート攻撃者が、影響を受けるデバイスに対してディレクトリトラバーサル攻撃を実行できる可能性があります。これらの脆弱性を不正利用するには、攻撃者に DCNM アプリケーションの管理者権限が必要です。
これらの脆弱性の詳細については本アドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
注:これらの脆弱性の重大度は、このアドバイザリと同時に公開される『Cisco Data Center Network Manager Authentication Bypass Vulnerabilities』に記載されている脆弱性によって悪化します。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20200102-dcnm-path-trav
該当製品
脆弱性のある製品
これらの脆弱性は、Microsoft Windows、Linux、および仮想アプライアンス プラットフォーム用のリリース 11.3(1) よりも古い Cisco DCNM ソフトウェアリリースに影響します。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
Cisco DCNM の REST および SOAP API エンドポイントとアプリケーション フレームワーク機能にある 3 つの脆弱性が原因で、認証済みのリモート攻撃者が、影響を受けるデバイスに対してディレクトリトラバーサル攻撃を実行できる可能性があります。
これらの脆弱性は互いに依存していないため、いずれかの脆弱性を悪用しても別の脆弱性を悪用する必要はありません。さらに、いずれかの脆弱性の影響を受けるソフトウェアリリースであっても、他の脆弱性の影響は受けない場合があります。
これらの脆弱性の詳細については、次のとおりです。
脆弱性の詳細
Cisco Data Center Network Manager の REST API パストラバーサルの脆弱性
Cisco DCNM の REST API にある脆弱性が原因で、管理者権限を持つ認証済みのリモート攻撃者が、影響を受けるデバイスに対してディレクトリトラバーサル攻撃を実行できる可能性があります。
この脆弱性は、API に対するユーザ入力の検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、巧妙に細工された要求を API に送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。不正利用に成功すると、攻撃者は、完全な管理者権限によりシステム内の任意のファイルの読み取り/書き込みを行ったり、ファイルを実行できる可能性があります。
CVE ID:CVE-2019-15980
Cisco Data Center Network Manager の SOAP API パストラバーサルの脆弱性
Cisco DCNM の SOAP API にある脆弱性が原因で、管理者権限を持つ認証済みのリモート攻撃者が、影響を受けるデバイスに対してディレクトリトラバーサル攻撃を実行できる可能性があります。
この脆弱性は、API に対するユーザ入力の検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、巧妙に細工された要求を API に送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。不正利用に成功すると、攻撃者は、完全な管理者権限によりシステム内の任意のファイルの読み取り/書き込みを行ったり、ファイルを実行できる可能性があります。
CVE ID:CVE-2019-15981
Cisco Data Center Network Manager のパス トラバーサルの脆弱性
Cisco DCNM のアプリケーション フレームワーク機能にある脆弱性が原因で、管理者権限を持つ認証済みのリモート攻撃者が、影響を受けるデバイスに対してディレクトリトラバーサル攻撃を実行できる可能性があります。
この脆弱性は、アプリケーション フレームワーク エンドポイントに対するユーザ入力の検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、巧妙に細工された要求をアプリケーションに送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。不正利用に成功すると、攻撃者は、完全な管理者権限によりシステム内の任意のファイルの読み取り/書き込みを行ったり、ファイルを実行できる可能性があります。
CVE ID:CVE-2019-15982
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
これらの脆弱性は、Cisco DCNM ソフトウェアリリース 11.3(1) 以降では修正されています。
Cisco.com の Software Center からソフトウェアをダウンロードするには、次の手順を実行します。
- [すべてを参照(Browse All)] をクリックします。
- [クラウドおよびシステムの管理(Cloud and Systems Management)] > [データセンターインフラストラクチャの管理(Data Center Infrastructure Management)] > [Data Center Network Manager] の順に選択します。
- Data Center Network Manager のページの左側にあるペインからリリースを選択します。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、このアドバイザリで説明されている脆弱性に対して概念実証段階のエクスプロイト コードが入手可能であることを認識しています。
このアドバイザリで説明されている脆弱性の悪用に関する情報は Cisco PSIRT に寄せられていません。
出典
シスコは、脆弱性の報告に関し Source Incite 社の Steven Seeley(mr_me)氏と Trend Micro 社の Zero Day Initiative、iDefense 社、Accenture 社の協力に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | エクスプロイト コードの入手状況に関する情報を更新。 | 不正利用事例と公式発表 | Final | 2020 年 1 月 15 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2020 年 1 月 2 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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