High
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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Adaptive Security Appliance(ASA)ソフトウェアの Secure Sockets Layer(SSL)VPN 機能の脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が、該当するデバイスへの新しい SSL/Transport Layer Security(TLS)接続への作成を妨げるサービス拒否(DoS)状態を引き起こす危険性があります。
この脆弱性は、Base64 エンコード文字列の不適切な処理に起因します。攻撃者は、該当するデバイスへの多くの SSL VPN セッションを開くことにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。攻撃者がこの脆弱性をエクスプロイトするには、該当するデバイスで有効なユーザ クレデンシャルを取得する必要があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は特別なシステム メモリの場所を上書きする可能性があり、最終的にデバイスへの新しい SSL/TLS セッションのメモリ割り当てエラーが発生し、これらのセッションの確立が妨げられます。この状態から回復するには、デバイスのリロードが必要です。デバイスに対して確立された SSL/TLS 接続と、デバイスを介した SSL/TLS 接続は影響を受けません。
注:この脆弱性はSSL VPN機能に存在しますが、この脆弱性の不正利用に成功すると、管理セッションを含む、デバイスへのすべての新しいSSL/TLSセッションに影響を与えます。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20191002-asa-ssl-vpn-dos
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、CiscoASA ソフトウェアの脆弱性が存在するリリースを実行しており、クライアントレス SSL VPN または AnyConnect SSL VPN のいずれかが有効になっているシスコ製品に影響します。
脆弱性が存在する Cisco ASA ソフトウェア リリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
SSL VPN が設定されているかどうかの確認
管理者は show running-config webvpn コマンドを使用して、クライアントレス SSL VPN または AnyConnect SSL VPN が有効になっているかどうかを確認できます。次に、クライアントレス SSL VPN または AnyConnect SSL VPN が有効になっているデバイスに対してコマンドを実行した場合の出力例を示します。
ciscoasa# show running-config webvpn webvpn . . . enable <interface_name> . . .
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表では、左の列に、Cisco ASA ソフトウェア、Cisco FMC ソフトウェア、または Cisco FTD ソフトウェアのリリースを示します。中央の列は、リリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性に該当するかどうか、および、この脆弱性に対する修正を含む最初のリリースを示しています。右の列は、リリースがこのバンドルに記載された何らかの脆弱性に該当するかどうか、およびそれらすべての脆弱性に対する修正を含む最初のリリースを示しています。Cisco ASA ソフトウェア
Cisco ASA ソフトウェア リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース | アドバイザリのバンドルに記載されているすべての脆弱性に対する最初の修正済みリリース |
---|---|---|
9.11 より前 |
修正済みリリースに移行。 |
修正済みリリースに移行。 |
9.11 | 9.1.7.4 | 修正済みリリースに移行。 |
9.21 | 9.2.4.8 | 修正済みリリースに移行。 |
9.31 |
9.3.3.9 | 修正済みリリースに移行。 |
9.41 | 9.4.2.11 | 修正済みリリースに移行。 |
9.51 | 9.5.2.5 | 修正済みリリースに移行。 |
9.6 | 9.6.2 | 9.6.4.34 |
9.71 | 脆弱性なし |
修正済みリリースに移行。 |
9.8 | 脆弱性なし |
9.8.4.10 |
9.9 | 脆弱性なし |
修正済みリリースに移行。 |
9.10 | 脆弱性なし |
9.10.1.30 |
9.12 | 脆弱性なし |
9.12.2.5 |
9.13 | 脆弱性なし |
脆弱性なし |
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は Cisco TAC サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2019 年 10 月 2 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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