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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
この脆弱性は、Open Virtual Appliance(OVA)イメージのインストール中の不適切なシグニチャ検証に起因します。認証されたローカルの攻撃者がこの脆弱性を不正利用し、悪意のある未署名のOVAイメージを該当デバイスにロードする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は巧妙に細工されたソフトウェアOVAイメージでコードを実行できる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190925-vman
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、Cisco NX-OSソフトウェアの脆弱性が存在するリリースを実行している次のシスコデバイスに影響を与えました。
Cisco NX-OS製品
- Nexus 3000 シリーズ スイッチ
- Nexus 3500 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 5500 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 5600 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 6000 シリーズ スイッチ
- Nexus 7000 シリーズ スイッチ
- Nexus 7700 シリーズ スイッチ
- スタンドアロン NX-OS モードの Nexus 9000 シリーズ スイッチ
- Nexus 9500 R シリーズ スイッチング プラットフォーム
Cisco IOS XE ソフトウェア
この脆弱性は、脆弱性が存在する Cisco IOS XE ソフトウェア リリースを実行しているシスコ デバイスに影響を及ぼします。
Cisco IOS XEソフトウェアの脆弱性が存在するリリースは、Cisco IOS Software Checkerで追跡されます。
公開時点で脆弱性が存在していたCisco NX-OSまたはIOS XEソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- FirePOWER 2100 シリーズ ファイアウォール
- Firepower 4100 シリーズ次世代ファイアウォール
- Firepower 9300 セキュリティ アプライアンス
- MDS 9000 シリーズ マルチレイヤ スイッチ
- Nexus 1000V シリーズ スイッチ
- Nexus 3600 プラットフォーム スイッチ
- スタンドアロンACIモードのNexus 9000シリーズファブリックスイッチ
- UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト
シスコは、この脆弱性がCisco IOSソフトウェアまたはCisco IOS XRソフトウェアには影響を与えないことを確認しました。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
Cisco NX-OSソフトウェアリリースについては、次の表を参照してください。
スタンドアロンNX-OSモードのNexus 3000シリーズスイッチおよびNexus 9000シリーズスイッチ:CSCve53538
Cisco NX-OS ソフトウェアリリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
7.0(3)I4 より前 | 7.0(3)I4(8) |
7.0(3)I4 | 7.0(3)I4(8) |
7.0(3)I5 | 7.0(3)I6(2) |
7.0(3)I6 | 7.0(3)I6(2) |
7.0(3)I7 | 脆弱性なし |
9.2 | 脆弱性なし |
9.3 |
脆弱性なし |
Nexus 3500プラットフォームスイッチ:CSCve53538
Cisco NX-OS ソフトウェアリリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
6.0(2)A8 より前 | 6.0(2)A8(7) |
6.0(2)A8 | 6.0(2)A8(7) |
7.0(3)I7 | 脆弱性なし |
9.2 | 脆弱性なし |
9.3 |
脆弱性なし |
Nexus 5500、5600、および6000シリーズスイッチ:CSCve53538
Cisco NX-OS ソフトウェアリリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
7.0 より前 | 脆弱性なし |
7.0 | 7.1(5(N1(1b)) |
7.1 | 7.1(5(N1(1b)) |
7.2 | 7.1(5(N1(1b)) |
7.3 | 7.3(3)N1(1) |
Nexus 7000および7700シリーズスイッチ:CSCve53538
Cisco NX-OS ソフトウェアリリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
6.2 より前 | 脆弱性なし |
6.2 | 7.3(2)D1(1) |
7.2 | 7.3(2)D1(1) |
7.3 | 7.3(2)D1(1) |
8.0 | 8.1(2) |
8.1 | 8.1(2) |
8.2 | 脆弱性なし |
8.3 | 脆弱性なし |
8.4 | 脆弱性なし |
Nexus 9500 Rシリーズスイッチングプラットフォーム:CSCve93259
Cisco NX-OS ソフトウェアリリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
7.0(3) | 7.0(3)F3(1) |
9.2 | 脆弱性なし |
9.3 |
脆弱性なし |
該当するCisco IOS XEソフトウェアリリースと修正済みCisco IOS XEソフトウェアリリースの詳細については、Cisco IOS Software Checkerを参照してください。
Cisco IOS および IOS XE ソフトウェア
お客様が Cisco IOS ソフトウェアおよび IOS XE ソフトウェアの脆弱性による侵害の可能性を判断するため、シスコは Cisco IOS Software Checker ツールを提供しています。このツールを使用すると、特定のソフトウェア リリースに該当するシスコ セキュリティ アドバイザリ、および各アドバイザリで説明されている脆弱性が修正された最初のリリース(「First Fixed」)を特定できます。また該当する場合、そのリリースに関するすべてのアドバイザリの脆弱性が修正された最初のリリース(「Combined First Fixed」)を特定できます。
このツールを使用して次のタスクを実行できます。
- ドロップダウン リストからリリース(複数可)を選択するか、分析対象となるローカル システムからファイルをアップロードして、検索を開始する
- show version コマンドの出力をツールで解析する
- カスタマイズした検索(過去に公開されたすべてのシスコ セキュリティ アドバイザリを検索対象に入れたり、特定のアドバイザリのみ、または最新のバンドル資料のすべてのアドバイザリを含めるなど)を作成する
リリースが、公開されているシスコセキュリティアドバイザリのいずれかに該当するかどうかを確認するには、Cisco.comのCisco IOS Software Checkerを使用するか、次のフィールドにCisco IOSまたはIOS XEソフトウェアリリース(たとえば、15.1(4)M2や3.13.8S)を入力します。
デフォルトでは、Cisco IOS ソフトウェアのチェックには、結果は、高セキュリティへの影響の評価 (サー) または重大な脆弱性にのみが含まれています。「中間」の SIR 脆弱性の結果を含めるには、Cisco.com の Cisco IOS ソフトウェア チェッカーを使用して、[Impact Rating] ドロップダウン リストの [中間(Medium)] チェックボックスをオンにします。
Cisco IOS XE ソフトウェア リリースと Cisco IOS ソフトウェア リリースのマッピングについては、Cisco IOS XE ソフトウェアのリリースに応じて「Cisco IOS XE 2 Release Notes」、「Cisco IOS XE 3S Release Notes」、または「Cisco IOS XE 3SG Release Notes」を参照してください。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | - | Final | 2019 年 9 月 25 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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