Informational
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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
サイバーおよびアプリケーションセキュリティ分野のコンサルティング会社であるSEC Consultは、Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)に連絡して、Cisco RV340デュアルWANギガビットVPNルータのファームウェアイメージに見られる次の問題を報告しました。
- 文書化されていないユーザアカウント
- ハードコードされたパスワードハッシュ
- 不要なソフトウェアパッケージ
- サードパーティソフトウェア(TPS)コンポーネントの複数の脆弱性
Cisco PSIRTは各問題を調査し、その調査結果を次に示します。
文書化されていないユーザアカウント
Cisco Small Business RV160、260、および340シリーズVPNルータソフトウェアの基本オペレーティングシステムにアクセスできる攻撃者は、該当デバイスの文書化されていないユーザアカウントを表示する可能性があります。これらのアカウントには、debug-adminアカウントとrootアカウントが含まれます。シスコでは、このアドバイザリで後述するリリース以降のCisco Small Business RV160、260、および340シリーズVPNルータソフトウェアからこれらのアカウントを削除しています。
ハードコードパスワードハッシュ
Cisco Small Business RV160、260、および340シリーズVPNルータのファームウェアには、ユーザroot、debug-admin、cisco、admin、およびguestに対するパスワードハッシュがハードコードされています。該当デバイスの基本オペレーティングシステムにアクセスできる攻撃者は、この問題を不正利用してこれらのユーザに権限を昇格させる可能性があります。
不要なソフトウェアパッケージ
Cisco Small Business RV160、260、および340シリーズVPNルータには、GNU Debuggerおよびtcpdumpソフトウェアパッケージが含まれています。tcpdumpパッケージはCisco RV340シリーズルータソフトウェアの将来のソフトウェアリリースにも残りますが、シスコはこのアドバイザリに後述するリリース以降、Cisco RV160およびRV260シリーズルータソフトウェアのtcpdumpパッケージを削除しました。シスコはこのアドバイザリの後半に記載されているリリース以降、Cisco RV160、260、および340シリーズルータソフトウェアからGNU Debuggerパッケージを削除しました。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190904-sb-vpnrouter
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている問題の不正利用事例とその公表は確認しておりません。
出典
シスコは、これらの問題を報告していただいたセキュリティ研究者のStefan Viehböck氏とSEC Consult/IoT InspectorのThomas Weber氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2019 年 9 月 4 日 |
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