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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco NX-OSソフトウェアのSimple Network Management Protocol(SNMP)Access Control List(ACL)機能の実装における脆弱性により、SNMPトラフィックを拒否するように設定されている場合でも、認証されていないリモートの攻撃者が該当デバイスのSNMPポーリングを実行できる可能性があります。
この脆弱性は、設定されているACL名が最大長(32文字のASCII文字)である場合の長さチェックが正しく行われないことに起因します。攻撃者は、該当デバイスのSNMPポーリングを実行することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は拒否されるはずのSNMPポーリングを実行できる可能性があります。攻撃者はSNMP ACL名の設定を制御できません。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。本脆弱性に対処する回避策がいくつかあります。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190828-nxos-snmp-bypass
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点では、特定のSNMP ACLが設定されたCisco NX-OSソフトウェアの脆弱性が存在するリリースを実行する次のシスコ製品がこの脆弱性の影響を受けました。
- Nexus 3000 シリーズ スイッチ
- Nexus 3500 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 3600 プラットフォーム スイッチ
- スタンドアロン NX-OS モードの Nexus 9000 シリーズ スイッチ
- Nexus 9500 R シリーズ スイッチング プラットフォーム
公開時点で脆弱性が存在したCisco NX-OSソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
管理者は、show running-config | include "snmp-server"コマンドを使用して、IPv4用に設定されたSNMP ACLを表示します。
nxos-switch# show running-config | include "snmp-server"
snmp-server user <USER> use-ipv4acl <ACL NAME>
このコマンドが実行コンフィギュレーションに存在し、ACL名の最大長が32文字の場合、そのデバイスには脆弱性が存在すると考えられます。これは、IPv6 SNMP ACLにも適用されます。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- Firepower 2100 シリーズ
- Firepower 4100 シリーズ
- Firepower 9300 セキュリティ アプライアンス
- MDS 9000 シリーズ マルチレイヤ スイッチ
- VMware vSphere 向け Nexus 1000 Virtual Edge
- Nexus 1000V Switch for Microsoft Hyper-V
- Nexus 1000V Switch for VMware vSphere
- Nexus 5500 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 5600 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 6000 シリーズ スイッチ
- Nexus 7000 シリーズ スイッチ
- Nexus 7700 シリーズ スイッチ
- Nexus 9000 シリーズ ファブリック スイッチ(アプリケーション セントリック インフラストラクチャ(ACI)モード)
- UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト
詳細
SNMP バージョン 3 でこれらの脆弱性をエクスプロイトするには、該当システムのユーザ クレデンシャルを攻撃者が入手している必要があります。
回避策
回避策として、管理者はSNMP ACL名を31文字以下に再設定できます。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
発行時点では、次の表に記載されているリリース情報は正確でした。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
左の列はシスコソフトウェアリリースを示し、右の列はリリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこの脆弱性に対する修正を含むリリースを示しています。
スタンドアロンNX-OSモードのNexus 3000シリーズスイッチ、Nexus 3500プラットフォームスイッチ、およびNexus 9000シリーズスイッチ:CSCvo17439
Cisco NX-OS ソフトウェアリリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
7.0(3) より前 | 脆弱性なし |
7.0(3)I41 | 7.0(3)I7(6)1 |
7.0(3)I7 | 7.0(3)I7(6) |
9.2 | 9.2(3) |
9.3 | 脆弱性なし |
Nexus 3600プラットフォームスイッチおよびNexus 9500 Rシリーズスイッチングプラットフォーム:CSCvo17439
Cisco NX-OS ソフトウェアリリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
7.0(3)F |
9.2(3) |
9.2 | 9.2(3) |
9.3 | 脆弱性なし |
関連情報
Cisco Nexus スイッチに最適な Cisco NX-OS ソフトウェア リリースの決定に関してサポートが必要な場合は、以下の推奨リリースに関するドキュメントを参照してください。 セキュリティ アドバイザリでより新しいリリースが推奨されている場合は、そのアドバイザリのガイダンスに従うことをお勧めします。
Cisco UCS に最適な Cisco NX-OS ソフトウェア リリースの確認に関してサポートが必要な場合は、デバイスのリリース ノートに記載されている推奨リリースに関するドキュメントを参照してください。Cisco MDS シリーズ スイッチ
VMware 向け Cisco Nexus 1000V スイッチ
Cisco Nexus 3000 シリーズおよび 3500 シリーズ スイッチ
Cisco Nexus 5000 Series Switches
Cisco Nexus 5500 プラットフォーム スイッチ
Cisco Nexus 6000 Series Switches
Cisco Nexus 7000 Series Switches
Cisco Nexus 9000 Series Switches
ACI モードの Cisco Nexus 9000 シリーズ スイッチ
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
本脆弱性は、シスコ TAC のサポート案件の対応時に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2019 年 8 月 28 日 |
利用規約
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