Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Integrated Management Controller (IMC) Supervisor、Cisco UCS Director、および Cisco UCS Director Express for Big Data の Web ベースの管理インターフェイスにおける脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が管理者権限を使用して有効なセッション トークンを取得し、ユーザ認証をバイパスする可能性があります。
この脆弱性は、認証プロセス中のリクエスト ヘッダーの検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、該当デバイスに悪意のある一連の要求を送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトすることができます。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は取得したセッション トークンを使用して、該当デバイスに対する完全な管理者アクセス権を得ることができます。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190821-imcs-ucs-authby
該当製品
脆弱性のある製品
本脆弱性は、以下のシスコ製品に影響します。
Cisco IMC Supervisor のリリース:
- 2.2.0.3 ~ 2.2.0.6
Cisco UCS Director のリリース:
- 6.6.0.0 および 6.6.1.0
- 6.7.0.0 および 6.7.1.0
Cisco UCS Director Express for Big Data のリリース:
- 3.6
- 3.7.0.0 および 3.7.1.0
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
この脆弱性は、次のソフトウェア リリースで修正されています。
- Cisco IMC Supervisor 2.2.1.0 以降のリリース
- Cisco UCS Directorリリース6.7.2.0以降(推奨:6.7.3.0)
- Cisco UCS Director Express for Big Dataリリース3.7.2.0以降(推奨:3.7.3.0)
Cisco IMC Supervisor ソフトウェアは、Cisco.com の Software Center にアクセスし、次の手順でダウンロードできます。
- [すべてを参照(Browse All)] をクリックします。
- [サーバ: ユニファイドコンピューティング(Servers - Unified Computing)] > [Integrated Management Controller (IMC) Supervisor(Integrated Management Controller (IMC) Supervisor)] > [IMC Supervisor 2.x] の順に選択します。
- [IMC Supervisor 2.x] ページの左側のペインを使用してリリースにアクセスします。
Cisco UCS Director ソフトウェアは、Cisco.com の Software Center にアクセスし、次の手順でダウンロードできます。
- [すべてを参照(Browse All)] をクリックします。
- [サーバ: ユニファイドコンピューティング(Servers - Unified Computing)] > [UCS Director] > [UCS Director 6.7] の順に選択します。
- [UCS Director 6.7] ページの左側のペインを使用してリリースにアクセスします。
Cisco UCS Director Express for Big Data ソフトウェアは、Cisco.com の Software Center にアクセスし、次の手順でダウンロードできます。
- [すべてを参照(Browse All)] をクリックします。
- [サーバ: ユニファイドコンピューティング(Servers - Unified Computing)] > [UCS Director] > [UCS Director Express for Big Data 3.7] の順に選択します。
- [UCS Director Express for Big Data 3.7] ページの左側のペインを使用してリリースにアクセスします。
不正利用事例と公式発表
セキュリティ リサーチャーの Pedro Ribeiro は、当該脆弱性についての詳細を自身の GitHub リポジトリで公開しており、対応する Metasploit モジュールもリリースしています。
出典
iDefense の Vulnerability Contributor Program にこの脆弱性を報告していただいた個人のセキュリティ研究者である Pedro Ribeiro 氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | パブリック エクスプロイト コードの公開通知と可用性を更新。 | 不正利用事例と公式発表 | Final | 2019年 8 月 30 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2019 月 8 月 21 日 |
利用規約
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