Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Ciscoo Small Business 220 シリーズ スマート スイッチの Web 管理インターフェイスにおける複数の脆弱性により、未認証のリモート攻撃者がバッファをオーバーフローさせ、基盤となるオペレーティング システムでルート権限を使用して任意のコードを実行する可能性があります。
この脆弱性は、ユーザによる入力の検証が不十分であることと、内部バッファにデータを読み込む際の不適切な境界チェックに起因します。攻撃者が、影響を受けるデバイスの Web 管理インターフェイスに悪意のある要求を送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。悪意のある要求は、影響を受けるスイッチの設定に応じて、HTTP または HTTPS 経由で送信されます。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190806-sb220-rce
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、Web 管理インターフェイスが有効になっている、1.1.4.4 より前のファームウェア バージョンを実行中の Cisco Small Business 220 シリーズ スマート スイッチに影響を及ぼします。Web 管理インターフェイスは、デフォルトでは HTTP 経由と HTTPS 経由の両方で有効になっています。
Web 管理インターフェイスが有効になっているかどうかの確認
Web 管理インターフェイスが HTTP 経由と HTTPS 経由の両方で有効になっているかどうかを確認するため、管理者は、デバイス CLI で show running-config http コマンドを使用できます。次の両方の行が設定に含まれている場合、Web 管理インターフェイスは無効になっており、デバイスに脆弱性はありません。
no ip http server
no ip http secure server
その他の出力は、デバイスで Web 管理インターフェイスが有効になっていることを示します。
Web 管理インターフェイスの [セキュリティ(Security)] > [TCP/UDPサービス(TCP/UDP Service)] で [HTTPサービス(HTTP Service)] と [HTTPSサービス(HTTPS Service)] を設定できます。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
この脆弱性は、Cisco 220 シリーズ スマート スイッチ ファームウェア リリース 1.1.4.4 以降で修正されています。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、公開されているエクスプロイト コードの存在を認識しています。このアドバイザリで説明されている脆弱性の悪用に関する情報は Cisco PSIRT に寄せられていません。
出典
シスコは、VDOO Disclosure Program を通してこの脆弱性を報告してくださったセキュリティ研究者 Bashis 氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | エクスプロイト コードの入手状況に関する情報を追加。 | 不正利用事例と公式発表 | Final | 2019 月 8 月 21 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2019 年 8 月 6 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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