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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco IOS XRソフトウェアのボーダーゲートウェイプロトコル(BGP)機能の実装における脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が該当システムでサービス妨害(DoS)状態を引き起こす可能性があります。
この脆弱性は、特定のBGPアップデートメッセージの不適切な処理に起因します。攻撃者は、該当システムで処理される特定の属性セットを含むBGPアップデートメッセージを送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は BGP プロセスを予期せず再起動させ、DoS 状態を引き起こす可能性があります。
シスコのBGP実装では、明示的に定義されたピアからの着信BGPトラフィックのみを受け入れます。この脆弱性を不正利用するには、悪意のあるBGPアップデートメッセージが設定済みの有効なBGPピアから発信されるか、攻撃者によってBGPピアへの既存の有効なTCP接続で被害者のBGPネットワークに挿入される必要があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190703-iosxr-bgp-dos
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点では、この脆弱性は6.6.2および7.0.1より前のCisco IOS XRソフトウェアリリースに影響を与えました。
最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
公開時点では、Cisco IOS XRソフトウェアリリース6.6.2以降および7.0.1以降にこの脆弱性に対する修正が含まれています。使用可能なSMUは次のとおりです。
- 6.4.2:ASR9K:AA15449
- 6.5.3:ASR9K:AA15448
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は Cisco TAC サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | 再公開。 | — | Final | 2020 年 1 月 22 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2019 年 7 月 3 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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