Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Prime Infrastructure(PI)およびCisco Evolved Programmable Network(EPN)ManagerのWebベース管理インターフェイスにおける複数の脆弱性により、リモートの攻撃者が基盤となるオペレーティングシステム上で権限を昇格させて任意のコードを実行できる可能性があります。
これらの問題の1つであるCVE-2019-1821は、該当する管理インターフェイスにネットワークアクセスできる認証されていない攻撃者によって不正利用される可能性があります。
2番目と3番目の問題であるCVE-2019-1822とCVE-2019-1823では、影響を受ける管理インターフェイスに対して認証を行うための有効なクレデンシャルを攻撃者が持っている必要があります。
この脆弱性は、ユーザ入力の検証が不適切なことに起因しています。攻撃者がこれらの脆弱性をエクスプロイトするには、悪意のあるファイルを管理 Web インターフェイスにアップロードする必要があります。エクスプロイトに成功すると、ルートレベルの権限を用いて、基盤となるオペレーティング システム上でコマンドを実行される危険性があります。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190515-pi-rce
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性の影響を受けるのは、Cisco PI ソフトウェアのリリースが 3.4.1、3.5、3.6 より前の場合、および EPN Manager のリリースが 3.0.1 より前の場合です。
PI ソフトウェア リリースの確認
管理者は、次の 3 通りの方法で PI ソフトウェアのリリース情報を表示できます。
- 管理者がコンソール CLI で show version コマンドを発行します。以下に、PI ソフトウェア リリース 3.3.0 を実行している該当アプリケーションからの出力を示します。
piconsole# show version
Cisco Application Deployment Engine OS Release: 3.1
ADE-OS Build Version: 3.1.0.001
ADE-OS System Architecture: x86_64
Copyright (c) 2009-2017 by Cisco Systems, Inc.
All rights reserved.
Hostname: XXXXXXXXX
Version information of installed applications
---------------------------------------------
Cisco Prime Infrastructure
********************************************************
Version : 3.3.0
Build : 3.3.0.0.342
Cisco Prime Infrastructure
Version 3.3
View Installed Update
EPN Manager ソフトウェア リリースの確認
管理者は Web GUI にログインして、次の 3 通りの方法でソフトウェアのアップデート情報を表示できます。
- ログインページで、 [インストール済みアップデートの表示(View Installed Updates)] をクリックします。
- [Cisco EPN Managerについて(About Cisco EPN Manager)] ページから [インストール済みアップデートの表示(View Installed Updates)] にアクセスします。
- 画面の右上にある設定アイコンをクリックします。
- [Cisco EPN Manager について(About Cisco epn Manager)] をクリックします。
- [インストール済みアップデートの表示(View Installed Updates)] をクリックします。
- EPN Manager で [管理(Administration)] > [ライセンスとソフトウェアアップデート(Licenses and Software Updates)] > [ソフトウェアアップデート(Software Update)] を選択します。 (この方法が最も詳細な情報を提供します)。
[ソフトウェアアップデート(Software Update)] ページには、次の 2 つのタブが表示されます。
- インストール済みアップデート:Cisco EPN Managerが現在使用しているアップデート。
- アップロードされた更新ファイル:サーバにアップロードされた更新ファイル(使用されていないものを含む)。[対応するアップロード(Corresponding Updates)] フィールドには、アップロードされた前提条件のアップデート情報が一覧表示されます。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
この脆弱性は、Cisco PI ソフトウェアリリース 3.4.1、3.5、3.6、および EPN Manager リリース 3.0.1 では修正済みです。
注:Cisco PI 3.4のリリースを実行しているお客様は、最新のメンテナンスリリースであるPI 3.4.1にセキュリティアップデートを適用して、PI 3.4の脆弱性にパッチを適用する必要があります。
注:Cisco PI 3.5のリリースを実行しているお客様は、セキュリティアップデートをPI 3.5に適用する必要があります。
Cisco PIソフトウェアは、Cisco.comのSoftware Centerにアクセスし、次の手順でダウンロードできます。
- [すべてを参照(Browse All)] をクリックします。
- [クラウドおよびシステム管理(Cloud and Systems Management)] > [ルーティングおよびスイッチングの管理(Routing and Switching Management)] > [ネットワーク管理ソリューション(Network Management Solutions)] > [Prime Infrastructure] を選択します。
Cisco EPN Managerソフトウェアは、Cisco.comのSoftware Centerにアクセスし、次の手順でダウンロードできます。
- [すべてを参照(Browse All)] をクリックします。
- [クラウドおよびシステム管理(Cloud and Systems Management)] > [ルーティングおよびスイッチングの管理(Routing and Switching Management)] > [Evolved Programmable Network Manager] を選択します。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性のエクスプロイト事例とその公表は確認しておりません。
出典
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | CVSSスコアの変更を明確にするために概要を更新。 | 要約 | Final | 2019 年 5 月 16 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2019 年 5 月 15 日 |
利用規約
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