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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
2021年8月25日からの更新:シスコは、Python 3サポートが導入されたCisco NX-OSソフトウェアの追加リリースにこの脆弱性が存在することを発見しました。詳細については、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
Cisco NX-OSソフトウェアのPythonスクリプティングサブシステムにおける脆弱性により、認証されたローカルの攻撃者がPythonパーサーをエスケープし、任意のコマンドを発行して攻撃者の特権レベルを昇格させる可能性があります。
この脆弱性は、該当デバイスのスクリプティングサンドボックス内の特定のPython関数に渡されるユーザ指定パラメータのサニタイズが不十分であることに起因します。攻撃者は、この脆弱性を不正利用してスクリプティングサンドボックスをエスケープし、任意のコマンドを実行して攻撃者の特権レベルを引き上げる可能性があります。
この脆弱性をエクスプロイトするには、攻撃者はローカルアクセスを持ち、管理権限またはPython実行権限を使用してターゲットデバイスに対して認証される必要があります。これらの要件により、不正利用が成功する可能性が制限される可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190515-nxos-pyth-escal
該当製品
脆弱性のある製品
本脆弱性は、Cisco NX-OS ソフトウェアの脆弱性のあるリリースを実行する次のシスコ製品に影響を与えます。
- MDS 9000 シリーズ マルチレイヤ スイッチ
- Nexus 3000 シリーズ スイッチ
- Nexus 3500 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 3600 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 5500 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 5600 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 6000 シリーズ スイッチ
- Nexus 7000 シリーズ スイッチ
- Nexus 7700 シリーズ スイッチ
- スタンドアロン NX-OS モードの Nexus 9000 シリーズ スイッチ
- Nexus 9500 R シリーズ スイッチング プラットフォーム
脆弱性が存在する Cisco NX-OS ソフトウェア リリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」の項を参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- Firepower 2100 シリーズ
- Firepower 4100 シリーズ
- Firepower 9300 セキュリティ アプライアンス
- Nexus 1000V Switch for Microsoft Hyper-V
- Nexus 1000V Switch for VMware vSphere
- Nexus 9000 シリーズ ファブリック スイッチ(アプリケーション セントリック インフラストラクチャ(ACI)モード)
- UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。ただし、管理者は、信頼性の高いユーザだけがPythonサンドボックスにアクセスできるようにすることで、この脆弱性の影響を受けにくくすることができます。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html に記載のシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
発行時点では、次の表に記載されているリリース情報は正確でした。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
左の列はシスコソフトウェアリリースを示し、右の列はリリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこの脆弱性に対する修正を含むリリースを示しています。
MDS 9000シリーズマルチレイヤスイッチ:CSCvi99284およびCSCvy26265
Cisco NX-OS ソフトウェアリリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
5.2 | 8.1(1b) |
6.2 | 8.1(1b) |
7.3 | 8.1(1b) |
8.1 | 8.1(1b) |
8.2 | 8.3(1) |
8.3 | 8.3(1) |
8.4 | 8.4(2d)1(今後のリリース) |
1. 8.4(2)は、Python 3の導入により、脆弱性が存在する最初のリリースです。
スタンドアロンNX-OSモードのNexus 3000シリーズスイッチ、Nexus 3500プラットフォームスイッチ、およびNexus 9000シリーズスイッチ:CSCvh24788およびCSCvy08606
Cisco NX-OS ソフトウェアリリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
7.0(3)I4 よりも前 | 7.0(3)I4(8) |
7.0(3)I4 | 7.0(3)I4(8) |
7.0(3)I5 | 7.0(3)I7(3) |
7.0(3)I6 | 7.0(3)I7(3) |
7.0(3)I7 | 7.0(3)I7(3) |
9.2 | 脆弱性なし |
9.3 | 9.3(8)1 |
10.1 | 10.1(2) |
1. 9.3(5)は、Python 3の導入により、脆弱性が存在する最初のリリースです。
Nexus 3600プラットフォームスイッチおよびNexus 9500 Rシリーズスイッチングプラットフォーム:CSCvi99282およびCSCvy08606
Cisco NX-OS ソフトウェアリリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
7.0(3) | 7.0(3)F3(5) |
9.2 | 脆弱性なし |
9.3 | 9.3(8)1 |
10.1 | 10.1(2) |
1. 9.3(5)は、Python 3の導入により、脆弱性が存在する最初のリリースです。
Nexus 5500、5600、および6000シリーズスイッチ:CSCvi99288
Cisco NX-OS ソフトウェアリリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
7.3 | 7.3(4)N1(1) |
7.3 | 7.3(4)N1(1) |
Nexus 7000および7700シリーズスイッチ:CSCvi99284およびCSCvy26265
Cisco NX-OS ソフトウェアリリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
6.2 より前 | 脆弱性なし |
6.2 | 脆弱性なし |
7.2 | 7.3(3)D1(1) |
7.3 | 7.3(3)D1(1) |
8.0 | 8.3(1) |
8.1 | 8.3(1) |
8.2 | 8.3(1) |
8.3 | 8.3(1) |
8.4 | 8.4(5)1 |
1. 8.4(2)は、Python 3の導入により、脆弱性が存在する最初のリリースです。
関連情報
Cisco Nexus スイッチに最適な Cisco NX-OS ソフトウェア リリースの決定に関してサポートが必要な場合は、以下の推奨リリースに関するドキュメントを参照してください。 セキュリティ アドバイザリでより新しいリリースが推奨されている場合は、そのアドバイザリのガイダンスに従うことをお勧めします。
Cisco UCS に最適な Cisco NX-OS ソフトウェア リリースの確認に関してサポートが必要な場合は、デバイスのリリース ノートに記載されている推奨リリースに関するドキュメントを参照してください。Cisco MDS シリーズ スイッチ
VMware 向け Cisco Nexus 1000V スイッチ
Cisco Nexus 3000 シリーズおよび 3500 シリーズ スイッチ
Cisco Nexus 5000 Series Switches
Cisco Nexus 5500 プラットフォーム スイッチ
Cisco Nexus 6000 Series Switches
Cisco Nexus 7000 Series Switches
Cisco Nexus 9000 Series Switches
ACI モードの Cisco Nexus 9000 シリーズ スイッチ
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.2 | 2つのバグIDを追加。MDS 9000およびNexus 3000、7000、9000シリーズスイッチの最初の修正済みリリース情報を更新。 | ヘッダーおよび修正済みソフトウェア | Final | 2021 年 8 月 25 日 |
1.1 | Nexus 7000および7700の修正済みリリースの表を更新。 | 修正済みソフトウェア | Final | 2019年5月28日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2019年5月15日 |
利用規約
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