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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco FXOS ソフトウェアと Cisco NX-OS ソフトウェアの Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)機能の実装における複数の脆弱性により、認証されていないリモート攻撃者が該当デバイスのリロードを引き起こし、その結果、サービス妨害(DoS)状態が発生する可能性があります。
この脆弱性は、該当デバイスで LDAP パケットが正しく解析されないことに起因しています。攻撃者が、該当デバイスに Basic Encoding Rules(BER)を使用して細工した LDAP パケットを送信することにより、これらの脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。LDAP パケットには、対象となるデバイスで設定した LDAP サーバの送信元 IP アドレスが必要です。エクスプロイトが成功すると、該当デバイスのリロードが引き起こされて DoS 状態に陥る可能性があります。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190306-nxosldap
該当製品
脆弱性のある製品
- FirePOWER 4100 シリーズ次世代ファイアウォール製品
- Firepower 9300 セキュリティ アプライアンス
- MDS 9000 シリーズ マルチレイヤ スイッチ
- Nexus 3000 シリーズ スイッチ
- Nexus 3500 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 7000 シリーズ スイッチ
- Nexus 7700 シリーズ スイッチ
- スタンドアロン NX-OS モードの Nexus 9000 シリーズ スイッチ
- UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクト
脆弱性が存在する Cisco FXOS ソフトウェアおよび Cisco NX-OS ソフトウェア リリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」の項を参照してください。
Cisco FXOS の LDAP 設定の確認
Nexus デバイスで LDAP ベースの認証、許可、およびアカウンティング(AAA)が設定されているかどうかを確認するにあたり、管理者は show ldap-server CLI コマンドを使用できます。following LDAP servers are configured ヘッダーの後の出力は、デバイスに脆弱性が存在することを示しています。FXOS ベース デバイスの AAA 設定の詳細については、『Cisco FXOS CLI 設定ガイド』の「AAA の設定」の項を参照してください。
fxos# show ldap-server timeout : 30 port : 0 baseDN : user profile attribute : search filter : cn=$userid use groups : 0 recurse groups : 0 group attribute : memberOf total number of servers : 1 following LDAP servers are configured: ldap1: timeout: 30 port: 389 rootDN: DC=cisco-firepower-aaa1,DC=qalab0,DC=com0,DC=cisco-firepower-aaa2,DC=qalab1,DC=com1,DC=cisco-firepower-aaa3,DC=qalab2,DC=com2,DC=cisco-firepower-aaa4,DC=qalab3,DC=com3,DC=cisco-firepower-aaa5,DC=qalab4,DC=com4,DC=cisco-firepower-aaa6,DC=qalab5,DC=qalab006 enable-ssl: true . . .
Cisco NX-OS の LDAP 設定の確認
Nexus デバイスで LDAP 機能が設定されているかどうかを確認するにあたり、管理者は NX-OS の CLI から show running-config | include "ldap-server host" コマンドを使用して、機能が有効になっていることを確認できます。
nxos-switch# show running-config | include "ldap-server host"
ldap-server host ...
NX-OS の LDAP 設定の詳細については、『シスコ セキュリティ設定ガイド』の「LDAP の設定」の章を参照してください。
現在の Cisco FXOS ソフトウェア リリースを確認する
管理者は、デバイスの CLI で次のコマンドを使用するか、管理者用ポータルの [Overview] タブに移動して、デバイス上で実行されている Cisco FXOS ソフトウェアのリリースをチェックできます。次に、Cisco FXOS ソフトウェア リリース 2.2(2.14) を実行しているデバイスでの show version CLI コマンドの出力例を示します。これは、コマンド出力の Package-Vers フィールドで確認できます。
QP4120B1 # scope system QP4120B1 /system # show version FPRM: Running-Vers: 4.2(2.15) Package-Vers: 2.2(2.14) Activate-Status: Ready
Cisco NX-OS ソフトウェアリリースの判別
管理者は、デバイスの CLI で show version コマンドを使用することによって、デバイスで実行されている Cisco NX-OS ソフトウェアのリリースをチェックできます。デバイスが Cisco NX-OS ソフトウェア リリース 7.0(3)I5(1) を実行している場合、コマンドの出力例は次のようになります。
nxos-switch# show version Cisco Nexus Operating System (NX-OS) Software TAC support: http://www.cisco.com/tac Copyright (C) 2002-2016, Cisco and/or its affiliates. All rights reserved. The copyrights to certain works contained in this software are owned by other third parties and used and distributed under their own licenses, such as open source. This software is provided "as is," and unless otherwise stated, there is no warranty, express or implied, including but not limited to warranties of merchantability and fitness for a particular purpose. Certain components of this software are licensed under the GNU General Public License (GPL) version 2.0 or GNU General Public License (GPL) version 3.0 or the GNU Lesser General Public License (LGPL) Version 2.1 or Lesser General Public License (LGPL) Version 2.0. A copy of each such license is available at http://www.opensource.org/licenses/gpl-2.0.php and http://opensource.org/licenses/gpl-3.0.html and http://www.opensource.org/licenses/lgpl-2.1.php and http://www.gnu.org/licenses/old-licenses/library.txt. Software BIOS: version 07.57 NXOS: version 7.0(3)I5(1) [build 7.0(3)I5(0.9)] BIOS compile time: 06/29/2016 NXOS image file is: bootflash:///nxos.7.0.3.I5.0.9.bin NXOS compile time: 8/1/2016 23:00:00 [08/02/2016 00:30:32] . . .
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、これらの脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、これらの脆弱性が次のシスコ製品に影響を与えないことを確認しました。
- FirePOWER 2100 シリーズ ファイアウォール
- Nexus 1000V Switch for KVM
- Nexus 1000V Switch for Microsoft Hyper-V
- Nexus 1000V Switch for VMware vSphere
- Nexus 1100 シリーズ クラウド サービス プラットフォーム
- Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダ
- Nexus 3600 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 5500 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 5600 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 6000 シリーズ スイッチ
- Nexus 9000 シリーズ ファブリック スイッチ(アプリケーション セントリック インフラストラクチャ(ACI)モード)
- Nexus 9500 R シリーズ ラインカードおよびファブリック モジュール
- UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト
回避策
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html に記載のシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
この項の該当する表に示すように、適切なリリースにアップグレードすることをお勧めします。完全なアップグレード ソリューションを確認するにあたっては、このアドバイザリが公開されたバンドルの一部であることを考慮する必要があります。次のページに、バンドルアドバイザリの完全なリストがあります。Cisco Event Response: March 2019 Cisco FXOS and NX-OS Software Security Advisory Bundled Publication。
次の表では、左の列に Cisco FXOS ソフトウェアまたは Cisco NX-OS ソフトウェアのリリースを示しています。中央の列は、リリースがこのアドバイザリに記載された脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこの脆弱性に対する修正を含む最初のリリースを示しています右の列は、リリースがこのバンドルに記載されたすべての脆弱性の影響を受けるかどうか、およびどのリリースにそれらの脆弱性に対する修正が含まれているのかを示しています。
各表の右の列に記載されているリリースには、脆弱性に対する修正が含まれていますが、Cisco NX-OS ソフトウェアのイメージ署名検証の脆弱性に関連する修正については、ソフトウェア アップグレードの一部として BIOS をアップグレードする必要があります。以下に示すいずれかの製品のソフトウェアをアップグレードする場合は、このアドバイザリに記載されている BIOS アップグレードと、該当製品の ID および BIOS バージョンの詳細を参照することをお勧めします。
- Nexus 3000 シリーズ スイッチ
- ACI モードの Nexus 9000 シリーズ ファブリック スイッチ
- スタンドアロン NX-OS モードの Nexus 9000 シリーズ スイッチ
- Nexus 9500 R シリーズ ラインカードおよびファブリック モジュール
Firepower 4100シリーズNext-Generation Firewalls:CSCvd40241およびCSCvd57308
Cisco FXOS ソフトウェア リリース | これらの脆弱性に対する最初の修正済みリリース | アドバイザリのバンドルに記載されているすべての脆弱性に対する最初の修正済みリリース |
---|---|---|
1.1 |
2.0.1.201 |
2.2.2.91 |
2.0 | 2.0.1.201 |
2.2.2.91 |
2.1 | 2.2.2.54 |
2.2.2.91 |
2.2 | 2.2.2.54 |
2.2.2.91 |
2.3 | 2.3.1.75 |
2.3.1.110 |
2.4 | 脆弱性なし | 2.4.1.122 |
Firepower 9300セキュリティアプライアンス:CSCvd40241およびCSCvd57308
Cisco FXOS ソフトウェア リリース | これらの脆弱性に対する最初の修正済みリリース | アドバイザリのバンドルに記載されているすべての脆弱性に対する最初の修正済みリリース |
---|---|---|
1.1 |
2.0.1.201 | 2.2.2.91 |
2.0 | 2.0.1.201 | 2.2.2.91 |
2.1 | 2.2.2.54 | 2.2.2.91 |
2.2 | 2.2.2.54 | 2.2.2.91 |
2.3 | 2.3.1.75 | 2.3.1.110 |
2.4 | 脆弱性なし | 2.4.1.122 |
MDS 9000シリーズマルチレイヤスイッチ:CSCve57820およびCSCve02867
Cisco NX-OS ソフトウェアリリース | これらの脆弱性に対する最初の修正済みリリース | アドバイザリのバンドルに記載されているすべての脆弱性に対する最初の修正済みリリース |
---|---|---|
5.2 |
6.2(21) | 6.2(27) |
6.2 | 6.2(21) | 6.2(27) |
7.3 | 8.2(1) | 8.3(2) |
8.1 | 8.2(1) | 8.3(2) |
8.2 | 脆弱性なし | 8.3(2) |
8.3 | 脆弱性なし | 8.3(2) |
Nexus 3000シリーズスイッチ:CSCve58224およびCSCve02858
Cisco NX-OS ソフトウェアリリース | これらの脆弱性に対する最初の修正済みリリース | アドバイザリのバンドルに記載されているすべての脆弱性に対する最初の修正済みリリース |
---|---|---|
7.0(3)I4 よりも前 |
7.0(3)I4(7) | 7.0(3)I7(6) |
7.0(3)I4 | 7.0(3)I4(7) | 7.0(3)I7(6) |
7.0(3)I5 | 7.0(3)I7(1) | 7.0(3)I7(6) |
7.0(3)I6 | 7.0(3)I7(1) | 7.0(3)I7(6) |
7.0(3)I7 | 7.0(3)I7(1) | 7.0(3)I7(6) |
9.2(1) | 脆弱性なし |
9.2(2) |
Nexus 3500プラットフォームスイッチ:CSCve02871
Cisco NX-OS ソフトウェアリリース | これらの脆弱性に対する最初の修正済みリリース | アドバイザリのバンドルに記載されているすべての脆弱性に対する最初の修正済みリリース |
---|---|---|
6.0(2)A8 より前 |
6.0(2)A8(11) | 6.0(2)A8(11) |
6.0(2)A8 |
6.0(2)A8(11) |
6.0(2)A8(11) |
7.0(3) | 7.0(3)I7(2) |
7.0(3)I7(6) |
9.2 | 脆弱性なし | 9.2(2) |
Nexus 7000および7700シリーズスイッチ:CSCve57820およびCSCve02867
Cisco NX-OS ソフトウェアリリース | これらの脆弱性に対する最初の修正済みリリース | アドバイザリのバンドルに記載されているすべての脆弱性に対する最初の修正済みリリース |
---|---|---|
6.2 より前 |
6.2(20) | 6.2(22) |
6.2 |
6.2(20) | 6.2(22) |
7.2 | 7.3(2)D1(1) | 8.2(3) |
7.3 | 7.3(2)D1(1) | 8.2(3) |
8.0 | 8.2(1) | 8.2(3) |
8.1 | 8.2(1) | 8.2(3) |
8.2 | 脆弱性なし | 8.2(3) |
8.3 | 脆弱性なし |
8.3(2) |
スタンドアロンNX-OSモードのNexus 9000シリーズスイッチ:CSCve02865およびCSCve57816
Cisco NX-OS ソフトウェアリリース | これらの脆弱性に対する最初の修正済みリリース | アドバイザリのバンドルに記載されているすべての脆弱性に対する最初の修正済みリリース |
---|---|---|
7.0(3)I4 よりも前 |
7.0(3)I4(7) | 7.0(3)I7(6) |
7.0(3)I4 | 7.0(3)I4(7) | 7.0(3)I7(6) |
7.0(3)I5 | 7.0(3)I7(1) | 7.0(3)I7(6) |
7.0(3)I6 | 7.0(3)I7(1) | 7.0(3)I7(6) |
7.0(3)I7 | 7.0(3)I7(1) | 7.0(3)I7(6) |
9.2(1) | 脆弱性なし |
9.2(2) |
UCS 6200および6300ファブリックインターコネクト:CSCve02855
Cisco NX-OS ソフトウェアリリース | これらの脆弱性に対する最初の修正済みリリース | アドバイザリのバンドルに記載されているすべての脆弱性に対する最初の修正済みリリース |
---|---|---|
3.1 より前 |
3.2(2b) | 3.2(3j) |
3.1 | 3.2(2b) | 3.2(3j) |
3.2 | 3.2(2b) | 3.2(3j) |
4.0 | 脆弱性なし |
4.0(2a) |
関連情報
Cisco Nexus スイッチに最適な Cisco NX-OS ソフトウェア リリースの決定に関してサポートが必要な場合は、以下の推奨リリースに関するドキュメントを参照してください。 セキュリティ アドバイザリでより新しいリリースが推奨されている場合は、そのアドバイザリのガイダンスに従うことをお勧めします。
Cisco UCS に最適な Cisco NX-OS ソフトウェア リリースの確認に関してサポートが必要な場合は、デバイスのリリース ノートに記載されている推奨リリースに関するドキュメントを参照してください。Cisco MDS シリーズ スイッチ
VMware 向け Cisco Nexus 1000V スイッチ
Cisco Nexus 3000 シリーズおよび 3500 シリーズ スイッチ
Cisco Nexus 5000 Series Switches
Cisco Nexus 5500 プラットフォーム スイッチ
Cisco Nexus 6000 Series Switches
Cisco Nexus 7000 Series Switches
Cisco Nexus 9000 Series Switches
ACI モードの Cisco Nexus 9000 シリーズ スイッチ
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性のエクスプロイト事例とその公表は確認しておりません。
出典
この脆弱性は、シスコ内部でのシステム セキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2019 年 3 月 6 日 |
利用規約
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