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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Nexus 9000シリーズACIモードスイッチソフトウェアのコントローラ許可機能における脆弱性により、認証されたローカルの攻撃者が、該当デバイスでルート権限を使用して標準ユーザをエスカレーションできる可能性があります。
この脆弱性は、該当デバイスのbashrootコンポーネントの特定のsudoersファイルの設定ミスに起因します。攻撃者は、巧妙に細工されたユーザIDを使用して該当デバイスに認証することで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。この認証により、一時的な管理アクセスによる権限の昇格が可能になる可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は該当デバイスで権限を昇格できる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190306-aci-controller-privsec
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、該当バージョンのCisco NX-OSソフトウェアを実行しているACIモードのCisco Nexus 9000シリーズファブリックスイッチに影響を与えます。
該当するソフトウェアリリースの詳細については、このアドバイザリの冒頭に記載されているCisco Bug IDを参照してください。
Cisco NX-OS ソフトウェアリリースの判別
管理者は、デバイスの CLI で show version コマンドを使用して、デバイスで実行されている Cisco NX-OS ソフトウェアのリリースを確認できます。次の例は 11.2(2) リリースを示しています。
nxos-n9k-aci# show version Cisco Nexus Operating System (NX-OS) Software such license is available at http://www.opensource.org/licenses/gpl-2.0.php and http://www.opensource.org/licenses/lgpl-2.1.php Software BIOS: version N/A kickstart: version 11.2(2) [build 11.2(1.184)] system: version 11.2(2) [build 11.2(1.184)] . . .
Application Policy Infrastructure Controller ソフトウェア リリースの確認
Cisco Application Policy Infrastructure Controller(APIC)のソフトウェアとACIモードのCisco Nexus 9000シリーズファブリックスイッチの間には、1対1のマッピングがあります。デバイスで実行されている Cisco APIC ソフトウェア リリースを確認する際には、Cisco NX-OS ソフトウェア バージョン番号の左端の数字は無視してください。上記の例の出力には、Cisco APIC ソフトウェア リリース 1.2(2) にマッピングされた、Cisco NX-OS ソフトウェア バージョン 11.2(2) が示されています。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、本脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- FirePOWER 2100 シリーズ ファイアウォール
- FirePOWER 4100 シリーズ次世代ファイアウォール製品
- Firepower 9300 セキュリティ アプライアンス
- MDS 9000 シリーズ マルチレイヤ ディレクタ スイッチ
- Nexus 1000V Switch for Microsoft Hyper-V
- Nexus 1000V Switch for VMware vSphere
- Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダ
- Nexus 3000 シリーズ スイッチ
- Nexus 3500 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 3600 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 5000 シリーズ スイッチ
- Nexus 5500 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 5600 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 7000 シリーズ スイッチ
- Nexus 7700 シリーズ スイッチ
- スタンドアロン NX-OS モードの Nexus 9000 シリーズ スイッチ
- Nexus 9500 R シリーズ ラインカードおよびファブリック モジュール
- UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
修正済みソフトウェア リリースの詳細については、本アドバイザリ上部の Cisco Bug ID を参照ください。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
その他のリソース
Cisco Nexus スイッチに最適な Cisco NX-OS ソフトウェア リリースの決定に関してサポートが必要な場合は、以下の推奨リリースに関するドキュメントを参照してください。 セキュリティ アドバイザリでより新しいリリースが推奨されている場合は、そのアドバイザリのガイダンスに従うことをお勧めします。
Cisco UCS に最適な Cisco NX-OS ソフトウェア リリースの確認に関してサポートが必要な場合は、デバイスのリリース ノートに記載されている推奨リリースに関するドキュメントを参照してください。Cisco MDS シリーズ スイッチ
VMware 向け Cisco Nexus 1000V スイッチ
Cisco Nexus 3000 シリーズおよび 3500 シリーズ スイッチ
Cisco Nexus 5000 Series Switches
Cisco Nexus 5500 プラットフォーム スイッチ
Cisco Nexus 6000 Series Switches
Cisco Nexus 7000 Series Switches
Cisco Nexus 9000 Series Switches
ACI モードの Cisco Nexus 9000 シリーズ スイッチ
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | - | Final | 2019 年 3 月 6 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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