Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco RV110W Wireless-N VPN ファイアウォール、Cisco RV130W Wireless-N 多機能 VPN ルータ、および Cisco RV215W Wireless-N VPN ルータの Web ベース管理インターフェイスにおける脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が該当デバイスで任意のコードを実行する可能性があります。
この脆弱性は、Web ベース管理インターフェイスでユーザが指定したデータの検証が不適切なことに起因します。攻撃者は、悪意のある HTTP 要求をターゲット デバイスに送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は高特権ユーザとして該当デバイスの基盤となるオペレーティング システム上で任意のコードを実行する可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190227-rmi-cmd-ex
該当製品
脆弱性のある製品
- RV110W Wireless-N VPN ファイアウォール
- RV130W Wireless-N 多機能 VPN ルータ
- RV215W Wireless-N VPN ルータ
中小企業向けルータのファームウェア リリースの特定
中小企業向けルータにインストールされているファームウェア リリースを特定するには、管理者が Web ベース管理インターフェイスにログインし、右上隅の [バージョン情報(About)] リンクをクリックします。ポップアップ ウィンドウが開き、中小企業向けルータに現在インストールされているファームウェアの情報が表示されます。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
この脆弱性は、次のリリースで修正されています。
- RV110W Wireless-N VPNファイアウォール:1.2.2.1
- RV130W Wireless-N多機能VPNルータ:1.0.3.45
- RV215W Wireless-N VPNルータ:1.3.1.1
このソフトウェアは Cisco.com の Software Center にアクセスし、[すべて参照(Browse All)] をクリックして次の手順でダウンロードできます。
RV110W および RV215W
- [ルータ(Routers)] > [スモールビジネス向けルータ(Small Business Routers)] > [Small Business RVシリーズルータ(Small Business RV Series Routers)] > [RV110W Wireless-N VPNファイアウォール(RV110W Wireless-N VPN Firewall)] または [RV215W Wireless-N VPNルータ(RV215W Wireless-N VPN Router)] > [ワイヤレスルータのファームウェア(Wireless Router Firmware)] を選択します。
- [RV110W Wireless-N VPNファイアウォール(RV110W Wireless-N VPN Firewall)] または [RV215W Wireless-N VPNルータ(RV215W Wireless-N VPN Router)] ページの左側のペインにあるリリースにアクセスします。
RV130W
- [ルータ(Routers)] > [スモールビジネス向けルータ(Small Business Routers)] > [Small Business RVシリーズルータ(Small Business RV Series Routers)] > [RV130W Wireless-N多機能VPNルータ(RV130W Wireless-N Multifunction VPN Router)] > [スモールビジネス向けルータのファームウェア(Small Business Router Firmware)] を選択します。
- RV130W Wireless-N多機能VPNルータページの左側のペインを使用してリリースにアクセスします。
不正利用事例と公式発表
セキュリティ研究者が 2018 年 10 月 24 ~ 25 日に開催された GeekPwn 上海会議でこの脆弱性の検出について発表しましたが、技術的な詳細の説明や影響を受ける製品についての言及はありませんでした。
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、このアドバイザリに記載されている脆弱性を対象とする可能性があるネットワーク スキャンが現在活発に行われていることを認識しています。
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、アドバイザリで説明されている脆弱性に対してエクスプロイト コードが入手可能であることを認識しています。
出典
次のセキュリティ研究者の方々に感謝いたします。
- GeekPwn 会議の Yu Zhang 氏および Haoliang Lu 氏
- Pen Test Partners LLPのT. Shiomitsu氏
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.2 | エクスプロイト コードを入手できる可能性についての説明が追加されました。 | 不正利用事例と公式発表 | Final | 2019 年 6 月 20 日 |
1.1 | 現在この脆弱性に対して行われているネットワーク スキャン アクティビティについての記述を追加。 | 不正利用事例と公式発表 | Final | 2019 年 3 月 27 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2019 年 2 月 27 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
本アドバイザリの記述内容に関して情報配信の URL を省略し、単独の転載や意訳を施した場合、当社が管理した情報とは見なされません。そうした情報は、事実誤認を引き起こしたり、重要な情報が欠落していたりする可能性があります。 このドキュメントの情報は、シスコ製品のエンドユーザを対象としています。