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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Prime Infrastructure(PI)の Identity Services Engine(ISE)統合機能の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が、ISE と PI 間に確立されたセキュア ソケット レイヤ(SSL)トンネルに対して中間者攻撃を実行する可能性があります。
この脆弱性は、ISE の SSL トンネルを確立するときにサーバ SSL 証明書の検証が不適切であることに起因しています。攻撃者は、巧妙に細工された SSL 証明書を使用してこの脆弱性をエクスプロイトし、ISE と PI 間の通信を傍受する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は、ネットワークに接続されているクライアントについて ISE が保持している潜在的な機密情報を表示および改変する可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190220-prime-validation
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、PI サーバが ISE と統合されている(デフォルトでは無効)場合に、Cisco Prime Infrastructure ソフトウェア リリース 2.2 から 3.4.0 に影響を及ぼします。管理者は、[管理(Administration)] > [サーバ(Servers)] > [ISE サーバ(ISE Servers)] を選択し、ISE サーバがリストに記載されているかどうかを確認することで、ISE の統合が設定されているかどうかを判断できます。
PI ソフトウェア リリースの確認
- 管理者がコンソール CLI で show version コマンドを発行します。以下に、PI ソフトウェア リリース 3.3.0 を実行している該当アプリケーションからの出力を示します。
- 管理者は、http(s)://<system-ip>アクセスURLを使用してWebインターフェイスに接続することで、PIリリースとメンテナンスリリースのアップデートを表示できます。PI ソフトウェア リリースはウェルカム画面に表示されます。以下に、PI ソフトウェア リリース 3.3 でポップアップ ウィンドウに表示されるテキストの表示例を示します。
Cisco Prime Infrastructure
Version 3.3
View Installed Update - 管理者は、http(s)://<system-ip>アクセスURLを使用してWebインターフェイスにログインし、Gear > About Prime Infrastructureの順に選択することで、PIのリリースとメンテナンスリリースを表示することもできます。
piconsole# show version
Cisco Application Deployment Engine OS Release: 3.1
ADE-OS Build Version: 3.1.0.001
ADE-OS System Architecture: x86_64
Copyright (c) 2009-2017 by Cisco Systems, Inc.
All rights reserved.
Hostname: XXXXXXXXX
Version information of installed applications
---------------------------------------------
Cisco Prime Infrastructure
********************************************************
Version : 3.3.0
Build : 3.3.0.0.342
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコでは、Cisco Evolved Programmable Network Manager(EPNM)はこの脆弱性の影響を受けないことを確認しています。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
シスコでは、Cisco Prime Infrastructure ソフトウェア リリース 3.5 でこの脆弱性を修正しました。
Cisco Prime Infrastructure ソフトウェアは、Cisco.com の Software Center から次の手順でダウンロードできます。
- [すべてを参照(Browse All)] をクリックします。
- [クラウドおよびシステム管理(Cloud and Systems Management)] > [ルーティングおよびスイッチングの管理(Routing and Switching Management)] > [ネットワーク管理ソリューション(Network Management Solutions)] > [Prime Infrastructure] を選択します。
Cisco Prime Infrastructure ソフトウェアのアップグレードの詳細については、Readme for Installing Security Fix Software for the Cisco Prime Infrastructure Appliance を参照してください。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2019 年 2 月 20 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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