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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Firepower 2ポート100Gダブル幅ネットワークモジュール(PID:FPR9K-DNM-2X100G)を搭載したCisco Firepower 9000シリーズのField-Programmable Gate Array(FPGA)入力バッファ管理における脆弱性により、認証されていない隣接する攻撃者がサービス妨害(DoS)状態を引き起こす可能性があります。デバイスが通常の動作を再開する前に、手動による介入が必要になる場合があります。
この脆弱性は、異なるタイプの入力パケットの処理に関連するFPGAの論理エラーに起因します。攻撃者は、隣接サブネット上に存在し、巧妙に細工された入力パケットのシーケンスを該当デバイスの特定のインターフェイスに送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はインターフェイスにキューウェッジ状態を引き起こす可能性があります。ウェッジが発生すると、影響を受けるデバイスは、ウェッジされたインターフェイスで受信された追加パケットの処理を停止します。
この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190220-firpwr-dos
該当製品
脆弱性のある製品
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- Firepower 2100 シリーズ
- Firepower 4100 シリーズ
セキュリティ侵害の痕跡
この脆弱性が不正利用されるデバイスでは、input discardまたはoverrrunインターフェイスカウンタが指数関数的に増加します。管理者は、CLIでshow interfaceコマンドを使用して、この状態をチェックできます。これらのカウンタの一方または両方が増加している場合は、インターフェイスでトラフィックが処理されていないことを示しています。
この状態を解消するには、デバイスの再起動が必要になる場合があります。さらにサポートが必要な場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)に連絡してください。Fp9000(fxos)# show interface eth2/1 Ethernet2/1 is up Dedicated Interface Hardware: 100000 Ethernet, address: 70db.9819.a7b4 (bia 70db.9819.a7b4) Description: U: Uplink . . . RX 0 unicast packets 425 multicast packets 0 broadcast packets 425 input packets 57370 bytes 0 jumbo packets 0 storm suppression bytes 0 runts 0 giants 0 CRC 0 no buffer 0 input error 0 short frame 0 overrun 0 underrun 0 ignored 0 watchdog 0 bad etype drop 0 bad proto drop 0 if down drop 0 input with dribble 425 input discard 0 Rx pause
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
この脆弱性は、FPGAファームウェアにアップグレードすることで修正されます。お客様には、『Cisco Firepower 4100/9300 FXOS CLIコンフィギュレーションガイド』の「ファームウェアアップグレード」セクションで説明されている手順に従うことをお勧めします。
この手順は、FXOSソフトウェアリリース2.2.2以降で有効です。以前のリリースをご使用のお客様は、ソフトウェアリリース2.2.2(以降)にアップグレードするか、Cisco TACにお問い合わせください。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は Cisco TAC サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2019 年 2 月 20 日 |
利用規約
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