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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Identity Services Engine(ISE)の管理 Web インターフェイスにおける脆弱性により、影響を受けるデバイスでは、認証されたリモートの攻撃者が追加の権限を取得できる危険性があります。
この脆弱性は、Web インターフェイスの特定のページにおける不適切なコントロールに起因しています。攻撃者がデバイス上で管理者アカウントにより認証され、細工した HTTP 要求を送信した場合、この脆弱性をエクスプロイトされる可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は別のユーザ ロールで追加の管理者アカウントを作成することができます。攻撃者はそれらのアカウントを使用して、各アカウントの範囲内のアクションを実行できます。エクスプロイトには、デバイスの有効な管理者クレデンシャルが必要になります。ただし攻撃者がエクスプロイトに成功しても、ネットワーク管理者の権限を追加することはできません。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190123-ise-privilege
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性の影響を受けるのは Cisco Identity Services Engine(ISE)です。脆弱性が存在する Cisco ISE リリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
デバイスで現在実行されているソフトウェアのリリースは、管理者がデバイスの CLI で show version コマンドを使用するか、管理ポータルの右上隅で [設定(Settings)] (歯車アイコン) > [ISEバージョン情報(About Identity Service Engine)] をクリックすることで確認できます。CLI コマンドの出力は、次の例のようになります。
ServiceEngine115/admin# show version
Cisco Application Deployment Engine OS Release: 3.0
ADE-OS Build Version: 3.0.3.030
ADE-OS System Architecture: x86_64
Copyright (c) 2005-2014 by Cisco Systems, Inc.
All rights reserved.
Hostname: ServiceEngine115
Version information of installed applications
---------------------------------------------
Cisco Identity Services Engine
---------------------------------------------
Version : 2.3.0.298
Build Date : Tue Jul 25 08:43:13 2017
Install Date : Thu Aug 31 14:08:38 2017Cisco Identity Services Engine Patch
---------------------------------------------
Version : 1
Install Date : Wed Oct 25 01:57:01 2017
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
回避策
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
使用しているデバイスで影響を受けるリリースを実行している場合は、次の表に示すように、適切なリリースにアップグレードすることをお勧めします。
Cisco Identity Services Engine のリリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
2.2.0 以前 | 該当、2.2.0パッチ101に移行 |
2.2.0 | 2.2.0 パッチ 10 |
2.2.1 | 2.2.1 パッチ 1 |
2.3 | 2.3 パッチ 5 |
2.4 | 2.4 パッチ 2 |
1.リリース2.1.0はパッチ9で修正されています。パッチ9は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)に連絡してISE開発チームから直接入手できます。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | ISE 2.1.0 の修正の取得方法に関する情報を追加。 | 修正済みソフトウェア | Final | 2019 年 9 月 17 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2019 年 1 月 23 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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