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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Meraki MR、MS、MX、Z1、および Z3 製品ラインにおけるローカル ステータス ページの機能の脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者がデバイスの設定ファイルを変更できる可能性があります。
この脆弱性は、ローカル ステータス ページに対する要求を処理するときに発生します。エクスプロイトにより、攻撃者が昇格された権限を使用してデバイスへのインタラクティブなセッションを確立できる可能性があります。その後攻撃者は、昇格された権限でさらにデバイスを侵害したり、エクスプロイトの対象となっているデバイスからその他の設定データを取得したりできます。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20181107-meraki
該当製品
脆弱性のある製品
ローカル ステータス ページの機能が有効になっており、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションに記載されている修正済みリリースより前のソフトウェア リリースがデバイスで実行されている場合、以下に示すすべての Cisco Meraki 製品がこの脆弱性の影響を受けます。
- MR デバイス
- MS デバイス
- MX デバイス(物理デバイスと vMX100 仮想アプライアンスを含む)
- Z1 および Z3 デバイス
注:上記の製品のすべてのCisco Merakiソフトウェアリリースでは、ローカルステータスページ機能がデフォルトで有効になっています。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコでは、「脆弱性が存在する製品」セクションに記載されている Cisco Meraki 製品を除く、どのシスコ ワイヤレス製品にもこの脆弱性が影響しないことを確認済みです。
シスコにおいて、この脆弱性の影響を受けないことを確認した Cisco Meraki 製品は以下のとおりです。
- Cisco Meraki Insight(MI)
- Cisco Meraki MC VoIP 電話ファミリ
- Cisco Meraki MV セキュリティ カメラ ファミリ
- Cisco Meraki Systems Manager(SM)
回避策
お客様がローカル ステータス ページの使用を継続するとともに、この脆弱性の攻撃ベクトルを排除できる回避策はありませんが、ローカル ステータス ページを無効にすれば攻撃ベクトルが排除され、脆弱性が悪用されることがなくなります。 お客様には、各自の環境のニーズについて考え、パッチが適用されていないデバイスの悪用を防ぐうえで、ローカル ステータス ページを無効にすることが適切な措置であるかどうかを判断することをお勧めします。
Merakiダッシュボードにアクセスできるお客様は、次の手順に従ってローカルステータスページを無効にすることができます。ローカルステータスページの無効化。
注:ローカルステータスページを無効にすると、一部のシナリオで機能が制限される可能性があります。ローカル ステータス ページを無効することによってもたらされる可能性がある悪影響については、前述のリンクの情報を参照してください。
修正済みソフトウェア
Cisco Meraki では、このアドバイザリに記載された脆弱性に対処するソフトウェア アップデートを提供しています。Cisco Meraki では、有効かつアクティブなライセンスがあるすべてのデバイスに関してソフトウェア アップデートを提供していますが、シスコのエンド カスタマー契約で示されているように、このようなアップデートを利用するための要件を別途設けてはいません。有効かつアクティブなライセンスがないデバイスでは、どのソフトウェア アップグレードも利用できません。新しいライセンスが必要な場合は、セールス チームまたはセールス担当者にご連絡ください。連絡先情報は、Meraki ダッシュボードの [ヘルプ(Help)] > [サポートを利用(Get help)] に記載されています。
サポートを終了したデバイスのポリシーと手順については、「サポート ポリシー」ページに詳細が記載されています。
修正済みリリース
製品 | 修正済みリリース |
---|---|
Cisco Meraki MR |
MR 24 ファームウェア - 24.13 以降 |
MR 25 ファームウェア - 25.11 以降 |
|
Cisco Meraki MS |
MS 9 ファームウェア - 9.37 以降 |
MS 10 ファームウェア - 10.20 以降 |
|
Meraki MX および Meraki Z1/Z3 | MX 13 ファームウェア - 13.32 以降 |
MX 14 ファームウェア - 14.25 以降 | |
MX 15 ファームウェア - 15.7 以降 |
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は、外部の研究者によって発見され、Cisco Meraki セキュリティ脆弱性報奨プログラムを通じて報告されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2018 年 11 月 7 日 |
利用規約
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