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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Identity Services Engine(ISE)のWebベース管理インターフェイスにおける複数の脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が、Webサーバの特権を使用して、該当デバイスの基盤となるオペレーティングシステムで任意のコマンドを実行する可能性があります。
これらの脆弱性の詳細については、このセキュリティアドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20181003-ise-mult-vulns
該当製品
脆弱性のある製品
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
Cisco Identity Services Engine(ISE)のWebベース管理インターフェイスにおける2つの脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が、Webサーバの特権を使用して、該当デバイスの基盤となるオペレーティングシステムで任意のコマンドを実行する可能性があります。
これらの脆弱性は互いに依存していないため、一方の脆弱性を悪用しても他方の脆弱性を悪用する必要はありません。また、1つの脆弱性に該当するソフトウェアリリースが、他の脆弱性に該当しない場合もあります。
これらの脆弱性の詳細については、次のとおりです。
Cisco Identity Services Engineのファイルアップロードコード実行の脆弱性
Cisco Identity Services Engine(ISE)のWebベース管理インターフェイスにおける脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が、該当システムのWebアクセス可能なフォルダに任意のファイルをアップロードし、任意のコードを実行する可能性があります。
この脆弱性は、ファイルがWebベースの管理インターフェイスにアップロードされる際の安全でない制限に起因します。システムの有効な管理者クレデンシャルを持つ攻撃者は、基盤となるオペレーティングシステムで実行されるコードをアップロードすることで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はWebサーバのコンテキストで任意のコード実行を実行し、その実行は非ルート権限で実行される可能性があります。
この脆弱性のCVE IDはCVE-2018-15424です。
この脆弱性のSecurity Impact Rating(SIR)はMediumです。
Cisco Identity Services EngineのJavaデシリアライゼーションの脆弱性
Cisco Identity Services Engine(ISE)のWebベース管理インターフェイスにおけるJavaデシリアライゼーションの脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が、Webサーバの権限を使用して、該当デバイスの基盤となるオペレーティングシステムで任意のコマンドを実行する可能性があります。
この脆弱性は、Webベースの管理インターフェイスによるユーザ指定のコンテンツの安全でないデシリアライゼーションに起因します。デバイスの有効な管理者クレデンシャルを持つ攻撃者は、巧妙に細工されたシリアル化されたJavaオブジェクトを送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はroot以外の権限で動作するWebサーバの権限を使用して、基盤となるオペレーティングシステムで任意のコマンドを実行できる可能性があります。
この脆弱性のCVE IDはCVE-2018-15425です。
この脆弱性のSIRはMediumです。
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
修正済みソフトウェア リリースの詳細については、本アドバイザリ上部の Cisco Bug ID を参照ください。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性のエクスプロイト事例とその公表は確認しておりません。
出典
シスコは、これらの脆弱性を報告していただいたGroupe Technologie Deshardins社のアプリケーションセキュリティコンサルタントであるOlivier Arteau氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2018 年 10 月 3 日 |
利用規約
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