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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco適応型セキュリティアプライアンス(ASA)ソフトウェアおよびCisco Firepower Threat Defense(FTD)ソフトウェアのTCP syslogモジュールにおける脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が該当デバイスの1550バイトのバッファを枯渇させ、サービス妨害(DoS)状態を引き起こす可能性があります。
この脆弱性は、内部関数の境界チェックが欠落していることに起因します。攻撃者は、該当デバイスとその設定済みTCP syslogサーバとの間に中間者(man-in-the-middle)位置を確立し、syslogサーバから該当デバイスに送信されるセグメントのTCPヘッダーを悪意をもって変更することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は該当デバイスのバッファを使い果たし、すべてのTCPベースの機能を停止させ、DoS状態を引き起こす可能性があります。影響を受けるTCPベースの機能には、AnyConnect SSL VPN、クライアントレスSSL VPN、およびセキュアシェル(SSH)、Telnet、HTTPSなどの管理接続が含まれます。
この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20181003-asa-syslog-dos
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、Cisco適応型セキュリティアプライアンス(ASA)ソフトウェアおよびCisco Firepower Threat Defense(FTD)ソフトウェアに影響を与えます。該当するソフトウェアリリースの詳細については、このアドバイザリの冒頭にあるCisco Bug IDを参照してください。
Cisco ASA ソフトウェア リリースの確認
デバイスで実行中の Cisco ASA ソフトウェア リリースを確認するために、管理者はデバイスにログインし、CLI で show version コマンドを使用してコマンドの出力を参照できます。デバイスが Cisco ASA ソフトウェア リリース 9.4(4) を実行している場合は、コマンドの出力は次のようになります。
ciscoasa# show version | include Version Cisco Adaptive Security Appliance Software Version 9.4(4) Device Manager Version 7.4(1) . . .
デバイスがCisco Adaptive Security Device Manager(ASDM)を使用して管理されている場合、管理者はCisco ASDMログインウィンドウまたはCisco ASDMホームペインのDevice Dashboardタブに表示される表のリリース情報を参照して、デバイスで実行されているリリースを確認することもできます。
Cisco FTD ソフトウェア リリースの確認
デバイスで実行中の Cisco FTD ソフトウェア リリースを確認するために、管理者はデバイスにログインし、CLI で show version コマンドを使用してコマンドの出力を参照できます。デバイスが Cisco FTD ソフトウェア リリース 6.2.0 を実行している場合、コマンドの出力例は次のようになります。
> show version
---------------------[ ftd ]---------------------
Model : Cisco ASA5525-X Threat Defense (75) Version 6.2.0 (Build 362)
UUID : 2849ba3c-ecb8-11e6-98ca-b9fc2975893c
Rules update version : 2017-03-15-001-vrt
VDB version : 279
----------------------------------------------------
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
修正済みソフトウェア リリースの詳細については、本アドバイザリ上部の Cisco Bug ID を参照ください。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
シスコは、この脆弱性を報告していただいたJ-M Roth氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2018 年 10 月 3 日 |
利用規約
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