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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
仮想プラットフォーム上で動作するCisco StarOSのフラグメント化されたIPv4パケットのリアセンブルロジックにおける脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者がnpusimプロセスのリロードを引き起こし、その結果、サービス妨害(DoS)状態が発生する可能性があります。サービス機能(SF)インスタンスごとに実行されるnpusimプロセスのインスタンスは4つあり、それぞれがデバイスを通過するすべてのトラフィックのサブセットを処理します。npusimプロセスの4つのインスタンスすべてのリロードを同時にトリガーすることができます。
この脆弱性は、オプションを含むフラグメント化されたIPv4パケットの不適切な処理に起因します。攻撃者は、該当デバイスを介して悪意のあるIPv4パケットを送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトにより、攻撃者がnpusimプロセスの再起動を引き起こせるようになり、その結果、プロセスの再起動中にnpusimプロセスのこのインスタンスに向けてキューイングされたすべてのトラフィックがドロップされる可能性があります。npusimプロセスは通常、1秒以内に再起動します。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20180711-staros-dos
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、最初の修正済みリリースより前のStarOSオペレーティングシステムのいずれかのリリースを実行している次のシスコ製品に影響を与えます。
- Cisco Virtualized Packet Core-Single Instance(VPC-SI)
- Cisco Virtualized Packet Core-Distributed Instance(VPC-DI)
- Cisco Ultra Packet Core(UPC)
脆弱性のあるCisco StarOSリリースが影響を受けるインスタンスで実行されているかどうかは、管理者がデバイスのCLIでshow versionコマンドを使用することで確認できます。次に、Cisco StarOSリリース19.3.v5(VPC−DIリリースN4.2.5)を実行しているVPC−DIインスタンスのコマンド出力例を示します。
[local]VPC-001# show version
Active Software:
Image Version: 19.3.v5
Image Build Number: 65002
Image Description: Deployment_Build
Image Date: Wed Sep 14 05:35:14 EDT 2016
Boot Image: /flash/qvpc-di-19.3.v5.bin
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、次の製品がこの脆弱性の影響を受けないことを確認しました。
- Cisco ASR 5000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ
- Cisco Elastic Services Controller(ESC)
- Cisco Ultra Automation Services(UAS)
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表に示すように、適切なリリースにアップグレードする必要があります。
Cisco StarOS リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
N5.0 (21.0) | N5.1.11(21.6.5)に移行 |
N5.1 (21.1) | N5.1.11(21.6.5) |
21.3 | 21.3.15 |
21.4 | 21.5.7 に移行 |
21.5 | 21.5.7 |
21.6 | 21.6.4 |
21.7 | 脆弱性なし |
21.8 | 脆弱性なし |
21.9 | 脆弱性なし |
有効なサービス契約をご利用のお客様は、Cisco File Exchangeから修正済みソフトウェアリリースをダウンロードできます。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2018年7月11日 |
利用規約
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