High
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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
シスコ コラボレーション製品の特定のシステム ログ ファイルのローカル ファイル管理における脆弱性が、複数のシスコ製品に影響を与えます。この脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者がディスクの高使用率を引き起こし、結果として Denial of Service（DoS）状態となる場合があります。
この脆弱性は、特定のシステム ログ ファイルに最大サイズの制限がないことに起因します。このため、アプライアンスで利用可能なディスク容量の大部分をファイルが消費することが可能です。攻撃者は、巧妙に細工されたリモート接続要求をアプライアンスに送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。不正利用に成功すると、攻撃者はシステム ログ ファイルがディスク領域のほとんどを消費するようにログ ファイルのサイズを増大させることが可能になる場合があります。使用可能なディスク領域の不足によって DoS 状態になり、アプリケーション機能が異常動作し、不安定になります。シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20180606-diskdos
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、次の Cisco 音声オペレーティング システム（VOS）ベースの製品に影響を及ぼします。
- Emergency Responder
- Finesse
- Hosted Collaboration Mediation Fulfillment
- MediaSense
- Prime License Manager
- SocialMiner
- Unified Communications Manager（UCM）
- Unified Communications Manager IM and Presence Service(IM&P)。以前のリリースはCisco Unified Presenceと呼ばれていた
- Unified Communication Manager Session Management Edition（SME）
- Unified Contact Center Express（UCCx）
- Unified Intelligence Center（UIC）
- Unity Connection
- Virtualized Voice Browser
この脆弱性は、以下のシスコ製品にも影響します。
- Prime Collaboration Assurance
- Prime Collaboration Provisioning
CLI から現在のソフトウェア リリースを確認する
プラットフォームで実行しているソフトウェア リリースは、管理者が CLI から show version active コマンドを実行することで確認できます。
次の例では、ソフトウェア リリースは 11.5.1.10000-86 です。
ciscocm: show version active
Active Master Version: 11.5.1.10000-86
Cisco Unified Contact Center プラットフォームの現在のソフトウェア リリースの確認
管理者は UI を使用して、実行されているソフトウェア リリースを確認できます。
- Web ベースのインターフェイスにログインします。
- [ヘルプ（Help）] > [バージョン情報（About）] を選択して、システム ソフトウェア リリースを確認します。
管理者はUIを使用して、どのCisco Contact Centerプラットフォームベースの製品ソフトウェアリリースが実行されているかを確認できます。
- Contact Center Express サーバにログインします
- Cisco Unified Communications オペレーティング システムの管理ウィンドウに移動します。
- [表示（Show）] > [ソフトウェア（Software）] を選択します。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。- Identity Service（IdS）11.5 および 11.6
- Prime Collaboration Deployment
セキュリティ侵害の痕跡
この脆弱性が不正利用されると、次のエラーがデバイス ログに記録されます。
./hssi_defines.sh: line ###: echo: write error: No space left on device
管理者は、このエラーを確認した場合、この脆弱性の不正利用によってデバイスが侵害されていないかどうかを確認するために Cisco Technical Assistance Center（TAC）に連絡してください。
回避策
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート（Cisco Security Advisories and Alerts）] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center（TAC）もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
Emergency Responder:CSCvf64322
Cisco Emergency Responder ソフトウェアは、Cisco.com のSoftware Center からダウンロードできます。[製品（Products）] > [Unified Communications] > [テレフォニー拡張（Telephony Extensions）] > [Emergency Responder] の順に移動してください。
| Emergency Responder リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
|---|---|
| 10.5 より前 |
脆弱性あり、10.5(1a)に移行 |
| 10.5 |
10.5(1a)（今後リリース予定） 1 |
| 11.0 | 脆弱性あり、11.5(4)に移行 |
| 11.5 | 11.5(4) |
| 12.0 | 12.0SU1 |
1 COP ファイル ciscocm.cer_CSCvf64322.cop.sgn は、cisco.com の Software Center から入手できます。
Finesse: CSCvi29556
Cisco Finesse ソフトウェアは、Cisco.com の Software Center からダウンロードできます。[製品（Products）] > [カスタマーコラボレーション（Customer Collaboration）] > [コンタクトセンターソリューション用オプション（Options for Contact Center Solutions）] > [Finesse] > [Finesseソフトウェア（Finesse Software）] の順に移動してください。
| Finesse リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
|---|---|
| 11.6 より前 | 脆弱性あり、11.6(1)に移行 |
| 11.6 | 11.6(1) |
Hosted Collaboration Mediation Fulfillment:CSCvi31738
Cisco Hosted Collaboration Mediation Fulfillment ソフトウェアは、Cisco.com の Software Center からダウンロードできます。[製品（Products）] > [Unified Communications] > [コール制御（Call Control）] > [Hosted Collaboration] > [Hosted Collaboration Solution (HCS)] の順に移動してください。| Hosted Collaboration Mediation Fulfillment リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
|---|---|
| 11.5 より前 |
脆弱性あり、11.5(3)に移行 |
| 11.5 | 11.5(3) |
MediaSense: CSCvi29546
Cisco MediaSense ソフトウェアは、Cisco.com の Software Center からダウンロードできます。[製品（Products）] > [カスタマーコラボレーション（Customer Collaboration）] > [コンタクトセンターソリューション用オプション（Options for Contact Center Solutions）] > [MediaSense] > [MediaSenseソフトウェア（MediaSense Software）] の順に移動してください。
| MediaSense リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
|---|---|
| 11.5 より前 |
脆弱性あり、11.5SU2に移行 |
| 11.5 | 11.5SU2 |
Prime Collaboration Assurance:CSCvi31818
Prime Collaboration Assurance ソフトウェアは、Cisco.com の Software Center からダウンロードできます。[製品（Products）] > [クラウドおよびシステム管理（Cloud and Systems Management）] > [コラボレーションおよびユニファイドコミュニケーション管理（Collaboration and Unified Communications Management）] > [Prime Collaboration] の順に移動してください。
| Prime Collaboration Assurance リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
|---|---|
| 11.6 より前 | 脆弱性あり、11.6 ES16に移行 |
| 11.6 | 11.6 ES16 |
| 12.1 | 12.1 ES2 |
Prime Collaboration Provisioning:CSCvi31741
Prime Collaboration プロビジョニング ソフトウェアは、Cisco.com の Software Center からダウンロードできます。[製品（Products）] > [クラウドおよびシステム管理（Cloud and Systems Management）] > [コラボレーションおよびユニファイドコミュニケーション管理（Collaboration and Unified Communications Management）] > [Prime Collaboration] の順に移動してください。
| Prime Collaboration プロビジョニング リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
|---|---|
| 12.5 より前 |
脆弱性あり、12.5に移行 |
| 12.5 | 12.5 |
Prime License Manager:CSCvi31807
Cisco Prime License Manager ソフトウェアは、Cisco.com の Software Center からダウンロードできます。[製品（Products）] > [Unified Communications] > [Unified Communications Management] > [Prime License Manager] > [Prime License Managerソフトウェアアップデート（Prime License Manager Software Updates）] の順に移動してください。
| Prime License Manager リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
|---|---|
| 10.5 より前 |
脆弱性あり。plm_10_5_2 - 10.5.2.13001-1に移行してください1 |
| 10.5 |
plm_10_5_2 - 10.5.2.13001-1 |
| 11.0 | 脆弱性あり、11.5(1)SU5に移行 |
| 11.5 | 11.5(1)SU5 |
SocialMiner: CSCvi29544
Cisco SocialMiner ソフトウェアは、Cisco.com の Software Center からダウンロードできます。[製品（Products）] > [カスタマーコラボレーション（Customer Collaboration）] > [コンタクトセンターソリューション用オプション（Options for Contact Center Solutions）] > [SocialMiner] > [SocialMinerソフトウェア（SocialMiner Software）] の順に移動してください。
| SocialMiner リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
|---|---|
| 11.6 より前 |
脆弱性あり、11.6.1に移行 |
| 11.6 | 11.6.1 |
Unified Communications ManagerおよびUnified Communication Manager Session Management Edition:CSCvd10872
Cisco Unified Communications Manager ソフトウェアは、Cisco.com の Software Center からダウンロードできます。[製品（Products）] > [Unified Communications] > [コール制御（Call Control）] > [Unified Communications Manager (CallManager)] の順に移動してください。
| Unified Communications Manager リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
|---|---|
| 10.0 より前 |
脆弱性あり、10.5(2)SU5以降に移行 |
| 10.0 |
脆弱性あり、10.5(2)SU5以降に移行 |
| 10.5 | 10.5(2)SU5 |
| 11.0 | 11.0(1a)SU4 |
| 11.5 | 11.5(1)SU3 |
| 12.0 | 脆弱性なし |
Unified Communications Manager IM and Presenceサービス：CSCvi29543
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence Service ソフトウェアは、Cisco.com の Software Center からダウンロードできます。[製品（Products）] > [Unified Communications] > [Unified Communicationsアプリケーション（Unified Communications Applications）] > [プレゼンスソフトウェア（Presence Software）] > [Unified Communications Manager IM & Presence Service] の順に移動してください。
| Unified Communications Manager IM and Presence Service リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
|---|---|
| 10.5 より前 |
脆弱性あり、10.5.2 SU4に移行 |
| 10.5 |
10.5.2SU4 |
| 11.0 | 脆弱性あり、11.5(1)SU4に移行 |
| 11.5 | 11.5(1)SU4 |
Unified Contact Center Express:CSCvi29538
| Unified Contact Center Express リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
|---|---|
| 11.6 より前 |
脆弱性あり、11.6(1)に移行 |
| 11.6 | 11.6(1) |
Unified Intelligence Center:CSCvi29571
Cisco Unified Intelligence Center ソフトウェアは、Cisco.com の Software Center からダウンロードできます。[製品（Products）] > [カスタマーコラボレーション（Customer Collaboration）] > [コンタクトセンターソリューション用オプション（Options for Contact Center Solutions）] > [Unified Intelligence Center] > [Unified Intelligence Centerソフトウェア（Unified Intelligence Center Software）] の順に移動してください。
| Unified Intelligence Center リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
|---|---|
| 11.6 より前 |
脆弱性あり、11(6).1に移行 |
| 11.6 | 11.6(1) |
Unity Connection:CSCvf64332
Cisco Unity Connection ソフトウェアは、Cisco.com の Software Center からダウンロードできます。[製品（Products）] > [Unified Communications] > [Unified Communicationsアプリケーション（Unified Communications Applications）] > [メッセージング（Messaging）] > [Unity Connection] の順に移動してください。
| Unity Connection リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
|---|---|
| 10.5 より前 |
脆弱性あり、10.5SU5に移行 |
| 10.5 |
10.5SU5 |
| 11.0 | 脆弱性あり、11.5(1)SU3に移行 |
| 11.5 | 11.5.1SU3 |
| 12.0 | 脆弱性なし |
Virtualized Voice Browser:CSCvi31823
Cisco Virtualized Voice Browser ソフトウェアは、Cisco.com の Software Center からダウンロードできます。[製品（Products）] > [カスタマーコラボレーション（Customer Collaboration）] > [コンタクトセンターソリューション用オプション（Options for Contact Center Solutions）] > [Virtualized Voice Browser] の順に移動してください。
| Virtualized Voice Browser リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
|---|---|
| 11.6 より前 |
脆弱性あり、11.6(1)に移行 |
| 11.6 | 11.6(1) |
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team（PSIRT）は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は Cisco TAC サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
| バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
|---|---|---|---|---|
| 1.1 | Prime License Manager の修正済みリリースの表を更新。 | 修正済みソフトウェア | Final | 2018 年 7 月 2 日 |
| 1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2018 年 6 月 6 日 |
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