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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
この脆弱性は、該当ソフトウェアが特定の IPv4 パケットをリアセンブルする際の内部データ構造のプロセスの破損に起因します。攻撃者は、特定の巧妙に細工された IPv4 フラグメントを該当デバイスに送信することによって、この脆弱性を不正利用する可能性があります。不正利用に成功すると、攻撃者は該当デバイスのリロードを引き起こし、その結果 DoS 状態が発生する可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20180502-wlc-ip
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、5500 および 8500 シリーズ ワイヤレス LAN コント ローラの最初の修正済みリリースまでのすべての 8.4 リリース、および 3500、5500、8500 シリーズ ワイヤレス LAN コント ローラの 8.5.103.0 と 8.5.105.0 リリースに影響を与えます。
脆弱性が存在する Cisco WLC ソフトウェア リリースの情報については、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」の項を参照してください。
Cisco WLC ソフトウェア リリースの判別
デバイスで実行されている Cisco WLC ソフトウェア リリースは、管理者がコントローラの Web インターフェイスまたは CLI を使用して確認することができます。
Web インターフェイスを使用する場合は、次を実行します。
- ブラウザを使用して、コント ローラの Web インターフェイスにログインします。
- [モニタ(Monitor)] タブをクリックします。
- 左ペインで、[Summary(サマリ)] をクリックします。
- [コントローラサマリ(Controller Summary)] の下にある [ソフトウェアバージョン(Software Version)] フィールドに、デバイスで現在実行されているソフトウェアのリリース番号が表示されます。
CLI を使用する場合は、Telnet を使用してコントローラにログインして、show sysinfo コマンドを実行し、出力結果の Product Version フィールドの値を参照します。たとえばデバイスが Cisco WLC ソフトウェア リリース 8.3.102.0 を実行している場合、コマンドの出力は次のようになります。
(wlc)> show sysinfo
Manufacturer's Name.............................. Cisco Systems Inc.
Product Name..................................... Cisco Controller
Product Version.................................. 8.3.102.0
Bootloader Version............................... 1.0.1
Field Recovery Image Version..................... 6.0.182.0
Firmware Version................................. FPGA 1.3, Env 1.6, USB console 1.27
Build Type....................................... DATA + WPS . . .
Cisco Mobility Express ソフトウェア リリースの判別
デバイスで実行されている Cisco Mobility Express ソフトウェアのリリースは、管理者が Web インターフェイスかデバイスの CLI を使用して確認できます。
Web インターフェイスを使用する場合は、次を実行します。
- ブラウザを使用して –
webインターフェイスにログインします。 - [システムソフトウェア(System Software)] > [ソフトウェアアップグレード(Software Upgrade)] を選択します。
- System Software Version フィールドの値を参照します。
CLI を使用する場合、Telnet または SSH セッションでアクセス ポイントにログインし、show version コマンドを実行してその出力を参照します。次に、Cisco Mobility Express ソフトウェア リリース 8.3.111.0 を実行する Cisco Aironet 1852i アクセス ポイントでのコマンド出力例を示します。
AP# show version cisco AIR-AP1852I-UXK9 ARMv7 Processor rev 0 (v71) with 997184/525160K bytes of memory. Processor board ID RFDP2BCR021 AP Running Image : 8.3.111.0 Primary Boot Image : 8.3.111.0 Backup Boot Image : 8.1.106.33 AP Image type : MOBILITY EXPRESS IMAGE AP Configuration : MOBILITY EXPRESS CAPABLE . . .
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
回避策
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
カスタマーは、このセクションの表に沿って、適切なリリースへのアップグレードをおこなってください。本アドバイザリは以下のアドバイザリを含むコレクションの一部です。これらも考慮した上、完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
- cisco-sa-20180502-aironet-ssh:Cisco Aironet 1800、2800、および3800シリーズアクセスポイントのセキュアシェル(SSH)における特権昇格の脆弱性
- cisco-sa-20180502-ap-ptp:Cisco Aironet 1810、1830、および1850シリーズアクセスポイントのポイントツーポイントトンネリングプロトコルにおけるDoS脆弱性
- cisco-sa-20180502-wlc-ip:CiscoワイヤレスLANコントローラのIPフラグメントリアセンブリにおけるDoS脆弱性
- cisco-sa-20180502-wlc-mfdos:CiscoワイヤレスLANコントローラ802.11管理フレームのDoS脆弱性
次の表では、左の列にシスコ ソフトウェアのメジャー リリースを示します。中央の列が示すのは、本アドバイザリに記載された脆弱性によるメジャー リリースへの影響の有無、また、本脆弱性に対する修正を含む最初のマイナー リリースです。右の列は、メジャー リリースがこのコレクションのアドバイザリに記載した何らかの脆弱性に該当するかどうか、また、これらすべての脆弱性に対する修正を含む最初のリリースを示します。
Cisco ワイヤレス LAN コントローラ ソフトウェア メジャー リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース | First Fixed Release for All Vulnerabilities Described in the Collection of Advisories |
Prior to 8.0 | 脆弱性なし | 脆弱性なし |
8.1 | 脆弱性なし | 脆弱性なし |
8.2 | 脆弱性なし | 8.5.120.0 |
8.3 | 脆弱性なし | 8.5.120.0 |
8.4 | 該当、8.5.110.0に移行 | 8.5.120.0 |
8.5 | 8.5.110.0 | 8.5.120.0 |
8.6 | 脆弱性なし | 脆弱性なし |
8.7 | 脆弱性なし | 脆弱性なし |
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は Cisco TAC サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2018 年 5 月 2 日 |
利用規約
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