Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
この脆弱性は、Cisco WebEx クライアントによる不十分な入力検証に起因します。攻撃者は、クライアントのファイル共有機能を使用して悪意のある Flash(.swf)ファイルを会議参加者に提供することで、この脆弱性を不正利用できる可能性があります。この脆弱性の不正利用により、標的となるユーザのシステムで任意のコードが実行される場合があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20180418-wbs
該当製品
脆弱性のある製品
- Cisco WebEx Business Suite(WBS31)クライアント ビルド T31.23.2 より前
- Cisco WebEx Business Suite(WBS32)クライアント ビルド T32.10 より前
- Cisco WebEx Meetings クライアント ビルド T32.10 より前
- Cisco WebEx Meeting Server ビルド 2.7 MR2 より前
また、Cisco WebEx ミーティング クライアントのバージョン情報には、Cisco WebEx ミーティング クライアント内からアクセスすることもできます。Windows および Linux プラットフォームの Cisco WebEx ミーティング クライアントのバージョン情報は、[ヘルプ(Help)] > [Cisco WebEx Meeting Center について(About Cisco WebEx Meeting Center)] を選択することにより表示できます。Mac プラットフォームの Cisco WebEx ミーティング クライアントのバージョン情報は、[Meeting Center] > [Cisco WebEx Meeting Center について(About Cisco WebEx Meeting Center)] を選択することにより表示できます。
Cisco WebEx ソフトウェア アップデートは、クライアント ビルドの累積更新プログラムです。たとえば、クライアント ビルド 30.32.16 が修正された場合、修正はビルド 30.32.17 に組み込まれます。Cisco WebExサイト管理者は、セカンダリバージョンの名称にアクセスできます。たとえば、T30 SP32 EP 16は、サーバがクライアントビルド30.32.16を実行していることを示しています。
注:自動ソフトウェアアップデートを受け取らないお客様は、ソフトウェアメンテナンスが終了したバージョンのCisco WebExを実行している可能性があるため、カスタマーサポートにお問い合わせください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
この脆弱性を不正利用することで、影響を受けるクライアントを実行しているシステム上でリモートのコード実行が引き起こされる可能性があります。
この脆弱性を不正利用するためにクライアント アプリケーションに必要なのは、悪意のある Flash(.swf)ファイルを会議参加者が開くことです。攻撃者は、クライアントのファイル共有機能を使用して、悪意のある .swf ファイルをユーザに直接提供することで、この不正利用を達成できる可能性があります。
回避策
Linux または UNIX ベース システムの WebEx ソフトウェアは、Cisco Spark、WebEx、Jabber 向けの Cisco Collaboration ヘルプの記事 https://collaborationhelp.cisco.com/article/en-us/WBX28548 にある手順に従って削除することができます。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
以下に示す Cisco WebEx Business Suite(WBS31 および WBS32)および Cisco WebEx Meetings のクライアント ビルドと、Cisco WebEx Meetings Server が、本アドバイザリに記載の脆弱性に対処しています。
- Cisco WebEx Business Suite(WBS31)クライアント ビルド T31.23.2 以降
- Cisco WebEx Business Suite(WBS32)クライアント ビルド T32.10 以降
- Cisco WebEx Meetings クライアント ビルド T32.1 以降
- Cisco WebEx Meeting Server ビルド 2.8 MR2 以降
Cisco WebEx ミーティング サイトで該当バージョンの WebEx クライアント ビルドを実行しているかどうかを判別するには、使用している Cisco WebEx ミーティング サイトにログインして、[サポート(Support)] > [ダウンロード(Downloads)] セクションに移動します。WebEx クライアント ビルドのバージョンがページ右側の [Meeting Center について(About Meeting Center)] の下に表示されます。Cisco WebEx ソフトウェア アップデートは、クライアント ビルドの累積更新プログラムです。たとえば、クライアント ビルド 30.32.16 が修正された場合、更新されたプログラムがビルド 30.32.17 に組み込まれます。
注:ロックダウン状態のCisco WebEx Business Suiteを使用しているユーザは、WebExサポートに連絡して、WebExサイトに適切なパッチを適用する必要があります。
注:WebExスイートの最新のクライアントビルドに更新すると、WebExファイル共有機能を使用してFlash(.swf)ファイルを共有できなくなります。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.3 | 脆弱性があるのは、WebEx のファイル転送機能ではなくファイル共有機能であるため、語句を修正。 | 概要、詳細、修正済みソフトウェア | Final | 2018 年 5 月 2 日 |
1.2 | 脆弱性があるのは、WebEx のファイル共有機能ではなくファイル転送機能であるため、語句を修正しました。 | 概要、詳細、修正済みソフトウェア | Final | 2018 年 4 月 25 日 |
1.1 | WebEx ファイル共有機能を介して Flash(.swf)ファイルを共有できないことに関する情報を追記しました。 | 修正済みソフトウェア | Final | 2018 年 4 月 19 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2018 年 4 月 18 日 |
利用規約
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