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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
この脆弱性は、デバイスの内部データ構造へのアクセスを防止するために、影響を受けるソフトウェアでコマンド引数のサニタイズが不適切なことに起因します。影響を受けるデバイスに特権EXECモード(特権レベル15)でアクセスできる攻撃者は、巧妙に細工された引数を含むCLIコマンドを実行することにより、デバイスでこの脆弱性を不正利用する可能性があります。不正利用に成功すると、攻撃者は該当デバイスの基盤となる Linux シェルの権限を奪取し、デバイス上でルート権限で任意のコマンドを実行する可能性があります。
この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20180328-privesc3
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、Cisco IOS XEソフトウェアの脆弱性が存在するリリースを実行しているCisco 4000シリーズサービス統合型ルータに影響を与えます。
脆弱性が存在するCisco IOS XEソフトウェアリリースについては、このアドバイザリ上部のCisco Bug IDを参照してください。
Cisco IOS XE ソフトウェア リリースの判別
デバイス上で実行されている Cisco IOS XE ソフトウェア リリースは、管理者がデバイスにログインして、CLI で show version コマンドを実行し、表示されるシステム バナーを参照することにより確認できます。デバイスが Cisco IOS XE ソフトウェアを実行している場合、システム バナーに「Cisco IOS Software」、「Cisco IOS XE Software」などのテキストが表示されます。
次に、Cisco IOS XR ソフトウェア リリース 16.2.1 が実行されていて、インストールされているイメージ名が CAT3K_CAA-UNIVERSALK9-M であるデバイスでのコマンドの出力例を示します。
ios-xe-device# show version
Cisco IOS Software, Catalyst L3 Switch Software (CAT3K_CAA-UNIVERSALK9-M), Version Denali 16.2.1, RELEASE SOFTWARE (fc1)
Technical Support: http://www.cisco.com/techsupport
Copyright (c) 1986-2016 by Cisco Systems, Inc.
Compiled Sun 27-Mar-16 21:47 by mcpre
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Cisco IOS XE ソフトウェア リリースの命名と番号付けの規則に関する詳細は、『Cisco IOS and NX-OS Software Reference Guide』を参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
シスコは、この脆弱性がCisco IOS XEソフトウェアを実行する他のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
また、この脆弱性が Cisco IOS ソフトウェア、Cisco IOS XR ソフトウェア、Cisco NX-OS ソフトウェアには影響を与えないことも確認しました。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
修正済みソフトウェアリリースの詳細については、このアドバイザリの冒頭にあるCisco Bug IDを参照してください。
Cisco IOS XE ソフトウェア リリースと Cisco IOS ソフトウェア リリースのマッピングについては、Cisco IOS XE ソフトウェアのリリースに応じて「Cisco IOS XE 2 Release Notes」、「Cisco IOS XE 3S Release Notes」、または「Cisco IOS XE 3SG Release Notes」を参照してください。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2018 年 3 月 28 日 |
利用規約
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