Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
この脆弱性の原因は、該当ソフトウェアでユーザが入力したコンテンツが安全に逆シリアル化されないことにあります。攻撃者は、シリアライズされた Java オブジェクトを巧妙に細工して送信することでこの脆弱性を不正利用する可能性があります。不正利用に成功すると、root 権限を使用してデバイス上で任意のコマンドを実行する恐れがあります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20180307-acs2
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、リリース5.8パッチ9より前のすべてのCisco Secure ACSリリースに影響します。管理者は、次のいずれかの方法を使用して、デバイスで実行されているCisco Secure ACSリリースを確認できます。
Cisco Secure ACS コマンドライン インターフェイス
Cisco Secure ACS CLI から show version コマンドを実行できます。たとえば、Cumulative Patch 1 がインストールされた Cisco Secure ACS 5.8.0.32 を実行するデバイスの場合、show version コマンドの出力は、次の例のようになります。
acs5x/admin# show version Cisco Application Deployment Engine OS Release: 2.2 ADE-OS Build Version: 2.2.2.013 ADE-OS System Architecture: x86_64 Copyright (c) 2005-2015 by Cisco Systems, Inc. All rights reserved. Hostname: acs5x Version information of installed applications --------------------------------------------- Cisco ACS VERSION INFORMATION ----------------------------- Version : 5.8.0.32 Internal Build ID : B.442 Patches : 5-8-0-32-1 acs5x/admin#
Cisco Secure ACS Web ベース インターフェイス
Cisco Secure ACS Web ベース インターフェイスにログインし、画面右上隅の [バージョン情報(About)] リンクをクリックします。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
他のシスコ製品において、このアドバイザリの影響を受けるものは現在確認されていません。
詳細
この脆弱性に割り当てられたCVSSv3スコアは、5.8パッチ7より前のCisco Secure ACSリリースに基づいています。リリース5.8パッチ7またはパッチ8を実行しているCisco Secure ACSシステムでは、この脆弱性を不正利用するために認証が必要です。リリース5.8パッチ7またはパッチ8を実行しているCisco Secure ACSシステムに割り当てられたCVSSv3スコアは、Base 8.8:CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:Hです。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
この脆弱性は、Cisco Secure ACS 5.8.0.32.9 Cumulative Patch で修正されています。このソフトウェアは Cisco.com の Software Center でダウンロードできます([製品(Products)] > [セキュリティ(Security)] > [ネットワークの可視性と適用(Network Visibility and Enforcement)] > [Secure Access Control System] > [Secure Access Control System 5.8])。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、2022 年 3 月に、この脆弱性のさらなるエクスプロイトが試みられたことを認識しました。これらの脆弱性が修正済みのソフトウェアリリースにアップグレードすることを、引き続き強くお勧めします。
出典
この脆弱性を発見して報告いただいた Positive Technologies 社のセキュリティ研究者、Mikhail Klyuchnikov 氏と Yury Aleynov 氏に謝意を表します。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | エクスプロイトに関する情報を更新。 | 不正利用事例と公式発表 | Final | 2022-DEC-15 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2018年3月7日 |
利用規約
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