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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
この脆弱性は、該当ソフトウェアによるユーザ入力データ処理が不十分であることに起因します。この脆弱性は、悪意のあるトラフィックが該当システムの内部分散インスタンス(DI)のネットワーク アドレスに送信されることで、エクスプロイトされる可能性があります。エクスプロイトに成功すると、該当システム上で処理されないエラー状態が引き起こされて CF インスタンスのリロード(さらに VPC 全体のリロード)が発生し、すべてのサブスクライバが切断され、システムが DoS 状態に陥る可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20180207-vpcdi
該当製品
脆弱性のある製品
Cisco StarOS の脆弱性のあるバージョンが VPC-DI インスタンスで実行されているかどうかを確認するため、管理者はデバイス CLI で show version コマンドを使用できます。次の例は、Cisco StarOS リリース 19.3.v5(VPC−DI リリース N4.2.5)を実行している VPC−DI インスタンスに対してコマンドを実行した結果を示しています。「修正済みソフトウェア」の表に、VPC-DI と Cisco StarOS ソフトウェアのメジャー リリースをすべて記載していますので参照してください。
[local]VPC-001# show version
Active Software:
Image Version: 19.3.v5
Image Build Number: 65002
Image Description: Deployment_Build
Image Date: Wed Sep 14 05:35:14 EDT 2016
Boot Image: /flash/qvpc-di-19.3.v5.bin
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- Virtualized Packet Core−Single Instance(VPC−SI)ソフトウェア
- ASR 5000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ
- Elastic Services Controller
- Ultra 自動化サービス
詳細
この脆弱性をエクスプロイトするには、攻撃者が IPv4 で VPC−DI インスタンスの DI ネットワーク インターフェイスに TCP パケットを送信できる必要があります。
脆弱なコードは VPC−DI ソフトウェアにのみ存在します。この脆弱性は、Cisco VPC−SI ソフトウェア、および「脆弱性が存在しない製品」の項に掲載された他のシスコ製品には存在しません。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html に記載のシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表の左の列には、Cisco VPC-DI ソフトウェアのメジャー リリースを、中央の列には Cisco StarOS のメジャー リリースをそれぞれ記載しています。右の列は、メジャー リリースが本アドバイザリに記載している脆弱性に該当するかどうか、また、本脆弱性に対する修正を含む最初のマイナー リリースに該当するかどうかを示します。
次の表に示すように、適切なリリースにアップグレードする必要があります。
Cisco VPC-DI メジャー リリース |
Cisco StarOS Major Release | Cisco Bug CSCve17656 に対する修正済みリリース |
N4.0 |
19.2 |
該当、N5.1.9(21.1.v7)に移行 |
N4.2 | 19.3 | 該当、N5.1.9(21.1.v7)に移行 |
N4.5 |
20.0 | 該当、N5.1.9(21.1.v7)に移行 |
N4.6 | 20.1 |
該当、N5.1.9(21.1.v7)に移行 |
N4.7 | 20.2 | 該当、N5.1.9(21.1.v7)に移行 |
N5.0 |
21.0 | 該当、N5.1.9(21.1.v7)に移行 |
N5.1 |
21.1 | N5.1.9(21.1.v7) |
N5.5 |
21.3 |
N5.5.0(21.3.v10) |
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2018 年 2 月 7 日 |
利用規約
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