Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
シスコの複数の製品に、これらの脆弱性の影響を受けるバージョンの Apache Struts 2 パッケージが組み込まれています。
この脆弱性の不正利用の可能性を検出するには、次のSnortルールを使用できます。Snort SIDs 44315および44327 ~ 44330。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20170907-struts2
該当製品
注:「脆弱性が存在する製品」または「脆弱性を含んでいないことが確認された製品」のセクションには、Strutsを含むシスコ製品のみがリストされています。リストされていないシスコ製品には Struts は含まれておらず、したがっては影響を受けません。
脆弱性のある製品
シスコは、この表に記載されている各シスコ バグに修正済みソフトウェア リリースに関する詳細情報を示しています。Bugs は、Cisco Bug Search Tool で検索できます。ソフトウェア アップグレードを計画する際は、直接 Bugs を確認してください。最新情報が記載されています。
製品 | Cisco Bug ID | Fixed Release Availability |
---|---|---|
ネットワーク管理とプロビジョニング | ||
Cisco Digital Media Manager | CSCvf86117 | 修正予定なし(EoSWM)(2016 年 8 月 19 日) |
Cisco MXE 3500 Series Media Experience Engines(*) | CSCvf86119 | 修正予定なし(EoSWM)(2017 年 1 月 2 日) |
音声およびユニファイド コミュニケーション デバイス | ||
Cisco Hosted Collaboration Solution for Contact Center(*) | CSCvf86143 | |
ビデオ、ストリーミング、テレプレゼンス、およびトランスコーディング デバイス | ||
Cisco Video Distribution Suite for Internet Streaming(VDS-IS)(*) | CSCvf86124 | Struts 2.3.34 を使用して製品を更新(2017 年 9 月 29 日) |
シスコ ホステッド サービス | ||
Cisco Network Performance Analysis(*) | CSCvf86134 | Struts 2.3.34 を使用して製品を更新(2017 年 9 月 12 日) |
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
Collaboration and Social Media
- Cisco Unified MeetingPlace
- Cisco Webex ミーティング サーバ
エンドポイント クライアントとクライアント ソフトウェア
- Cisco WebEx Management - SuperAdmin コントロール パネル
ネットワーク アプリケーション、サービス、およびアクセラレーション
- Cisco Data Center Network Manager
ネットワークおよびコンテンツ セキュリティ デバイス
- Cisco Identity Services Engine(ISE)
- Cisco Secure Access Control System(ACS)
ネットワーク管理とプロビジョニング
- Cisco Prime Access Registrar
- Cisco Prime Central for Service Provider
- Cisco Prime Collaboration Assurance
- Cisco Prime Collaboration Provisioning
- Cisco Prime Home
- Cisco Prime Infrastructure
- Cisco Prime LAN Management Solution - Solaris
- Cisco Prime License Manager
- Cisco Prime Network Registrar IP アドレス マネージャ(IPAM)
- Cisco Prime Network
- Cisco Security Manager
- Cisco Smart Net Total Care - ローカル コレクタ アプライアンス
- Cisco Unified Intelligence Center
Routing and Switching - Enterprise and Service Provider
- Cisco Broadband Access Center for Telco and Wireless
音声およびユニファイド コミュニケーション デバイス
- Cisco Business Edition 4000
- Cisco Emergency Responder
- Cisco Enterprise Chat and Email
- Cisco Finesse
- Cisco Hosted Collaboration Mediation Fulfillment
- Cisco MediaSense
- Cisco SocialMiner
- Cisco Unified Communications Manager IM & Presence Service(旧称 CUPS)
- Cisco Unified Communications Manager
- Cisco Unified Contact Center Enterprise - Live Data server
- Cisco Unified Contact Center Enterprise
- Cisco Unified Contact Center Express
- Cisco Unified Customer Voice Portal
- Cisco Unified E-Mail Interaction Manager
- Cisco Unified Intelligent Contact Management Enterprise
- Cisco Unified SIP Proxy ソフトウェア
- Cisco Unified Survivable Remote Site Telephony Manager
- Cisco Unified Web Interaction Manager
- Cisco Unity Connection
- Cisco Unity Express
- Cisco Virtualized Voice Browser
ビデオ、ストリーミング、テレプレゼンス、およびトランスコーディング デバイス
- Cisco Enterprise Content Delivery System (ECDS)
シスコ ホステッド サービス
- Cisco Business Video Services Automation Software
- Cisco クラウド E メール セキュリティ
- Cisco Cloud Web Security
- Cisco Context Service
- Cisco Deployment Automation Tool
- Cisco Network Device Security Assessment Service
- Cisco Partner Support Service 1.x
- Cisco Prime サービス カタログ
- Cisco Services Provisioning Platform
- Cisco Smart Net Total Care - Contracts Information System Process Controller
- Cisco Smart Net Total Care
- Cisco Spark
- Cisco Tidal Performance Analyzer
- Cisco Umbrella
- Cisco Unified Service Delivery プラットフォーム
- Cisco WebEx Meeting Center - Windows
- Cisco WebEx Network-Based Recording (NBR) Management
詳細
Apache Struts の Representational State Transfer(REST)プラグインの脆弱性により、認証されていないリモート攻撃者が任意のコードを実行する可能性があります。
この脆弱性は、REST プラグインと該当ソフトウェアの XStream ハンドラによる XML 要求の逆シリアル化が不適切であることに起因します。攻撃者は、巧妙に細工された XML コンテンツをターゲット システムに送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。不正利用が成功すると、攻撃者はシステム上で任意のコードを実行し、システムを完全に侵害する可能性があります。
本脆弱性のIDはCVE ID CVE-2017-9805です。
この脆弱性のセキュリティ影響評価(SIR)は Critical です。
Apache Struts REST Plug-In Denial of Service Vulnerability
Apache Struts の REST プラグインの脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者がターゲット システムにサービス妨害(DoS)状態を発生させる可能性があります。
この脆弱性は、該当アプリケーションの REST プラグインの XStream ライブラリによるユーザ指定入力の検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、該当システムに巧妙に細工した XML データを送信する可能性があります。不正利用に成功すると、攻撃者はターゲット システムに DoS 状態を引き起こす可能性があります。
本脆弱性のIDはCVE ID CVE-2017-9793です。
この脆弱性の SIR は Medium です。
Apache Struts URLValidator Resource Exhaustion Denial of Service Vulnerability
Apache Struts の URLValidator 機能の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が該当システムにサービス妨害(DoS)状態を発生させる可能性があります。
この脆弱性は、該当ソフトウェアが URLValidator 機能を使用して URL を検証する際に、ユーザ指定入力の検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、Apache Struts の該当バージョンを利用するアプリケーションのフォーム フィールドで巧妙に細工された URL を送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトは正規表現(regex)処理で URLValidator が過剰な量の CPU リソースを消費する条件を引き起こし、その結果 DoS 状態になる可能性があります。
本脆弱性のIDはCVE ID CVE-2017-9804です。
この脆弱性の SIR は Low です。
回避策
修正済みソフトウェア
シスコがこれらの脆弱性に対処するソフトウェア アップデートをリリースした際、そのアップデートをインストールしたり、関連するサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/en/US/docs/general/warranty/English/EU1KEN_.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/en/US/support/tsd_cisco_worldwide_contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
脆弱性が存在する各製品の影響を受けるリリースと修正済みリリースを判別するには、このアドバイザリの「 脆弱性が存在する製品」の項で製品を識別する Cisco Bug を参照してください。Cisco Bugs は、Cisco Bug Search Tool で検索できます。
推奨事項
不正利用事例と公式発表
CVE-2017-9805 Apache Struts REST plug-in XML processing arbitrary code execution vulnerability については、アクティブな不正利用が報告されています。公開時点でこの不正利用は、潜在的に脆弱なシステムを識別しようとするスキャン アクティビティで主に観測されています。
出典
- CVE-2017-9805:http://struts.apache.org/docs/s2-052.html
- CVE-2017-9804:http://struts.apache.org/docs/s2-050.html
- CVE-2017-9793:http://struts.apache.org/docs/s2-051.html
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.12 | 脆弱性を含んでいないことが確認された製品のリストを更新し、Cisco Umbrella を追加。 | 脆弱性が存在しない製品 | Final | 2017 年 10 月 23 日 |
1.11 | 修正に関する情報を追加し、脆弱性が存在する製品の表を更新。概要、影響を受ける製品、脆弱性が存在する製品、修正済みソフトウェアの文面を「最終版」に更新。 | 概要、影響を受ける製品、脆弱性が存在する製品、修正済みソフトウェア。 | Final | 2017 年 10 月 3 日 |
1.10 | 脆弱性を含んでいないことが確認された製品のリストを更新。 | 脆弱性が存在しない製品 | Interim | 2017 年 9 月 28 日 |
1.9 | 脆弱性が存在する製品、脆弱性を含んでいない製品、調査中の製品の各項に含まれる製品リストを更新。 | 該当製品, 脆弱性が存在する製品, 脆弱性を含んでいないことが確認された製品 | Interim | 2017 年 9 月 25 日 |
1.8 | 脆弱性が存在する製品、脆弱性を含んでいない製品、調査中の製品の各項に含まれる製品リストを更新。 | 該当製品, 脆弱性が存在する製品, 脆弱性を含んでいないことが確認された製品 | Interim | 2017 年 9 月 21 日 |
1.7 | 脆弱性が存在する製品、脆弱性を含んでいない製品、調査中の製品の各項に含まれる製品リストを更新。Under Affected Products added further clarification on products not listed. | 該当製品, 脆弱性が存在する製品, 脆弱性を含んでいないことが確認された製品 | Interim | 2017 年 9 月 18 日 |
1.6 | 脆弱性が存在する製品、脆弱性を含んでいない製品、調査中の製品の各項に含まれる製品リストを更新。 | 該当製品, 脆弱性が存在する製品, 脆弱性を含んでいないことが確認された製品 | Interim | 2017 年 9 月 15 日 |
1.5 | 脆弱性が存在する製品、脆弱性を含んでいない製品、調査中の製品の各項に含まれる製品リストを更新。 | 該当製品, 脆弱性が存在する製品, 脆弱性を含んでいないことが確認された製品 | Interim | 2017 年 9 月 14 日 |
1.4 | 脆弱性が存在する製品、脆弱性を含んでいない製品、調査中の製品の各項に含まれる製品リストを更新。 | 該当製品, 脆弱性が存在する製品, 脆弱性を含んでいないことが確認された製品 | Interim | 2017 年 9 月 13 日 |
1.3 | 脆弱性が存在する製品、脆弱性を含んでいない製品、調査中の製品の各項に含まれる製品リストを更新。 | 該当製品, 脆弱性が存在する製品, 脆弱性を含んでいないことが確認された製品 | Interim | 2017 年 9 月 12 日 |
1.2 | 脆弱性が存在する製品、脆弱性を含んでいない製品、調査中の製品の各項に含まれる製品リストを更新。 | 該当製品, 脆弱性が存在する製品, 脆弱性を含んでいないことが確認された製品 | Interim | 2017 年 9 月 11 日 |
1.1 | 脆弱性が存在する製品、脆弱性を含んでいない製品、調査中の製品の各項に含まれる製品リストを更新。Added the SIR value for each vulnerability.Added information about public exploitation. | 該当製品, 脆弱性が存在する製品, 脆弱性を含んでいないことが確認された製品, 詳細, 不正利用事例と公式発表 | Interim | 2017 年 9 月 8 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Interim | 2017 年 9 月 7 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
本アドバイザリの記述内容に関して情報配信の URL を省略し、単独の転載や意訳を施した場合、当社が管理した情報とは見なされません。そうした情報は、事実誤認を引き起こしたり、重要な情報が欠落していたりする可能性があります。 このドキュメントの情報は、シスコ製品のエンドユーザを対象としています。