High
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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
この脆弱性は、巧妙に細工されたフラグメント化パケットの不適切な処理に起因します。攻撃者は、巧妙に細工されたフラグメント化パケットのシーケンスを送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。この不正利用により、攻撃者は該当プラットフォームのリロードを引き起こす可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。
この脆弱性を軽減する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20150730-asr1k
該当製品
脆弱性のある製品
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
Cisco 4000シリーズサービス統合型ルータおよびCisco Cloud Services Router 1000Vシリーズは、この脆弱性の影響を受けません。
Cisco IOS XEソフトウェアを実行する他のシスコデバイスは、この脆弱性の影響を受けません。
Cisco IOSソフトウェアは、この脆弱性の影響を受けません。
Cisco IOS XRソフトウェアは、この脆弱性の影響を受けません。
Cisco NX-OSソフトウェアは、この脆弱性の影響を受けません。
他のシスコ製品において、このアドバイザリの影響を受けるものは現在確認されていません。
詳細
この脆弱性は、巧妙に細工されたフラグメント化パケットの不適切な処理に起因します。攻撃者は、巧妙に細工されたフラグメント化パケットのシーケンスを送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。この不正利用により、攻撃者は該当プラットフォームのリロードを引き起こす可能性があります。
この脆弱性は、IPv4またはIPv6で巧妙に細工されたフラグメント化されたパケットがデバイス自体を宛先とすることによって引き起こされる可能性があります。中継トラフィックによってトリガーされることはありません。
この脆弱性が繰り返し不正利用されると、長時間にわたってDoS状態が発生する可能性があります。
この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCtd72617(登録ユーザ専用)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)IDとしてCVE-2015-4291が割り当てられています。
回避策
この脆弱性に対する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt の Cisco Security Advisories, Responses, and Alerts アーカイブや、後続のアドバイザリを参照して侵害の可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
Cisco IOS XEソフトウェアトレイン | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
2.1 | 脆弱性あり。2.5.1以降に移行してください。(1) |
2.2 | 脆弱性あり。2.5.1以降に移行してください。(1) |
2.3 | 脆弱性あり。2.5.1以降に移行してください。(1) |
2.4 | 2.4.3 (1) |
2.5 | 2.5.1 (1) |
2.6 | 脆弱性なし |
任意の3.xトレイン。 | 脆弱性なし(2) |
注意事項
1.シスコでは、デバイスで現在実行されているものとは異なるCisco IOS XEソフトウェアトレインに移行するお客様には、Cisco IOS XEソフトウェアトレイン3.4S、3.7S、3.10Sを含む(ただし、これらに限定されない)Cisco IOS XEソフトウェア拡張サポートトレインのいずれかを選択することをお勧めします。特定のデバイスのハードウェア構成と機能要件に基づいて、移行する最も適切なソフトウェアトレインについては、お客様のサポートプロバイダーにお問い合わせください。
2.メジャーバージョン番号が3で始まるCisco IOS XEソフトウェアトレイン(3.xS、3.xSE、3.xSQなど)は、このCisco Security Advisoryに記載されている脆弱性の影響を受けません。
推奨事項
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
Cisco PSIRTは、この脆弱性の影響を受けるCisco ASR 1000シリーズアグリゲーションサービスルータデバイスを使用している一部のシスコのお客様の中断を認識しています。中断の原因となったトラフィックは、特定の送信元IPv4アドレスに分離されました。シスコはそのアドレスの所有者と契約し、トラフィックが悪意なく送信されたことを確認しました。シスコでは、この問題を修正するために、修正済みのCisco IOS XEソフトウェアリリースにアップグレードすることを強く推奨します。
この脆弱性はシスコ内部で発見されました。
URL
改訂履歴
リビジョン 1.0 | 2015 年 7 月 30 日 | 初回公開リリース |
利用規約
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