Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
- Cisco RVシリーズルータにおけるコマンドインジェクションの脆弱性
- Cisco RVシリーズルータのHTTP Refererヘッダーの脆弱性
- Cisco RVシリーズルータにおける安全でないファイルアップロードの脆弱性
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対しては回避策があります。このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20141105-rv
該当製品
脆弱性のある製品
- 1.0.5.9より前のファームウェアが稼働しているCisco RV120W Wireless-N VPNファイアウォール
- 1.0.4.14より前のファームウェアバージョンを実行しているCisco RV180 VPNルータおよびCisco RV180W Wireless-N多機能VPNルータ
- 1.0.6.6より前のファームウェアバージョンを実行しているCisco RV220Wワイヤレスネットワークセキュリティファイアウォール
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
Cisco RVシリーズルータにおけるコマンドインジェクションの脆弱性
Cisco RV120W Wireless-N VPNファイアウォール、Cisco RV180 VPNルータ、Cisco RV180W Wireless-N多機能VPNルータ、およびCisco RV220Wワイヤレスネットワークセキュリティファイアウォールのネットワーク診断管理ページにおける脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者がデバイスで任意のコマンドを実行する可能性があります。
この脆弱性は、ユーザ入力の検証が不適切なことに起因します。攻撃者は、該当デバイスに巧妙に細工された HTTP 要求を送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。不正利用に成功すると、root 権限を使用してデバイス上で任意のコマンドを実行する恐れがあります。
この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCuh87126(登録ユーザ専用)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)IDとしてCVE-2014-2177が割り当てられています。Cisco RVシリーズルータのHTTP Refererヘッダーの脆弱性
Cisco RV120W Wireless-N VPNファイアウォール、Cisco RV180 VPNルータ、Cisco RV180W Wireless-N多機能VPNルータ、およびCisco RV220Wワイヤレスネットワークセキュリティファイアウォールの管理Webインターフェイスにおける脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者がクロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)攻撃を実行する可能性があります。
この脆弱性は、不十分なCSRF保護に起因します。攻撃者は、デバイスに対して認証されたユーザが悪意のあるリンクをクリックするように仕向けることで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。この不正利用により、攻撃者は認証されたユーザの権限を使用して、デバイスの管理Webページでアクションを実行できる可能性があります。
この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCuh87145(登録ユーザ専用)として文書化され、CVE IDとしてCVE-2014-2178が割り当てられています。Cisco RVシリーズルータにおける安全でないファイルアップロードの脆弱性
Cisco RV120W Wireless-N VPNファイアウォール、Cisco RV180 VPNルータ、Cisco RV180W Wireless-N多機能VPNルータ、およびCisco RV220Wワイヤレスネットワークセキュリティファイアウォールのファイルアップロードルーチンにおける脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者がデバイス上の任意の場所にファイルをアップロードする可能性があります。
この脆弱性は、入力に対する不十分な検証に起因します。攻撃者は、該当デバイスに巧妙に細工された HTTP 要求を送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。この不正利用により、攻撃者はデバイス上の任意の場所にファイルをアップロードできる可能性があります。
この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCuh86998(登録ユーザ専用)として文書化され、CVE IDとしてCVE-2014-2179が割り当てられています。回避策
リモート管理の無効化
注意: WAN接続を介してデバイスを管理している場合は、リモート管理を無効にしないでください。その結果、デバイスへの管理接続が失われます。この機能を無効にすると、Cisco QuickVPNアクセスができなくなります。
リモート管理はデフォルトで無効になっています。有効になっている場合、管理者はWeb Access画面でAdministration > Management Interface > Web Accessの順に選択して、この機能を無効にできます。Remote ManagementフィールドのDisabledチェックボックスにチェックマークを付けます。
リモート管理を無効にすると、LAN上のユーザだけがこの脆弱性を悪用しようとする可能性があります。
リモート管理アクセスを特定のIPアドレスに制限する
リモート管理が必要な場合は、デバイスを強化して、デフォルト設定のanyではなく、特定のIPアドレスによってのみデバイスにアクセスできるようにします。設定画面(Administration > Management Interface > Web Access)にアクセスすると、管理者はRemote IP addressフィールドを変更して、指定したIPアドレスを持つデバイスだけがデバイスにアクセスできるようにすることができます。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt のシスコ セキュリティ アドバイザリ、応答、および通知のアーカイブや、後続のアドバイザリを参照して侵害の可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処するCisco RV180 VPNルータおよびCisco RV180W Wireless-N多機能VPNルータの無償ソフトウェアアップデートを次のリンクでリリースしています。
Cisco RV180 VPNルータファームウェアリリース1.0.4.14:http://software.cisco.com/download/release.html?mdfid=284005904&flowid=32282&softwareid=282465789&release=1.0.4.14
Cisco RV180W Wireless-N多機能VPNルータファームウェアリリース1.0.4.14:http://software.cisco.com/download/release.html?mdfid=284005928&softwareid=282487380&release=1.0.4.14
Cisco RV120W Wireless-N VPNファイアウォールファームウェアリリース1.0.5.9:http://software.cisco.com/download/release.html?mdfid=282981372&flowid=796&softwareid=282487380&release=1.0.5.9
Cisco RV220Wワイヤレスネットワークセキュリティファイアウォールリリース1.0.6.6:http://software.cisco.com/download/release.html?mdfid=283118607&flowid=24581&softwareid=282487380&release=1.0.6.6
推奨事項
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性のエクスプロイト事例とその公表は確認しておりません。
シスコは、これらの脆弱性を報告していただいたSecurify(www.securify.nl)のYorick Koster氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
リビジョン 1.1 | 2014-November-20 | RV220Wの修正済みソフトウェアの詳細を追加。 |
リビジョン 1.0 | 2014年11月5日 | 初回公開リリース |
利用規約
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