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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Unified Computing System EシリーズブレードサーバのCisco Integrated Management Controller(Cisco IMC)SSHモジュールの脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者がサービス妨害(DoS)状態を引き起こす可能性があります。
この脆弱性は、巧妙に細工されたSSHパケットを適切に処理できないことに起因します。攻撃者は、該当デバイスのCisco IMCで実行されているSSHサーバに巧妙に細工されたパケットを送信することで、この脆弱性を不正利用し、Cisco IMCが応答しなくなる可能性があります。ブレードで実行されているオペレーティングシステムには影響はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20140908-ucse
該当製品
脆弱性のある製品
- Cisco UCS E140D
- Cisco UCS E140DP
- Cisco UCS E160D
- Cisco UCS E160DP
- Cisco UCS E140S M1
- Cisco UCS E140S M2
- Cisco UCS EN120S M2
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
- Cisco UCS Bシリーズブレードサーバ
- Cisco UCS C シリーズ サーバ
詳細
Cisco Integrated Management ControllerのSSHにおけるDoS脆弱性
Cisco Unified Computing System EシリーズブレードサーバのCisco Integrated Management Controller(Cisco IMC)SSHモジュールの脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者がサービス妨害(DoS)状態を引き起こす可能性があります。この脆弱性は、特定の値を含むSSHパケットを適切に処理できないことに起因します。攻撃者は、該当デバイスのCisco IMCで実行されているSSHサーバに巧妙に細工されたパケットを送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。成功すると、デバイスのCisco IMCが応答しなくなり、IOSコマンドラインインターフェイス(CLI)またはIPMIを使用して再起動できなくなる場合があります。
Cisco IMCを回復するには、通常、ブレードの電源スイッチと物理的にやり取りすることによって該当するEシリーズサーバを再起動するか、デバイスがインストールされているISR G2ルータを再起動する必要があります。電源スイッチを介してEシリーズブレードを再起動すると、デバイスで実行されているオペレーティングシステムの電源が失われます。ISR G2ルータを再起動すると、再起動中にルータを通過するすべてのトラフィックが失われ、デバイスにインストールされているブレードサーバにも影響が及びます。シスコでは、OSが提供するリモートアクセス方式を使用してオペレーティングシステムを適切にシャットダウンし、OSの破損を防止してから、可能であれば回復操作を実行することを推奨しています。
デバイスのIPアドレスが手動で、またはDHCPを介して設定されると、SSH CLIサービスとWeb GUIサービスの両方がデフォルトで有効になります。
この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCuo69206(登録ユーザ専用)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)IDとしてCVE-2014-3348が割り当てられています。
回避策
ネットワーク内のCiscoデバイスに適用可能な他の対応策は、このアドバイザリに関連するCisco適用対応策速報を次のリンク先で参照できます。https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/viewAMBAlert.x?alertId=35308
修正済みソフトウェア
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
Cisco UCS Eシリーズ – Cisco Integrated Management Controller(Cisco IMC)ソフトウェア
Release | 最初の修正 | 推奨 |
---|---|---|
1.0.1 | N/A | 2.3.1 に移行 |
1.0.2 | N/A | 2.3.1 に移行 |
2.1.0 | N/A | 2.3.1 に移行 |
2.2.0 | N/A | 2.3.1 に移行 |
2.3.1 | 2.3.1 | 2.3.1 |
注:Cisco UCS Eシリーズブレードサーバのファームウェアをアップグレードする方法については、Host Upgrade Utilityのドキュメントを参照してください。
推奨事項
不正利用事例と公式発表
この脆弱性は、Cisco TACによるお客様の問題の調査中に発見されました。
URL
改訂履歴
リビジョン 1.0 | 2014年9月8日 | 初回公開リリース |
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