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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
攻撃者は、ユーザパスワードの入力を求められたときに特殊な文字シーケンスを送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。攻撃者がこの脆弱性を不正利用するには、LDAP外部IDストアに保存されている有効なユーザ名を知っている必要があり、そのユーザになりすますことが制限されます。この不正利用により、攻撃者はTACACS+を該当のCisco Secure ACSと組み合わせて使用している任意のシステムへの認証に成功する可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対する回避策はありません。このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20121107-acs
該当製品
脆弱性のある製品
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
- Cisco Secure Access Control Server for Windows
- Cisco Secure Access Control Server Express
- Cisco Secure Access Control Server View
- Cisco Secure Access Control Server Solution Engine
詳細
Cisco Secure ACSは、Cisco Secure ACSネットワークリソースリポジトリおよびアイデンティティストアを使用して、ネットワークデバイスおよびその他のクライアントに認証、許可、アカウンティング(AAA)サービスを提供します。ID ストアは内部でも外部でも可能です。内部アイデンティティストアは、内部データベースに保存されたユーザクレデンシャル情報を持ちます。外部アイデンティティストアでは、Cisco Secure ACSは外部データベースから情報を取得します。
Cisco Secure Access Control System(ACS)には脆弱性があり、認証されていないリモートの攻撃者が該当製品が提供するTACACS+ベースの認証サービスをバイパスできる可能性があります。
この脆弱性は、TACACS+が認証プロトコルであり、Cisco Secure ACSがLightweight Directory Access Protocol(LDAP)外部アイデンティティストアで設定されている場合に、ユーザが指定するパスワードの検証が不適切であることに起因します。
攻撃者は、ユーザパスワードの入力を求められたときに特殊な文字シーケンスを送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。攻撃者がこの脆弱性を不正利用するには、LDAP外部IDストアに保存されている有効なユーザ名を知っている必要があり、そのユーザになりすますことが制限されます。この不正利用により、攻撃者はTACACS+を該当のCisco Secure ACSと組み合わせて使用している任意のシステムへの認証に成功する可能性があります。
注:脆弱性が存在するのは、TACACS+認証用に設定され、外部IDストアとしてLDAPを使用するCisco Secure ACSだけです。
認証サービスに他のサポートされているプロトコル(RADIUSなど)を組み合わせて使用するCisco Secure ACS、または内部IDストアやその他の外部ストア(RADIUS Identity Server、Active Directory、RSA SecurID Token Serverなど)と組み合わせて使用するTACACS+ は脆弱ではありません。
この脆弱性の不正利用に成功すると、攻撃者はTACACS+を使用し、該当するCisco Secure ACSによって提供される認証サービスに依存するシステムの認証をバイパスできる可能性があります。ただし、攻撃者はCisco Secure ACSの管理インターフェイスへの不正アクセスを取得できません。
この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCuc65634(登録ユーザ専用)として文書化され、CVE IDとしてCVE-2012-5424が割り当てられています。
回避策
修正済みソフトウェア
Cisco Secure ACSのバージョン |
修正済みリリース |
---|---|
5.0 | 5.2 パッチ 11 への移行が必要 |
5.1 |
5.2 パッチ 11 への移行が必要 |
5.2 |
5.2 パッチ 11 |
5.3 |
5.3 パッチ 7 |
ソフトウェアのアップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt の Cisco Security Advisories and Responses アーカイブや後続のアドバイザリを参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
推奨事項
不正利用事例と公式発表
この脆弱性は、サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
リビジョン 1.0 | 2012年11月7日 | 初回公開リリース |
利用規約
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