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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。環境内でSIPを必要としないお客様には、回避策があります。
このアドバイザリは、https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20120926-cucmで確認できます。
注:2012年9月26日のCisco IOSソフトウェアセキュリティアドバイザリバンドル公開には9件のCisco Security Advisoryが含まれています。8件のアドバイザリはCisco IOSソフトウェアの脆弱性に対処するもので、1件はCisco Unified Communications Managerの脆弱性に対処するものです。各Cisco IOSソフトウェアセキュリティアドバイザリには、このアドバイザリで詳述された脆弱性を修正したCisco IOSソフトウェアリリースと、2012年9月のバンドル公開に含まれるすべてのCisco IOSソフトウェアの脆弱性を修正したCisco IOSソフトウェアリリースが記載されています。
個々の公開リンクは、次のリンクの「Cisco Event Response: Semi-Annual Cisco IOS Software Security Advisory Bundled Publication」に掲載されています。
http://www.cisco.com/web/about/security/intelligence/Cisco_ERP_sep12.html
Cisco IOSソフトウェアおよびCisco IOS XEソフトウェアは、このアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けます。Cisco IOSソフトウェアおよびCisco IOS XEソフトウェアに影響を与える脆弱性に関しては、別途Cisco Security Advisoryが次の場所で公開されています。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20120926-sip
該当製品
脆弱性のある製品
- Cisco Unified Communications Manager 6.x
- Cisco Unified Communications Manager 7.x
- Cisco Unified Communications Manager 8.x
注:Cisco Unified Communications Managerバージョン6.1は、2011年9月3日にソフトウェアメンテナンスが終了しています。Cisco Unified Communications Manager 6.xバージョンをご使用のお客様は、サポートされているCisco Unified Communications Managerのバージョンへのアップグレードに関してシスコサポートチームにお問い合わせください。
注: Cisco IOSソフトウェアおよびCisco IOS XEソフトウェアは、このアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けます。Cisco IOSソフトウェアおよびCisco IOS XEソフトウェアに影響を与える脆弱性に関しては、別途Cisco Security Advisoryが次の場所で公開されています。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20120926-sip
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
Session Initiation Protocol(SIP)は、インターネットなどのIPネットワークを介した音声およびビデオコールの管理に使用される一般的なシグナリングプロトコルです。このプロトコルは、コールのセットアップと終了のすべての側面を処理します。音声とビデオは、SIPで処理される最も一般的なセッションタイプですが、このプロトコルには、コールのセットアップと終了を必要とする他のアプリケーションに対応できる柔軟性があります。SIPコールシグナリングでは、基本のトランスポートプロトコルとして、UDP(ポート5060)、TCP(ポート5060)、またはTransport Layer Security(TLS、TCPポート5061)を使用できます。
Cisco Unified Communications ManagerのSIP実装には脆弱性が存在します。これにより、リモート攻撃者が重要なサービスに障害を発生させ、音声サービスが中断される可能性があります。この脆弱性は、該当デバイスが、有効なSession Description Protocol(SDP)メッセージを含む巧妙に細工されたSIPメッセージを処理すると引き起こされます。この脆弱性は、デバイス宛てのトラフィックによってのみ引き起こされます。デバイスを通過するSIPトラフィックは不正利用の手段とはなりません。
注:SIPがTCPトランスポート上で実行されている場合、この脆弱性を不正利用するにはTCP 3ウェイハンドシェイクが必要です。
この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCtw66721(登録ユーザ専用)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE) IDとしてCVE-2012-3949が割り当てられています。注:この脆弱性は、Cisco IOSソフトウェアおよびCisco IOS XEソフトウェアにも影響を与えます。対応するCisco Bug IDはCSCtw84664とCSCtj33003です。詳細については、別の『Cisco Security Advisory for Cisco IOS Software』を参照してください。
回避策
環境内でSIPを必要としないお客様には、回避策があります。Cisco Unified Communication Managerバージョン6.1(4)、7.1(2)、および8.0(1)では、SIP処理を無効にする機能が導入されています。SIP処理はデフォルトで有効になっています。SIP処理を無効にするには、次の手順に従います。
- ステップ1:Cisco Unified CM Administration Webインターフェイスにログインします。
- ステップ2:System > Service Parametersの順に移動し、適切なCisco Unified Communications ManagerサーバとCisco CallManagerサービスを選択します。
- ステップ3:SIP Interoperability EnabledパラメータをFalseに変更し、Saveをクリックします。
注:SIP処理の変更を有効にするには、Cisco CallManagerサービスを再起動する必要があります。サービスを再起動する方法については、『Cisco Unified Communications Managerアドミニストレーションガイド』(http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cucm/admin/7_1_2/ccmcfg/b03dpi.html#wp1075124)の「Restarting the Cisco CallManager Service」セクションを参照してください。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/viewAMBAlert.x?alertId=26765
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt の Cisco Security Advisories and Responses アーカイブや後続のアドバイザリを参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
Cisco Unified Communication Managerバージョン | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
推奨リリース |
7.x | 7.1(5b)su5 | 7.1(5b)su5 |
8.x | 8.5(1)su4 8.6(2a)su1 8.6(4)(BE3K専用リリース) |
8.5(1)su4 8.6(2a)su2 8.6(4)(BE3K専用リリース) |
9.x | Not affected |
Not affected |
推奨事項
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
この脆弱性は、TACサービスリクエストのトラブルシューティング中に発見されました。
URL
改訂履歴
リビジョン 1.0 | 2012年9月26日 | 初回公開リリース |
利用規約
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