日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Unified Communications Manager(旧称Cisco CallManager)およびCisco Unified Presence Serverにはオープンクエリーインターフェイスが備わっているため、認証されていないリモートの攻撃者によって該当する製品バージョンの基盤となるデータベースの内容が開示される可能性があります。
シスコは、サポートされるほとんどのリリースに対して無償で更新されたソフトウェアをリリースしています。この問題を修正するすべてのサポート対象バージョンに対して、セキュリティパッチファイルも使用できます。このパッチは、リロードを必要とせずに、アクティブなシステムに適用できます。修正済みバージョンを適用するか、修正済みトレインにアップグレードすることを推奨します。更新されたソフトウェアが現在使用できないバージョンを使用する必要がある場合、または更新をすぐに適用できない場合は、パッチを適用することをお勧めします。
この問題に対する回避策はありません。
該当製品
次の製品は、このアドバイザリに記載された脆弱性の影響を受けます。
脆弱性のある製品
Cisco Unified Communications Manager
- Cisco Unified Communications Manager 6.x
- Cisco Unified Communications Manager 7.x
- Cisco Unified Communications Manager 8.0
- Cisco Unified Communications Manager 8.5
注:Cisco Unified Communications Managerバージョン5.1は、2010年2月13日にソフトウェアメンテナンスが終了しています。Cisco Unified Communications Manager 5.xバージョンをご使用のお客様は、サポートされているCisco Unified Communications Managerのバージョンへのアップグレードに関してシスコサポートチームにお問い合わせください。
Cisco Unified Presenceサーバ
- Cisco Unified Presence Server 6.x
- Cisco Unified Presence Server 7.x
- Cisco Unified Presence Server 8.0
- Cisco Unified Presence Server 8.5
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
次の製品は、この脆弱性の影響を受けません。
- Cisco Unified Communications Manager 4.x
- Cisco Unified Communications Manager 8.6(1x)
- Cisco Unified Presence Server 8.6(1x)
- Cisco Unity Connection
- Cisco Emergency Responder
- Cisco Unified Communications Manager Business Edition 3000
- Cisco Unified Communications Manager Business Edition 5000
- Cisco Unified Communications Manager Business Edition 6000
この脆弱性に該当するその他の Cisco 製品は現在のところ見つかっていません。
詳細
Cisco Unified Communications Managerは、Cisco IP Telephonyソリューションのコール処理コンポーネントであり、企業のテレフォニー機能を、IP電話、メディア処理デバイス、VoIPゲートウェイ、マルチメディアアプリケーションなどのパケットテレフォニーネットワークデバイスに拡張します。
Cisco Unified Presence Serverは、組織の内外で人々を結び付ける標準ベースのエンタープライズプラットフォームです。このオープンで拡張可能なプラットフォームにより、Cisco Unified Communications Managerとその他のアプリケーション間で、アベイラビリティおよびインスタントメッセージング(IM)情報の安全な交換が促進されます。
クエリーインターフェイスを開く
Cisco Unified Communications ManagerおよびCisco Unified Presence Serverにはオープンクエリーインターフェイスが備わっているため、認証されていないリモートの攻撃者によって、基盤となるデータベースに含まれるデータの一部またはすべてが開示される可能性があります。このデータには、認証クレデンシャル、設定の詳細、およびその他の機密情報が含まれる場合があります。
この問題を不正利用するには、攻撃者はTCPポート443または8443経由で該当デバイスへのSSL接続を開く必要があります。この脆弱性を不正利用するには、完了した3ウェイTCPハンドシェイクが必要です。
この脆弱性には、CVE 識別子 CVE-2011-1643 が割り当てられています。この脆弱性は、次のCisco Bug IDに記載されています。
- Cisco Unified Communications Manager:CSCti81574 (登録ユーザ専用)
- Cisco Unified Communications Manager:CSCto63060 (登録ユーザ専用)
- Cisco Unified Communications Manager:CSCto72183 (登録ユーザ専用)
回避策
この問題に対する既知の回避策はありません。
ネットワーク内のシスコデバイスに適用可能な他の対応策は、このアドバイザリの付属ドキュメントである『Cisco Applied Intelligence』にて参照できます。
修正済みソフトウェア
アップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt と後続のアドバイザリも参照して、問題の解決状況と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードする機器に十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新しいリリースで引き続き適切にサポートされていることの確認を十分に行ってください。情報に不明な点がある場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)または契約を結んでいるメンテナンス プロバイダーにお問い合せください。
Cisco Unified Communications Managerのバージョン |
First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
6.x |
COPファイルの適用 |
7.x |
7.1(5b)su4または COPファイルの適用 |
8.0 |
COPファイルの適用 |
8.5 |
8.5(1)su2または COPファイルの適用 |
8.6 |
Not affected |
注:Cisco Unified Communications Manager Security COPファイルは、Cisco Software Centerからダウンロードできます。
Cisco Unified Presenceサーバ |
First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
6.x |
8.5(4)以降または8.6(x)への移行が必要 |
7.x |
COPファイルの適用または8.5(4)以降または8.6(x)への移行 |
8.0 |
COPファイルの適用または8.5(4)以降または8.6(x)への移行 |
8.5 |
8.5(4) |
8.6 |
Not affected |
注:現在、修正済みバージョンが公開されていないバージョンについては、TACからSecurity COPファイル形式のCisco Unified Presence Serverパッチを入手できます。
推奨事項
不正利用事例と公式発表
この脆弱性はkxlzxによってシスコに報告されました。
URL
改訂履歴
リビジョン 1.1 |
2011年8月26日 |
わかりやすくするため、バージョン名を8.5xnrから8.5(4)に更新。 |
リビジョン 1.0 |
2011年8月24日 |
初回公開リリース |
利用規約
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