日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Content Delivery System(Cisco CDS)の一部であるCisco Internet StreamerアプリケーションのWebサーバコンポーネントには脆弱性があり、特別に巧妙に細工されたURLを処理する際にWebサーバエンジンがクラッシュする可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。
これらの脆弱性に対しては回避策がありません。
このアドバイザリは、https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20110525-spcdn で公開されています。該当製品
脆弱性のある製品
Cisco Content Delivery Engineで実行されているソフトウェアバージョンを確認するには、デバイスにログインし、show versionコマンドラインインターフェイス(CLI)コマンドを発行してシステムバナーを表示します。Cisco CDS Internet Streamerソフトウェアは、「Content Delivery System Software Release」として識別されます。出力の同じ行に、バージョン番号も表示されます。次の例は、シスココンテントデリバリシステムソフトウェアリリース2.5.9ビルド5を実行しているシスココンテントデリバリエンジンを示しています。
cdn-cde#show version Content Delivery System Software (CDS) Copyright (c) 1999-2010 by Cisco Systems, Inc. Content Delivery System Software Release 2.5.9 (build b5 Jun 16 2010) Version: cde200-2.5.9.5 Compiled 22:10:04 Jun 16 2010 by ipvbuild Compile Time Options: KQ SS System was restarted on Wed Sep 15 06:50:22 2010. The system has been up for 1 hour, 25 minutes, 6 seconds. cdn-cde#
または、Content Delivery System Managerホームページに、コンテンツ配信システムネットワーク内のすべてのデバイスで使用されているソフトウェアバージョンの簡単な要約が表示されます。
特定のデバイスで実行されているソフトウェアバージョンを表示するには、Devices > Devicesの順に選択します。デバイスのテーブルページには、リストされている各デバイスのソフトウェアバージョンが表示されます。ソフトウェアバージョンの確認方法の詳細については、http://www.cisco.com/en/US/docs/video/cds/cda/is/2_5/configuration_guide/maint.html#wp1198510の「Maintaining the Internet Streamer CDS」を参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
TVストリーミングコンテンツ配信アプリケーションおよびVideo Navigatorアプリケーションを実行しているCisco Content Delivery Engineは影響を受けません。
他のシスコ製品において、このアドバイザリの影響を受けるものは現在確認されていません。
詳細
Cisco Internet Streamerアプリケーションは、エッジキャッシング、コンテンツストリーミング、およびPCなどの加入者IPデバイスへのダウンロードを提供します。
Cisco CDSの一部であるCisco Internet Streamerアプリケーションは、Webサーバコンポーネントに脆弱性を含んでおり、巧妙に細工されたURLを処理する際にWebサーバエンジンがクラッシュする可能性があります。
認証されていない攻撃者がこの脆弱性を不正利用して、サービスエンジンで実行されているWebサーバにサービス妨害(DoS)状態を引き起こす可能性があります。デバイスは稼働状態を維持し、攻撃が停止するとWebエンジンが再起動します。
この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCtg67333 (登録ユーザ専用)およびCSCth25341 (登録ユーザ専用)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)IDとしてCVE-2011-1649が割り当てられています。完全なソリューションには、両方のバグ修正が必要です。
回避策
修正済みソフトウェア
アップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt と後続のアドバイザリも参照して、問題の解決状況と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードする機器に十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新しいリリースで引き続き適切にサポートされていることの確認を十分に行ってください。情報に不明な点がある場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)または契約を結んでいるメンテナンス プロバイダーにお問い合せください。
推奨リリースには、シスコが推奨するその他のソフトウェア修正が含まれています。詳細については、次のリンクにある『Release Notes for Cisco Internet Streamer CDS 2.5.9』を参照してください。http://www.cisco.com/en/US/docs/video/cds/cda/is/2_5/release_notes/CDS_RelNotes2_5_9.html#wp100128
Cisco Content Delivery System(CDS)ソフトウェアリリース |
First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
推奨リリース |
---|---|---|
2.2.x |
脆弱性なし |
|
2.3.x |
脆弱性なし |
|
2.4.x |
脆弱性なし |
|
2.5.x |
2.5.7より前のリリースは影響を受けません。最初の修正は2.5.9ビルド126 |
2.5.9ビルド126 |
推奨事項
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
この脆弱性は、カスタマーサポートコールの対応時に発見されました。
URL
改訂履歴
リビジョン 1.0 |
2011年5月25日 |
初回公開リリース |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
本アドバイザリの記述内容に関して情報配信の URL を省略し、単独の転載や意訳を施した場合、当社が管理した情報とは見なされません。そうした情報は、事実誤認を引き起こしたり、重要な情報が欠落していたりする可能性があります。 このドキュメントの情報は、シスコ製品のエンドユーザを対象としています。