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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Unified Communications Managerには、Session Initiation Protocol(SIP)メッセージの処理に影響を与えるサービス拒否(DoS)の脆弱性が2つ存在します。これらの脆弱性が不正利用されると、音声サービスの中断が引き起こされる可能性があります。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対する回避策はありません。
このアドバイザリは、https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20100825-cucm で公開されています。
該当製品
脆弱性のある製品
次の製品は、このアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けます。
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Cisco Unified Communications Manager 6.x
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Cisco Unified Communications Manager 7.x
-
Cisco Unified Communications Manager 8.x
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
Cisco Unified Communications Managerバージョン4.xは、これらの脆弱性の影響を受けません。他のシスコ製品においてこのアドバイザリの影響を受けるものは、現在確認されていません。
詳細
Cisco Unified Communications Managerは、Cisco IP Telephonyソリューションのコール処理コンポーネントであり、企業のテレフォニー機能を、IP電話、メディア処理デバイス、VoIPゲートウェイ、マルチメディアアプリケーションなどのパケットテレフォニーネットワークデバイスに拡張します。
Cisco Unified Communications Managerには、SIPメッセージの処理に関係するDoS脆弱性が2つ存在します。各脆弱性は、重要なプロセスが失敗し、音声サービスが中断される可能性がある不正なSIPメッセージによって引き起こされます。すべてのSIPポート(TCPポート5060および5061、UDPポート5060および5061)が影響を受けます。
1つ目のSIP DoS脆弱性は、Cisco Bug ID CSCtd17310(登録ユーザ専用)として文書化され、CVE IDとしてCVE-2010-2837が割り当てられています。この脆弱性は、Cisco Unified Communications Managerバージョン6.1(5)SU1、7.0(2a)SU3、7.1(3b)SU2、7.1(5)、および8.0(1)で修正されています。Cisco Unified Communications Managerバージョン4.xは該当しません。
2つ目のSIP DoS脆弱性は、Cisco Bug ID CSCtf66305(登録ユーザ専用)として文書化され、CVE IDとしてCVE-2010-2838が割り当てられています。2つ目の脆弱性は、Cisco Unified Communications Managerバージョン7.0(2a)SU3、7.1(5)、および8.0(3)で修正されています。Cisco Unified Communications Managerバージョン4.xおよび6.xは該当しません。
回避策
このアドバイザリに記載されている脆弱性に対する回避策はありません。
この脆弱性は、スクリーニングデバイスにフィルタリングを実装し、Cisco Unified Communications ManagerサーバへのSIPアクセスを必要とするネットワークからのみ、TCPポート5060および5061、UDPポート5060および5061へのアクセスを許可することで軽減できます。
Cisco Unified Communications ManagerがSIPサービスを提供する必要がない場合、管理者はCisco Unified Communications Managerが非標準ポートでSIPメッセージをリッスンするように設定できます。ポートをデフォルト値から変更するには、次の手順に従います。
ステップ1:Cisco Unified Communications Manager Administration Webインターフェイスにログインします。
ステップ2:システム> Cisco Unified CMに移動し、適切なCisco Unified Communications Managerを見つけます。
ステップ3:SIP Phone PortフィールドとSIP Phone Secure Portフィールドを非標準ポートに変更し、Saveをクリックします。
SIP電話ポートは、デフォルトで5060に設定され、Cisco Unified Communications Managerが通常のSIPメッセージをリッスンするTCPポートとUDPポートを参照します。SIP Phone Secure Port(SIP電話セキュアポート)は、デフォルトで5061に設定されており、Cisco Unified Communications ManagerがSIP over Transport Layer Security(TLS)メッセージをリッスンするTCPポートを指します。この手順の詳細については、次のURLにある『Cisco Unified Communications Managerアドミニストレーションガイド』の「Updating a Cisco Unified Communications Manager」の項を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cucmbe/admin/7_0_1/ccmcfg/b02ccm.html#wp1057513
注:SIPポートの変更を有効にするには、Cisco CallManagerサービスを再起動する必要があります。サービスを再起動する方法については、次のURLにある管理ガイドの「Restarting the Cisco CallManager Service」の項を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cucmbe/admin/7_0_1/ccmcfg/b03dpi.html#wp1075124
ネットワーク内のCiscoデバイスに展開できる追加の緩和テクニックについては、このアドバイザリに関連するCisco適用対応策速報を参照してください。
修正済みソフトウェア
アップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt と後続のアドバイザリも参照して、問題の解決状況と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードする機器に十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新しいリリースで引き続き適切にサポートされていることの確認を十分に行ってください。情報に不明な点がある場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)または契約を結んでいるメンテナンス プロバイダーにお問い合せください。
Cisco Unified Communication Managerバージョン |
推奨リリース |
---|---|
6.x |
6.1(5)SU1 |
7.x |
7.1(5b)SU2 |
8.x |
8.0(3a) |
注:上記の表に記載されている推奨リリースは、このアドバイザリの公開時に入手可能な最新のCisco Unified Communications Managerバージョンであり、各リリースには、このアドバイザリに記載されているすべての脆弱性に対するソフトウェア修正が含まれています。
Cisco Unified Communications Managerソフトウェアは、次のリンク先からダウンロードできます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/support/downloads/go/Redirect.x?mdfid=268439621
推奨事項
不正利用事例と公式発表
このアドバイザリで説明されている脆弱性の公表や悪用に関する情報は Cisco PSIRT には寄せられていません。
このアドバイザリに記載されている脆弱性はすべて、シスコの社内テストによって発見されたものです。
URL
改訂履歴
リビジョン 1.0 |
2010年8月25日 |
初回公開リリース |
利用規約
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