Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Wireless Control System(WCS)にはSQLインジェクションの脆弱性が存在するため、認証された攻撃者は、システム設定の変更、ユーザの作成、変更、削除、WCSによって管理されるワイヤレスデバイスの設定の変更など、脆弱性のあるデバイスへのフルアクセスが可能になる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。
この脆弱性に対する回避策はありません。
このアドバイザリは、https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20100811-wcs で公開されています。
該当製品
脆弱性のある製品
ソフトウェア6.0.xが稼働しているCisco WCSデバイスは、この脆弱性の影響を受けます。
注:Cisco WCSソフトウェアリリース7.0はこの脆弱性の影響を受けません。Cisco WCSバージョン7.0.164.0(最初の7.0バージョン)には、この脆弱性に対する修正がすでに含まれています。6.0より前のCisco WCSソフトウェアリリースは、この脆弱性の影響を受けません。
特定のデバイスにインストールされているWCSソフトウェアのバージョンは、Cisco WCS HTTP管理インターフェイスで確認できます。Help > About the Softwareの順に選択して、ソフトウェアバージョンを確認します。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
Cisco Wireless LAN Controller(WLC)は、この脆弱性の影響を受けません。他のシスコ製品において、このアドバイザリの影響を受けるものは現在確認されていません。
詳細
Cisco WCSを使用すると、管理者は1つ以上のWLCおよび関連するアクセスポイントを設定および監視できます。
Cisco WCSには、SQLインジェクションの脆弱性が存在します。この不正利用により、認証された攻撃者がシステム設定の変更、ユーザの作成、変更、削除、またはWCSによって管理されるワイヤレスデバイスの設定の変更を行う可能性があります。
この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCtf37019(登録ユーザ専用)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)IDとしてCVE-2010-2826が割り当てられています。
回避策
この脆弱性に対する回避策はありません。
ネットワーク内のCiscoデバイスに導入できる緩和テクニックについては、このアドバイザリに関連するCisco適用対応策速報(https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoAppliedMitigationBulletin/cisco-amb-20100811-wcs)を参照してください。
修正済みソフトウェア
アップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt と後続のアドバイザリも参照して、問題の解決状況と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードする機器に十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新しいリリースで引き続き適切にサポートされていることの確認を十分に行ってください。情報に不明な点がある場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)または契約を結んでいるメンテナンス プロバイダーにお問い合せください。
この脆弱性は、Cisco WCSバージョン6.0.196.0で修正されています。
Cisco WCSソフトウェアは、次の場所からダウンロードできます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/support/downloads/go/Redirect.x?mdfid=279705270(登録ユーザ専用)
推奨事項
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
この脆弱性は、カスタマーサービスリクエストのトラブルシューティング中に発見されました。
URL
改訂履歴
リビジョン 1.0 |
2010年8月11日 |
初回公開リリース |
利用規約
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