Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Microsoft Windowsオペレーティングシステム用のCiscoWorks Internetwork Performance Monitor(IPM)バージョン2.6以前には、リモートの非認証の攻撃者が任意のコードを実行することを可能にする可能性のあるバッファオーバーフローの脆弱性が存在します。この脆弱性に対する回避策はありません。
このアドバイザリは、https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20100120-ipm で公開されています。
該当製品
脆弱性のある製品
Windowsオペレーティングシステム用のCiscoWorks IPMバージョン2.6以前が影響を受けます。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
CiscoWorks IPM version 2.x for Sun SolarisおよびCiscoWorks IPM version 4.x for Windows and Solarisオペレーティングシステムは影響を受けません。他のシスコ製品において、このアドバイザリの影響を受けるものは現在確認されていません。
詳細
CiscoWorks IPMは、ネットワークの応答時間と可用性を測定するトラブルシューティングアプリケーションです。CiscoWorks IPMは、CiscoWorks LAN Management Solution(LMS)バンドル内のコンポーネントとして使用できます。Windows用のCiscoWorks IPMバージョン2.6以前には、Common Object Request Broker Architecture(CORBA)GIOP要求の処理時にバッファオーバーフローの脆弱性が存在します。巧妙に細工されたCORBA GIOP要求を送信することにより、リモートの認証されていない攻撃者がバッファオーバーフロー状態を引き起こし、該当するWindowsシステムでシステム権限を使用して任意のコードを実行する可能性があります。この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCsv62350(登録ユーザ専用)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)CVE-2010-0138が割り当てられています。
回避策
この脆弱性に対する回避策はありません。IPMバージョン2.6以前を実行している該当WindowsシステムのTCPポートへのネットワークアクセスを信頼できるシステムに制限することで、この脆弱性を軽減できます。
ネットワーク内のCiscoデバイスに展開できる追加の緩和テクニックについては、このアドバイザリに関連するCisco適用対応策速報を参照してください。
修正済みソフトウェア
Windows用のCiscoworks IPMバージョン2.6以前には、サポートされなくなった脆弱なサードパーティコンポーネントが含まれています。シスコでは、該当するCiscoWorksバージョンの更新ソフトウェアを提供することができません。脆弱性のあるシステムの解決方法については、このアドバイザリの「修正済みソフトウェアの取得」セクションを参照してください。
推奨事項
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
この脆弱性は、TippingPointのZero Day Initiativeに協力している匿名の研究者によって発見され、シスコに報告されました。この脆弱性を報告いただき、弊社と連携しての情報公開にご協力いただいたTippingPoint社に感謝いたします。
URL
改訂履歴
リビジョン 1.0 |
2010年1月20日 |
初版リリース |
利用規約
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