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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Unified Communications Manager(旧Cisco CallManager)には、Certificate Authority Proxy Function(CAPF)サービスにサービス拒否(DoS)の脆弱性が存在します。この脆弱性が不正利用されると、音声サービスの中断が引き起こされる可能性があります。CAPFサービスはデフォルトで無効になっています。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性を軽減する回避策があります。
このアドバイザリは、https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20090121-cucmcapf で公開されています。
該当製品
脆弱性のある製品
脆弱性を含む製品は次のとおりです。
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5.1(3e)より前のCisco Unified Communications Manager 5.xバージョン
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6.1(3)よりも前のCisco Unified Communications Manager 6.xバージョン
Cisco Unified Communications Managerバージョン5.xおよび6.xを実行しているシステムの管理者は、Cisco Unified Communications Manager Administrationインターフェイスのメインページを表示してソフトウェアバージョンを確認できます。ソフトウェアバージョンは、コマンドラインインターフェイス(CLI)でshow version activeコマンドを実行して確認することもできます。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
Cisco Unified Communications Managerバージョン4.xおよびCisco Unified Communications Manager Expressはこの脆弱性の影響を受けません。他のシスコ製品において、このアドバイザリの影響を受けるものは現在確認されていません。
注:Cisco Unified Communications Manager 7.0(1)は、この脆弱性に対するソフトウェア修正が組み込まれて出荷されており、この脆弱性の影響を受けません。
詳細
Cisco Unified Communications Managerバージョン5.xおよび6.xのCAPFサービスには、DoS状態を引き起こす可能性がある不正な入力を処理する際の脆弱性が存在します。CAPFサービスはデフォルトで無効になっています。ただし、有効になっている場合、CAPFサービスはデフォルトでTCPポート3804でリッスンし、リスニングポートはユーザが設定できます。この脆弱性に対しては回避策があります。この脆弱性は、Cisco Unified Communications Managerバージョン5.1(3e)および6.1(3)で修正されています。この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCsq32032(登録ユーザ専用)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)IDとしてCVE-2009-0057が割り当てられています。
回避策
この脆弱性を軽減するために、システム管理者はCAPFサービスが業務に必要ない場合に無効にすることができます。CAPFサービスへのアクセスは、Cisco Unified Communications ManagerシステムおよびIP Phoneデバイスがセキュアな展開のために証明書を使用するように設定されている場合にのみ必要です。電話機が証明書を使用するように設定されていない場合は、CAPFサービスを無効にすることができます。CAPFサービスは、Cisco Certificate Authority Proxy Functionメニュー選択によって制御されます。
CAPFサービスが必要な場合は、スクリーニングデバイスにフィルタリングを実装することで、CAPFの脆弱性を緩和できます。CAPFサービスが有効になっている場合は、CAPFサービスを必要とするIP Phoneデバイスが含まれているネットワークからのみ、TCPポート3804へのアクセスを許可します。CAPFポートはユーザ設定可能であり、変更した場合は、スクリーニングデバイスでのフィルタリングは使用するTCPポートに基づく必要があります。
Cisco Unified Communications Manager 5.xおよび6.xシステムの場合、Cisco Unified Communications Managerサービスを無効にする方法の詳細については、次のドキュメントを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cucm/service/5_0_1/ccmsrva/sasrvact.html#wp1048220
ネットワーク内のCiscoデバイスに展開できる追加の緩和テクニックについては、このアドバイザリに関連するCisco適用対応策速報を参照してください。
修正済みソフトウェア
アップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt と後続のアドバイザリも参照して、問題の解決状況と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードする機器に十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新しいリリースで引き続き適切にサポートされていることの確認を十分に行ってください。情報に不明な点がある場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)または契約を結んでいるメンテナンス プロバイダーにお問い合せください。
Cisco Unified Communications Managerバージョン5.1(3e)には、この脆弱性に対する修正が含まれており、次の場所からダウンロードできます。
Cisco Unified Communications Managerバージョン6.1(3)には、この脆弱性に対する修正プログラムが含まれています。修正プログラムは次の場所からダウンロードできます。
推奨事項
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
この脆弱性は、VoIPshieldによってシスコに報告されました。
URL
改訂履歴
リビジョン 1.0 |
2009年1月21日 |
初版リリース |
利用規約
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