Medium
Medium
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Unified Communications Managerは、管理ページおよびユーザインターフェイスページのパラメータkeyにおけるSQLインジェクション攻撃に対して脆弱です。攻撃に成功すると、認証された攻撃者は、データベースに保存されているユーザ名やパスワードハッシュなどの情報にアクセスできる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。
この脆弱性には、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)識別子 CVE-2008-0026 が割り当てられています。
このアドバイザリは、https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20080213-cucmsql で公開されています。
該当製品
脆弱性のある製品
Cisco Unified Communication Manager 5.0/5.1の5.1(3a)より前のバージョンおよび6.0/6.1の6.1(1a)より前のバージョンがこの脆弱性の影響を受けます。
CallManager または Unified Communications Manager システムのソフトウェア バージョンを調べるには、管理インターフェイスで Show > Software の順に選択します。
Unified Communications Managerのソフトウェアバージョンは、コマンドラインインターフェイス(CLI)でshow version activeコマンドを実行して確認することもできます。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
5.0より前のCisco CallManagerまたはUnified Communication Managerシステムは、この脆弱性の影響を受けません。3.xおよび4.xリリースには脆弱性はありません。
この脆弱性に該当するその他の Cisco 製品は現在のところ見つかっていません。
詳細
Cisco Unified CallManager/Communications Manager(CUCM)は、Cisco IPテレフォニーソリューションのコール処理コンポーネントです。このソリューションは、エンタープライズテレフォニーの機能を、IP電話、メディア処理デバイス、Voice-over-IP(VoIP)ゲートウェイ、マルチメディアアプリケーションなどのパケットテレフォニーネットワークデバイスに拡張します。
攻撃者は、管理者またはユーザインターフェイスページのkeyパラメータに特別に細工された値を入力することで、このSQLインジェクションの脆弱性をトリガーできます。この脆弱性に対する攻撃は、Webインターフェイスを介して実行され、httpまたはhttpsプロトコルを使用します。攻撃に成功すると、SQLコールが終了してバックエンドデータベースへの接続が強制され、ユーザ名やパスワードのハッシュなどの機密情報が漏えいする可能性があります。
この脆弱性は、Bug ID CSCsk64286 (登録ユーザ専用)に記載されています。
回避策
この脆弱性に対する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
アップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt と後続のアドバイザリも参照して、問題の解決状況と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードする機器に十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新しいリリースで引き続き適切にサポートされていることの確認を十分に行ってください。情報に不明な点がある場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)または契約を結んでいるメンテナンス プロバイダーにお問い合せください。
バージョン |
修正済みリリース |
ダウンロード場所 |
---|---|---|
5.1 |
5.1(3a) |
http://www.cisco.com/pcgi-bin/tablebuild.pl/callmgr-51?psrtdcat20e2(登録ユーザのみ) |
6.1 |
6.1(1a) |
http://www.cisco.com/pcgi-bin/tablebuild.pl/callmgr-61?psrtdcat20e2(登録ユーザのみ) |
推奨事項
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRTでは、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例は確認しておりません。ただし、脆弱性については公式発表で取り上げています。参考資料としては、Secuniaの独自のアドバイザリはhttp://secunia.com/advisories/28932で、セキュリティフォーカスはhttp://www.securityfocus.com/bid/27775で公開されています。
この脆弱性は、Portcullis Computer Security LimitedのNico Leidecker氏とTracey Parry氏によってシスコに報告されました。Cisco PSIRTは、この問題に私たちの注意を促し、PSIRTと連携してこの問題の公開に取り組んでくださった2名の方々に感謝いたします。Cisco PSIRTでは、研究者と協力してセキュリティの脆弱性に関する調査を行い、製品レポートで情報を確認して支援する機会を得たことを大変感謝しています。
URL
改訂履歴
リビジョン 1.2 |
2008年4月22日 |
CVSS CSCsk64286のURLを更新。 |
リビジョン 1.1 |
2008年4月3日 |
「エクスプロイト事例」および「公式発表」の下にSecuniaおよび「セキュリティフォーカス」へのリンクを追加 |
リビジョン 1.0 |
2008年2月13日 |
初回公開リリース |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
本アドバイザリの記述内容に関して情報配信の URL を省略し、単独の転載や意訳を施した場合、当社が管理した情報とは見なされません。そうした情報は、事実誤認を引き起こしたり、重要な情報が欠落していたりする可能性があります。 このドキュメントの情報は、シスコ製品のエンドユーザを対象としています。